製作日記22 Beat Tapeができました。Lofi hiphopというジャンルの中に埋没しないために。
前の製作日記からずいぶん間が空いてしまいました。
というのも、やっぱりあんまり書くネタがないというか……。
製作日記として機材とかを紹介するなら、普通に機材のレビュー書いたほうがいいな、と思いまして、機材レビューをつらつら書いてきたわけです。
しかし、Beat Tapeができたので、それに合わせて少しだけ書きたいことを書こうと思って、こうして日記の形にしています。
Lofi Hiphop
恐らく、私が投稿したこのBeat Tapeは、Lofi Hiphopの流れの一部として、BGMとして消費されていくかと思います。
Lofi Hiphopに分類されたいかどうかは別として、BGMとして使用されることを目的としているので、もちろんそれで問題はありません。
このLofi Hiphopというジャンル、ブームは下記のライブストリームが震源地だと思われます。
このように、Lofi Hiphopというジャンルは、それぞれの曲の独立性が非常に低く、何かの作業のBGMとして使用されることを目的に作られていることがうかがえます。
もちろん、私のビートテープも半ばその流れに乗っかっています。
Lofi Hiphopに埋没する、とは
しかし、このたれ流されるジャンルの中ででなにかのアーティストに引っかかって、そこから新たな地平が開けたりする、そういった経験をしたことがある人は何人いるのでしょうか?
もちろん、中にはそういう経験をした方はいらっしゃるでしょうし、私もなかったとは言いません。
これとかですね。
とはいえ、BGMとして使用されることを目的としている=音楽そのものに注意がいかないように設計されているLofi Hiphopは、「すごいアーティストを見つけたぞ!」なんていうことが起きにくいジャンルなのではないでしょうか?
結果、誰の曲であろうとも「Lofi Hiphop」として消費され、それぞれの曲はジャンルに埋没していくわけです。
私のBeat Tapeのコンセプト
というわけで、私の作るBeat Tapeは、いくつかのコンセプトがあります。
まず、曲ごとの独立性を高める。
Lofi Hiphopラジオとか聞いていただければわかるかと思うのですが、基本的に曲ごとの独立性は非常に低くなるように繋げられています。
(流れるようにつなぐことができるというのは、Lofi Hiphopの曲ごとが非常に似通っているということでもあります。)
そのためどこかの曲にフックがあり、そこに引っかかった人がいたとしても、「どの曲だっけ?」となってしまう可能性は非常に高まります。
何せ、曲ごとに独立していないわけですから。
そこで独立性を高めるために、一曲ごとにエンディングを作り、若干のブランクを開けて次の曲に移るように作っています。
そうすることで、私の作った曲のどこかのフックに引っかかった人は、「この曲が好き!」と認知することができるようになります。
また、上とつながることですが、曲ごとにフックがあるように心がけています。
例えば、4曲目に I Wanna Smile like Youという曲がありますが、これはいわゆる"サビ"として、「スマ~~~~イル」という歌が来るようにしています。
ここまで明確なフックがなかったとしても、どの曲も鼻歌として歌えるようなメロディーを作るようにしています。
最後に、Beat Tapeの中にドラムソロの曲を入れておくことをシグネイチャーとしています。
これも、やっぱり何かのフックになるように。
たとえ垂れ流して通り過ぎてしまっていても、明らかに毛色の異なるドラムソロがあるわけですから、少しでもBeat Tapeの方に注意を向けてもらうことができるかもしれません。
これは、世の中にあふれているBGMとしてのプレイリストとは絶対的に異なる私のオリジナリティといってよいでしょう。
まぁ、このこだわりが意味を持っているかは、再生数が物語っているわけですけどね!
過去のBeat Tapeも貼っておきますので、御一聴いただけると幸いです。
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