映画レビュー「ザ・アウトロー」

※あくまでも本内容は個人的主観に基づく感想を述べたものとなりますので、批判的ご意見等は承っておりません。ご了承の上、お読みください。

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原タイトルは「DEN OF THIEVES」直訳すると「泥棒たちのアジト」

そう、全くもって和訳のタイトルと原タイトルの意味合いが異なるものである。

舞台は強盗が毎日起こる件数を記録しているアメリカ・ロサンゼルス。そこでのとある強盗集団と地域警察との駆け引きなど、人間味の深いところまで描写している内容となっている。

正直、内容は良いものであるにも関わらず、タイトルがダサい。他のレビューにも「このタイトルをつけた人は誰だ」といったコメントが寄せられていた。全くもって同感である。

※以降、多少内容が含まれていることご了承願いたい。

強盗集団と警察集団とのやりとりがあるため、主人公的存在は複数存在する。

強盗集団のリーダー、警察集団のリーダー、そしてキーとなる一人の強盗集団の一員。

そのキーパーソンは普段バーの定員をしているのだが、以前時速300kmを超える速度で車を走らせていたところを警察におさえられて刑務所に入れられていたことが強盗集団に嗅ぎつけられて集団の仲間へと入れられる。

一見なんともない、20代であろう人物が最後にまさかの展開へと転がす存在となる。

警察集団のリーダーもこれがまた真面目な街の保安官という感じではなく、一癖では済まされない性格の持ち主で、人間全てが良い面を持っているわけではないというところがどことなくこの作品への親近感を誘うような気がした。

作中では、初っ端から繰り広げられる銃撃戦や、両集団の裏の一面、両集団のリーダーが接触する緊迫感あるシーンなど刺激的な要素が多く、飽きのない展開がつづく。

まさにアメリカらしい日常と隣り合わせにある危険をアクション要素も含めたボリューミーな内容となっている。

個人的に、これが映画公開で有名にならなかった(少なくとも映画館で上映されていた頃に私は認知できなかった)のは、タイトルのせいだろう。そう感じざるを得ない。

まぁ、原タイトルも若干違うのでは?とも感じるが、ぜひ鑑賞後に皆さんもタイトルについて振り返って考えてみてほしいと思う。

映画を観た上での私がつけたい英タイトルは「Behinds of Men(直訳:人の裏側)」、和タイトルは「ストラテジー」と言ったところか。


2020.05.01

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