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SDGsが目標として対策対象にしているマラリアとは?

SDGsが目標として対策対象にしているマラリアとは?

こんにちは。株式会社ベジタリアンブッチャージャパンの広報担当部です。今回も表題について記事にさせて頂きます。

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SDGsが掲げている目標3は「エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。」ことです。感染症は古来より多くの人の命を奪っているため、感染症対策は世界全体の課題にもなっています。

ここで注目してほしいのがマラリア。エイズや結核に関しては学校などで教わった方も多いでしょう。一方でマラリアについて知っている方はあまり多くありません。SDGsを目標として挙げられるマラリアとはどういった病気なのでしょうか。今回はマラリアについてお話しします。

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【SDGsとマラリア】
マラリアはエイズや結核とならび多くの人々を苦しめている感染症であり、三大感染症の1つともみなされています。

感染症対策としてSDGsが重要視しているのは「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の実現です。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジとは、「人々が病気に対するが適切な予防や治療、リハビリなどサービスを受けられる状態にする」ことを表しています。このことを実現できれば感染症に苦しむ人が減るとされています。

ただしそれを実現するには人材の育成をはじめ、病院など設備の整備、コストダウンなどの課題を克服しなければいけません。SDGsではそうした課題の克服に向けて、各国の医療機関に呼び掛けつつ理想の実現に取り組んでいます。

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Q マラリアってどんな病気?
ここではマラリアの症状などについてみてきましょう。マラリアとはマラリア原虫による感染症です。マラリア原虫に感染した蚊に刺されることで原虫が体内に入り込み感染します。

感染後の潜伏期間は1週間~4週間ほどで、潜伏期が経過すると発熱や寒気、頭痛や関節などの痛みが現れます。マラリア対策において大切なのが、発症してからの早急な対策です。熱帯熱マラリアでは発症から24時間以内に適切な治療を施さないと、深刻な後遺症が残ってしまう恐れがあるためです。もしも海外出張などで海外へいき、一定期間が過ぎてから上記の症状が現れたときは、すぐに病院へ行くようにしてください。

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世界全体でみるとマラリア感染するのは年間約2.16億人であり、うち約44.5万人が死亡していといわれています。またマラリアは薬への耐性を持つ方向へ進化してきたためか、明確な特効薬などは今のところ存在しません。そのため今でもワクチン等の開発が進められてきており、治験などを始めていることもあります。


🗾日本にもあったマラリア🐜
マラリアという病気はアフリカなど海外の病気とイメージしがちですが、実は日本にも昔からあった病気です。日本の古い文献で 瘧(おこり)や瘧病(おこりやまい)という名前の病気があり、症状がマラリアと似ていることから、これらが今でいうマラリアでないかと考えられています。 また1903年には全国で年間20万人のマラリア患者がいたとされており、マラリア対策は国内における課題の1つでもありました。

なお全国で脅威になったマラリアですが、医療の体制が充実してくるに伴い1920年には9万人、1935年に5000人とマラリア患者は減っていきます。そして1959年を最後に日本土着のマラリア患者がいなくなりました。(沖縄での最後のマラリア患者が確認されたのは1962年。)


➧➧➧まとめ
マラリアの歴史は古く、約3000万年前からいたとされています。そのため古くから多くの人々を苦しめてきた病気であり、SDGsはそうした状態を危惧し克服すべき目的として挙げています。SDGsが今後どのように感染症の対策をしていくのか注目してみてください。