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サンカフェの”トマトのやつ”がたべたい、、

茶沢通り沿いにサンカフェというカフェがあった。

記憶が確かならば、照度を落としたライト、テーブルごとに異なる椅子やソファなのに統一感がある系で半地下のお店だった。

おしゃれな、だけど僕でもゆっくりできる素敵なところ。

同僚の送別会だったと思う。サンカフェに職場のみんなで飲みにいったとき、カクテルグラスに入ったカットされたトマトがでてきた。

カクテルグラスに食べ物が入っていることが衝撃だった。東京だなぁって思った。

それはそれはおいしかった。おそらく何かに漬けられて調理されたもの。となりの席の同僚と「この”トマトのやつ”うまいっすね」と話をしたのを覚えている。

今日、マツモトさんからトマトを一袋もらって、もう10年以上も前になるその頃のことを思い出した。私の三茶ライフ(笑)。

そうなると”トマトのやつ”が食べたくなってどうしようもなくなる。しかし三茶は遠いし、なによりサンカフェはもうやっていないらしい。

もう自分で作るしかないと、パソコンを開いた。だけど”トマトのやつ”はいったい何なのか。料理名がわからない。

【トマト マリネ】【トマト ピクルス】【トマト 漬物】

神の舌を持つわけでもなく、炊飯器でごはんをたくのを失敗するほど、増えるワカメを切り忘れて増えすぎるほど料理のできない僕は、その3つの作り方を調べて一番簡単なレシピだった【トマト マリネ】を作ることにした。

部屋の掃除をしていたら大学の時に使っていた手帳が出てきた。そこには「河合良太自炊への道。部屋を片付けて友達を呼び、カレーを作る。最低目標「死人をださない」」ってメモが書いてあった。誰だよこんなの書いたの。余談ですが、昔から何もできなかったんですね。

ゴールは2つ設定。
①できる限り記憶に残っている味に近づける。
②ブラウンビール(その時もブラウンビールだった気がする、照明のせいだったかもしれないけど)に合う味にする。

レシピは、塩、コショウ、バルサミコ酢、オリーブオイルをまぜたマリネ液に皮をむいたトマトを浸けるだけというもの。

ところでバルサミコ酢って何っすか?近くのスーパーには売っていなかったのですが。

レシピには「バルサミコ酢(無ければしょうゆでOK)」と。【バルサミコ酢の代用】を調べると「酢とソースを1:1で混ぜればOK」と。いやいや「しょうゆ」と「酢とソース」は全然味が違うだろうよ、、いらだちをかくせない。パニックだ。

塩、コショウは少々。少々ってどれくらいだよ。オリーブオイルにいたっては量が記されていない。パニックは止まらない。簡単なレシピじゃなくて、簡単に書いてあるレシピだった。

タッパーにいれて冷蔵庫で3時間ほど寝かしてできあがり。パニックにより途中から適当になってトマトのマリネではないだろうけど、なかなかおいしい”トマトのやつ”ができた。ビールにもよくあう。

ただ、何か物足りない。もうちょっと辛かったような。今度は玉ねぎのみじん切りとか、ニンニクとか、唐辛子とか混ぜてみようかな。このために買ったブラウンビールはブラウンじゃなかったし。

ゴールにはまだまだ。マツモトさんのトマト、次はいつかな。


☆今日つかったもの

トマト
マツモトさんが作ったトマト。マツモトさんは父の幼馴染で、僕がこどものころは二日酔いで家に来て庭に生えているアロエをかじりながら「これが効くんだよ、リョウタ」といつも言いていた人。父が亡くなってからは「トマトができたぞ」とかいって家にたまに来てくれる。

こしょう
いわずと知れたクラタペッパーさんのフェアトレードこしょう。「世界一おいしい」といわれたが内戦で生産量が激減したカンボジアのこしょうを、自然農薬・自然肥料を使った伝統的な農法でつくっているとのこと。とにかくうまい。


家にあった伯方の塩。うちは伯方の塩を使っていたのね。


トリイソースの万能合わせ酢。浜松の企業。トリイソースはそのまま飲みたいぐらいうまかった記憶が。酒のあてにもなると勝手に思っている。今度「バルサミコ酢もどき」を作るときはトリイソースで作ろう。

ソース
家にあったカゴメとんかつソース。昨日のカツカレーでお世話にになったばかり。

オリーブオイル
フェアトレードのパレスチナオリーブと行きたいところだけれど、近所で売っているところがわからないので、スーパー一押しのものを使用。


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