身近な買い物と視点転換の重要性

皆さんは切手をコンビニで買ったことがあるでしょうか。最近はキャッシュレスが進んで、場所によっては半分以上の人が現金以外で支払いを済ませているというのに、コンビニで買う切手は基本的には現金以外で支払えません。少し不便だと感じる人もいるかもしれません。実際に私も、現金を持っていくのを忘れて、家に引き返したことがあります。

これはなぜでしょうか。キャッシュレス決済には様々な種類がありますが、大多数がどれも売り上げに応じて、お店側がキャッシュレスサービスを提供する会社側に手数料を支払っています。もっとも、82円切手はどこで販売されていても82円です。つまり、コンビニが勝手に販売価格を設定して、多くの利益を得ることはできません。このことから、現金支払いにすることで、キャッシュレスサービスを提供する会社へ支払うべき手数料を排除しようとしていることが推測できます。

それでも、コンビニが切手を扱ってくれているだけで非常にありがたいです。私の場合、最寄りの郵便局まではやや距離がありますが、コンビニなら家のすぐ近くにあります。さらに言えば、コピーやプリントができる印刷機や、お金の引き出し、公共料金の支払い、宅配便の荷物を預けたり受け取ったりと、本当に様々なサービスが揃っており、現代人の生活になくてはならないものとなっています。

日常に潜むちょっとした不便に不平を言うことは簡単です。しかしこのように、その背後にある事情を考えてみることで、落ち着いて物事を見られるようになります。例えば、今回の話の場合ですが、現金しか使えないことをレジで初めて知ったときに、その場でコンビニの店員さんに、あるいは後で本社に、クレームを言う人がいるかもしれません。

他にも接客業では同じように、想定していたことと違うことが起こるなどしてお客さんの不満が溜まった時に、店員さんに怒りがぶつけられる場面は多々あることでしょう。それは外から見れば極めて身勝手な行動に見えますが、自分がいざ客としてそのような状況になった際には、意外と感情的になってしまうものです。何か納得できないことがあったときは、とにかく一回冷静になって大きな視点で再考すると、普段の生活が、自分はもちろん周りの人にとっても、より暮らしやすいものになるかもしれません。


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