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「Chatwork」のサービス紹介動画を分析!

<こんな人に読んでほしい>
• 動画広告を作りたい動画クリエイター、中小企業の担当者
• 映像やマーケティングの基礎を学びたい方
• 制作意図を理解し、効果を最大化する施策を知りたい方
• これらを短時間でサクッとインプットしたい方


1、はじめに

はじめまして!動画クリエイターのすずです。

今回は、YouTubeに公開され、約1年で1.4万回再生を記録している「Chatwork」のアニメーション動画を分析します。

Chatworkは、僕自身もクライアントワークで頻繁に使用しているおすすめツールです。約1年前に使い始めてから、その便利さに感動しています。

この動画は、Chatwork株式会社の公式サービス紹介動画で、制作は株式会社Lumiiによるものです。動画をマーケティング視点から分析し、制作意図や効果を深掘りしていきます。

Chatwork株式会社_サービス紹介動画

制作会社:株式会社Lumii


2、マーケティング視点

コンテンツの目的は?

・認知拡大
・新規顧客の集客

ターゲット層と属性

・プライベートチャットツールで仕事の連絡をしてしまいがちな
40〜50代
・仕事とプライベートのチャットツールは分けて使いたい
20〜30代

訴求ワードを効果的に伝える構成

伝えたいメッセージは明確で
「Chatworkは仕事専用のチャットツール」です。

このメッセージを認知拡大のために冒頭に配置することで
新規顧客からの反応を得やすい構成となっています。

ストーリー構成は次の通り

1. 導入: 問題提起
2. 親近感の醸成: 視聴者の心情の代弁
3. 解決策提示: Chatworkの提案
4. 使用イメージの説明: 実際に使ったときの流れやメリットを描写
5. 利益強調: 使用後の理想的な状態を提示
6. 行動喚起: 簡単に無料登録できることをアピール

最終カットにて行動喚起

3,この動画の軸

この動画のストーリーで特に重要なのは、**「親近感の醸成」**です。
なぜなら、Chatworkのブランドコンセプトやタグラインには共感性が非常に重要だからです。

ブランドコンセプト: “Success Activator”
Chatworkは、中小企業の業界を深く理解し、ユーザー一人ひとりの成功をテクノロジーの力で導き、ビジネスを活性化させる存在を目指しています。

タグライン: “シゴトがはずむ”
コミュニケーションの活性化を通じて、中小企業の現場を活気づけ、仕事をよりワクワクさせるという思いが込められています。

ビジュアルデザイン: “Focus & Create Your Vision”
ユーザー一人ひとりに焦点を当て、創造的な働き方を提供することで、彼らのビジョン実現をサポートするという意味が込められています。

これらの要素を通じて、Chatworkは「働くをもっと楽しく、創造的に」することを目指し、ブランドの進化を続けています。

このように、Chatworkは「多様な考えや働き方を大事にする」ことを企業としての柱に据えています。そのため、20〜30代の視聴者の心情に共感を与える演出が動画の軸となっているのです。

4、クリエイティブ視点

ストーリーテリングを深堀り

上司を左に、部下を右に配置することで
「左を上位、右を下位」を示唆しています。

対象構図を使用
左右対称構図にすることで、中心のチャットツールが主題になっています。

使用イメージの説明では、生活にチャットツールが加わった際のイメージイラストが採用されています。

日の丸構図と額縁構図で視線を生活をする女性にフォーカス、
その後、コントラストの高いスマホが出現し目線が誘導されます。

利益強調では、両者がそれぞれの時間を過ごしながら、同じ方向を向いており、Chatworkの使用により問題が解決されたことを示唆しています。

カラーについて

Chatworkは「5色」のブランドカラーを定めていて、
そのカラフルな感じが動画にも現れています。
#F24464 #05C7F2 #04BF9D #D98E04 #F2F2F2

アニメーションは基本的なことだけ!?

<表現方法の割合>
シェイプアニメーション_60%
キャラクターアニメーション_30%
テキストアニメーション_10%

<使用した機能>
リピーター、パスのトリミング、フェイク3D、コロラマ、イージング

<トランジション>
女性がカットを超えていくトランジションを中盤に置くことで
視聴者の離脱を防いでいる。

デザインされた音響

<BGM>
愉快な雰囲気の曲調とやや早めのテンポ感で、親しみやすい印象を受ける。

<SE>
飽きを防ぐための印象的なSEが
トランジションや印象的なカットで多数使われており
Chatworkのブランドイメージを向上させる演出になっていたと思います。


5、ありがとうございました

今回は、Chatwork株式会社のアニメーション動画を深掘りしてみました。
この記事を書きながら、僕自身も動画制作における「共感」の重要性を再認識しました。

共感を得るための表現方法にはさまざまなアプローチがあるため、引き続き学びを深め、自分の作品に活かしていきたいと思います。

この投稿が少しでも参考になった方は、ぜひ「スキ」を押していただけると嬉しいです!!

また、動画制作のご依頼や、「この動画を分析してほしい」といったリクエストがあればお気軽にご連絡ください。

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