受け身
合気の稽古では受け身はとらない。
合気道をやっている人は、受け身が飛ばないと演武にならないとしています。
私が初心者の頃、黒帯の人が2教裏をかけてきたのですが、全く倒れないので、受けをとれと怒られた。
小手返しにしても受けが受け身をとらないと飛ぶことはありません。
我慢したらそれなりに我慢できます。
または外せます。
私の場合、受け身を全くとる気のない幼稚園児を相手に技をかけることがありました。
面白いことに合気の技でひっくり返しても怪我一つせずに立ち上がってこられます。
子供の頭に手を置いて、ぽんと力を流すと子供が膝から崩れるように倒れます。
大人はびっくりしますが、子供は喜んで何回もひっくり返されては立ち上がって向かってきます。
足でも同じことができるので、軽く蹴ったらひっくり返って笑って立ち上がります。
合気の面白いのは、やればやるほど健康になるところです。
普通なら2,3回投げられたら疲れますが、何回でも立ち上がれて稽古が続きます。
たまに他の道場から見学に来ますが、そういうときはいい実験台が来たので好き放題投げますw
一番びっくりするのが、合気上げで正座した状態で相手の手首をつかんで手を上げないようにするのですが、ある程度受け身やら腕力が合気道なら必要ですが、合気があればほとんど動かさずに相手をひっくり返せます。
相手が正座の形のまま足の甲が畳に付いた状態で立たされるので、驚くようです。
または、手首を股関節につけたまま、ほとんど動かさなくてもつかんだ方が真横に回転してひっくり返ります。
原理的には難しくないので、できちゃうと簡単な技術です。
座技ですと、受け身をとる気が無いとほとんど動かせません。
しかし、軽く触っているだけでもものすごい勢いで崩せるのが合気の技術です。
相手が受け身をとる気が無いので、受け身をとろうと動くよりも反動が大きくてよく飛びます。
子供や若い女性ほど崩しにくく、遠慮しない子供ほど技はかかりません。
初心者も受け身を知りません。
なので、なんで手を触っているだけで足の力が抜けてひっくり返るのか不思議がりますね。
でも、教えれば、こんなに力が必要なくても人が倒せるのだともっと驚きます。
かけられたときはものすごい勢いで吹っ飛ぶので、つい力を入れますが、ほとんど筋肉の力は使ってませんから。
力は歩く程度の力しか合気には必要ないからです。
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