合気とは2
合気とは。
多分、これは人それぞれ過ぎて、何が正しいか間違いかは論議したくない議題なんですよ。
個人の肉体感覚について語ってくれて大いに結構で、誰が正しいとかこうだとかの議論は私個人に関して言うと全く意味が無くなっています。
それを前提にして、私が知っている合気についてのみ、話すことはできます。
映画「AIKI」は六方会の岡本先生が教えている合気ですので、私もよく知りません。
私自身が考えている合気は、人の肉体をコントロールする「気」に合わせることです。
気っていうと、病気を治せたり、かめはめ波ではありませんw
もっと誰でも持っている、まっすぐ立ったり二足歩行するために必要な体のコントロールの仕組みそのものです。
まっすぐ立つってこれが意外にコンピューターで計算させると難しい。
人間の頭ってものすごく重くてそれを足の裏、ほんの25センチの長さで支えているわけです。
東京タワーでも裾が広くできているのは、上が揺れたら基礎部分にかかるモーメントがものすごく強くなるので、大きく広がった形にしなければなりません。
人間は小さな足の裏だけで支えていて、つま先立ちだってできます。
そのためには、少しでも揺れたらカウンターバランスを必ず肉体がとります。
必ず反力が働くからです。
その反力を制御する肉体の挙動を気を持って制御しているとします。
いわば無意識の肉体操作です。
右足を前に出したら自然左手も前に出ます。
そうすると慣性力に対する反力ができるので、楽に歩けます。
この気の流れが見えてくると、逆も可能になります。
手が自然に動くのだから、手を操作したら足も動かせる。
ゴルフでも左のラインを作るという技術があって、トップからダウンまで左側の足首から腰肩肘手首と力を流すラインが存在します。
力は足から手に出して行くのが人間の本来の機能です。
思いハンマーも鍬も全部、足から出た力で振っています。
人間の体の筋肉はすべて骨に対して斜めに付いています。
斜めじゃないとねじれの動きができないからです。
そして、そのねじれの位置のおかげでカウンターバランスも複雑に成し遂げられます。
また、ねじれているので、力も骨に対して斜めに蓄えられるので、寸頸のようにゼロ距離でもパンチが打てます。
合気はその斜めに流れている気を合わせることで、相手の力を全て無くしてしまう技術です。