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少しずつうまる「空いた左側」を楽しもう

「空いた左側」を感じたあの日から
1ヶ月がたちました。

これは私が体験すべき新しい世界なのだろうか?と拒む事なく「出会い」に向かって行こうと思っていました。

するとその出会いは思いの外すぐに訪れました。

初めてのお客さんでした。
シングル、三人の男の子のお母さん。
離婚後、とりあえず実家に戻り、稼業を手伝いながら子供の自立を越え 今はとにかくお金と自由が欲しいと笑っていました。
同感だよと「量子力学」の話をしたところ 興味を示しもっと話がしたいと連絡先を聞かれLINE交換をしました。
量子力学の話ですら中々興味を持って聞く人は少ないです。

この出会いも「空いた左側」かな?
とあまりにもすぐだったので笑ってしまうような出来事でした。
すぐさまに連絡がきて 私に会わせたい人がいるという。
「すごい面白い仙人なのよー」
と。

連れていかれたのは山の麓。
下には大きなゆったりとした川、流れが緩やかで濃い緑色。
眺めはとても気持ちいい。
その古い民家の庭で座っていたのは
まっ白な口ひげがお腹のあたりまで伸び、白髪の髪を小さな束で縛り作務衣に身を包んだお年寄りでした。

まさに「仙人」です。

私の年には現役をリタイアし
バックパッカーで世界をまわり
只今88歳
もう少ししたらまたベトナムとタイの
知り合いのところへ旅に行くと言う

「なんちゅうエネルギー・・?」

定年過ぎたらやりたいことをやると決め、「解き放たれて」いる。
長い髭に三度笠
まるで江戸時代のような風貌でのバックパッカー。
ビザのない国を選び
何ヵ月も旅をして身なりからどんどん人が寄ってくる。戦略通り。

日本に戻った時は買い取った古い家で
薪で風呂を沸かし、外のトイレ・・
これはもう「便所」の方があっている 扉はすれてスカスカの板の扉
・・・・五右衛門風呂にて温まり
朝は七輪で魚を焼き

このご時世では「キャンプ」と言うような生活を心の広い奥方に
毎日LINEで送りながら
一人楽しんでいる88歳

88年という年月
戦争 戦後 一生懸命勉強し
大学に入り 県庁に就職し
沢山の出来事があったと思います

60までと決めて越えてきたのでしょう

60歳
今の私の年からリュック1つで
一人知らない国を初めて会う人と
渡り合いながら 日本以外での
アウェイの場所で 何ヵ月も生き延びて 日本に戻ればバイクであちこちを旅をし・・ コロナを越え また旅に出ようとしている。

出会う先輩の方々には70代も後半あたりから
「年だから」「年相応」と言いながら
動きを止めていく人が多い

この「違い」はなんなんだろうか?

この「違い」は幸福度も違うだろうか?
一目瞭然です。話す言葉からあきらかです。
「現状」から常に移動して物事を眺め
自分の足元をみてまた移動する。
反対に年相応をきちんと歩こうとする人は「現状」から移動せず同じ場所から動かない。話は不健康な現状、つまらない1日 こんなもんだという
あきらめ発言・・・・
好奇心と行動力
「今」を生きている姿は見ている方にも「火」をつける

有りがたくこの出会いを通してからの
「私」は「空いた左側」に入れていかれるであろうと思う。

出会いは人生の一番の宝です
楽しませてもらいます

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