旅の終わり
3日目になった。目的地は、タージマハルでインドではめっちゃ有名。2日前に行こうとして断念したとこ。絶対行きたかったからアクティビティを予約した。ただ今日飛行機に乗らないといけないため、朝の7時半に迎えが来る。
俺は次の日の朝が早いことを考えて前日10時半にベットに入った。入ったはいいけど、一向に寝れる気配もなく、気づけば0時を回ってた。なんとか寝れたけど、翌朝起きたのは、なんと7時29分。
俺は無我夢中で支度をして顔も洗わず、歯磨きもせず、飛び出るように部屋を出た。
ロビーで部屋の鍵を渡すと、急いで外へ。周りを見渡すと1人の男がこっちを向いて手を振ってる。近寄って、話してみると、どうやら俺のガイドのようだ。
最初はなんとかなく怪しんでだけど電話越しにおれ名前を呼ばれて納得した。俺は車に急いで乗り込んで目的地へ向かった。着くまでに3時間もかかるため、外の景色を見ていた。
今日でお別れだ。
空はいつものように曇っているが、これは天候ではなく大気汚染。雲にしか見えない。
ようやく目的地へ到着。そこで、ガイドがチェンジする。数分歩いてタージマハル付近まで行くと、入り口に大量の人が並んでた。めちゃくちゃ多い。しかしガイドが俺を前に連れ出してくれた。ようやく門の近くへ。ガイドがなんやら俺に話してくる。タージマハルは王が妻のために建てた墓だとか。昔一回崩壊したとか。
説明が終わるとついにご対面。
まさに壮観というべきか、美しい建物。
正直これまで見たものとレベルが違う。
言葉に表すことは難しい。
ガイドに写真を撮ってもらったが、これが結構上手い。取り慣れてやがる。その後、ちらほら歩いて回った。日本人にもめっちゃ会った。
そのあとホテルに戻った。
帰りの道中、今日までのことを日記に書こうと決めた。
到着すると、少し休憩して、荷物をまとめる。タクシーを予約してホテルの外へ出た。しかし、チェックアウトをし損ねホテルに戻される。そのせいでタクシーはキャンセルされ、なんだかんだで離陸の3時間前にホテルを出ることに。ちょっと焦る。
急いでタクシーに乗って空港に向かう。不運なことに渋滞に巻き込まれる。めちゃくちゃ焦る。
そして、なんとか2時間半前に到着。めっちゃ遅い。すると今度は、空港に入るための名前付きのチケットが必要らしい。入口の男と20分くらい格闘してなんとか入れた。日本はスクショでも行けたが、向こうではダメらしい。
一安心して、中に入って手続きを終えて両替しようと思ったが、できない。たぶん持ち金が少なすぎる。結局諦めて次の手続きをしようとしたら前にどデカい行列。
ディズニーくらい並んでる。えぐい。
少し前に確認したらこんなにじゃなかったのに。
そう思ったが、時計を見ると、boarding timeまであと40分。目の前にある光景と時間が合わない。どうしても間に合わない。間に合うわけがない。
前の人のボーディングタイムを確認して、どうにか行かせてくれないか、と話しても答えはnoだった。
当たり前だ、10メートル歩くのに20分かかるんだ。逆の立場でも断る。俺は不安と喪失感に駆られ、ここで一泊するのか、または飛行機取るのか、いや取れるのか?頭の中はそんな感じだった。
どうにも悲惨な表情をしていると、後ろの方のおばさんが、空港の人に言ってくれたらしく、俺を前に連れ出してくれた。これはインドで二度目の感動。またインドの人に助けてもらった。最後の最後までだ。それでなんとかいけた。
歩いて搭乗ゲートまで行く。搭乗ゲートには多くの日本人がいる。やはり日本語は落ち着く。
振り返るとめちゃくちゃ色んな人に出会えたなと、普通じゃ会えない、行かなかったら会えなかっただろうなと、行ってよかったと改めて思った。
飛行機に乗って帰った。もうほぼ寝てた。
日本到着。
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