ドイツで歯科検診と歯科クリーニングに行ってきた~予約から診療費の支払いまでの流れ~ PART1
はじめに
こんにちは、Ramawayです。
私はドイツのデュッセルドルフ近郊に住んでいる日本人です。
今日は、ドイツで歯科検診と歯科クリーニングに行ってきたので
その様子をブログにまとめたいと思います!
結論
お金に関して先に結論を申しますと、以下でした。
歯科検診:0 EUR(全額保険適用)
歯科クリーニング:120.09 EUR(一部保険適用)
歯ぎしり防止のナイトガード作成:0 EUR(全額保険適用)
ただ私は法定健康保険の他、付加歯科保険に加入しているので、
最終的には自己負担額 0 EURでした。
■歯科クリーニングの内訳
代金 120.09 EUR
法定健康保険 TK負担額:40.0 EUR
付加歯科保険:80.09 EUR
詳細は以下で説明します。
私が加入している保険について
法定健康保険(gesetzliche Krankenversicherung、通称:GKV)のTechniker Krankenkasse(通称:TK)に加入しています。
ドイツは加入している保険会社によって、保険適用される範囲が変わります。
TKの保険適用範囲(2023/02/08 現在)
歯科検診:保険適用範囲
歯科クリーニング:年間40.0 EURまでなら保険適用。それ以上は自費
元々TKの場合、歯科クリーニングは全額自費でしたが、
2022年10月1日より年間40.0 EURまでなら適用されることになりました。
他のGKVでも歯科治療に関しては、全部はカバーしてくれないところが多いです。
※プライベート保険(Privat Krankenversicherung、通称:PKV)は会社によりけりです。一般的にはGKVより保険料が高いので、その分手厚い印象です。
ちなみに私の場合、歯科保険についてはTKのカバー範囲を補完してくれる、
付加歯科保険(Zahnzusatzversicherung)に加入しています。
BarmeniaのBasicプランで月額 9.0 EURくらいです。
大きな違いは歯科クリーニングがTK+Barmeniaの付加保険で全額適用になるので、自腹を切る必要がなくなります。
付加歯科保険(Zahnzusatzversicherung)はお得?
どのくらいお得か?というとこんな感じです。
Barmenia Basicプラン:月額 9 EUR ✕ 12 か月=108 EUR
歯科クリーニングの平均料金:80 ~ 150 EUR
年に1回のクリーニングであれば、クリーニング料金がトントンくらいなのであまりお得感はないかもなのですが、年2回以上歯科に行く予定があるのであれば、付加歯科保険に加入しても良いのではないかな~と思います。
クリーニングの他、もし何かあった時にGKVだけで適用されない範囲をカバーしてくれるので、お金に対する悩みが減ると思います。
私もとりあえず1年間加入してみて、あまり使う機会がなければ解約しようかなと思っています。
私はFeatherというサービスを使って申し込みました。
オンライン上で請求まで英語でやり取りできるので、とっても便利です。
ちなみにGKVの申し込みもFeather経由でできます!GKVも種類があり、色々比較も載っているので分かりやすいです。
Featherについての詳細は以下の記事にまとめていますのでぜひご参考になさってください。
全体の流れ
こんな感じです。
STEP1 歯科を探して予約する
STEP2 歯科へ行く
STEP3 診療費を払う
STEP1 歯科を探して予約する
私はドイツ語が全く分からないのと、英語でも医療関係の話をするのは難しいので日本語通訳者が常駐しているクリニックを探しました。
リストは「デュッセルネット」さまのサイトを参考にしました。
日本語通訳者が常駐しているクリニックがあるのは、デュッセルドルフの特徴かもしれませんね。通訳料を別途支払う必要がないのでとってもありがたいです・・・。
Weiser Zahnmedizin というクリニックにしました。
GKVも対応、日本語通訳者(さいとう玲子さん)が常駐している、Google mapの口コミも良かったというところが決め手です。
日本語専用の電話番号に電話すると直通でさいとうさんに繋がるので、
さいとうさん経由で予約を取りました。
こちらのクリニックは歯科医師の方は英語が堪能なので、英語が話せるのであれば予約もオンラインでできますし、通訳者を通す必要はないと思います。
STEP2 歯科へ行く
1.来院・問診票記入
2.問診・歯科検診
3. 歯科クリーニング
4.ナイトガードの型取り
当日用意するもの
保険証
FFP2マスク
FFP2マスクは、2022年10月1日よりドイツの法律でFFP2マスクの着用が来院者の義務となっているとのことです。
こんなマスクです。
スーパーやドラッグストアでも購入できますが、まとめて買うならネットのほうがお得です。
1.来院・問診票記入
予約時間の15分前に着くように向かいました。
既に通訳の方はいらっしゃっていて、お出迎えも通訳の方がしてくださり、ドイツ語で何かを言う必要はありませんでした(安心)
保険証を提示し、初回だったので問診も記入しました。
通訳の方がいらっしゃれば、どのように記載するかも丁寧に教えてもらえます。
■ 歯科検診のスタンプカードがある!
GKVに加入している方は保険適用の歯科検診をしてもらう際、受付で希望すると「Bonusheft」というスタンプカードがもらえます。
連続5年、歯科検診を毎年欠かさず行っていれば、そのあとに被せ物や入れ歯など治療が必要となった時に保険会社の負担分が増えて自己負担額が減るという仕組みです。
5年間検診を受けていれば、定額の補助金が20%増額されます。
さらに10年間の証明が提出された場合、固定補助金はさらに10%増額されるとのことです。
スタンプがない場合の治療は保険会社によりけりですが、全額保険適用ではないパターンが多いです。
「Bonusheft」自体は無料でもらえて、無料の歯科検診でスタンプ押してもらうだけなのでお買い得です(^▽^)/
私は通訳のさいとうさんにこの制度を教えてもらいました。
2.問診・歯科検診
歯科医師は Dr. Anna-Sophie Brennerという女性の方でした!
とっても優しくて、丁寧に説明してくださり安心でした。
私は日本で1年に1回検診していて、虫歯もなかったのであまり心配していなかったのですが、夜歯ぎしりしているのが日常的で歯が削られてしまっていることを指摘されました。あとはあごをサワサワされて筋肉がかなり凝っていることも。
(エラがはっていることは自分でも気になってた)
「ナイトガードを作って、寝るときに着けて今後は削れないように歯を守りましょう。あなたが加入している保険の適用範囲で作れます。理学療法の施設を紹介するので、咬筋のハリをほぐしにいってください。」と指導されました。
自宅近くの英語でセラピーをしてくれるところを調べていただき、教えてもらいました。
理学療法士のセラピー料金は一部自己負担だそうです。
これから予約をするのでどのくらいの金額になるかは不明ですが、他の方のブログを見る限り年間 50 EUR 以内では収まりそう。
また実際に行ってみて分かったらブログ更新します。
とりあえず貰った紙を持って行って、5~6回通ってくださいと言われました。
貰った紙(Zahnärztliche Heilmittelverordnung)
はこんな感じ。
私の歯ぎしり防止の医療方針みたいなのが書いてあるらしい。実際には週何回通ってどんな施術が必要かみたいなことが記載されてました。
そんなこんなで無事歯科検診が終わり、次はクリーニングするため別室に向かいました。
3. 歯科クリーニング
誓約書に同意
歯垢や歯石の除去
歯磨き、フロスの指導
着色除去
フッ素コーティング
■ 誓約書に同意
開始する前に、歯科クリーニングはGKVの保険の適用範囲外であるため、120 EURの支払いが発生する旨の誓約書みたいなものにサインしました。
ここも事前にこれくらいの値段がかかるよ~というのはさいとうさんから伺っていたため、私が加入している付加歯科保険でカバーしてくれるか?とかを事前に調べることができたので特に不安に感じることはありませんでした。
■歯垢や歯石の除去
日本と同じようなやり方です。
釣り針のようなものがついたアレです。(笑)
ドイツにも手動と電動がありました。
日本の時はそんなに痛みを感じなかったのですが、ドイツではちょっと痛かったです。やり方の問題? その分時間は短いように感じました。
耐えられない痛みではありませんでした。
■歯磨き、フロスの指導
歯磨き粉何使ってる?から、歯ブラシ以外にもデンタルケアグッズ使って!とアドバイスを受けました。歯科衛生士の方からオススメしてもらったものはこちら
歯磨き粉
elmexシリーズがフッ素の配合量が多くておすすめだよ~と言われました。
デンタルフロス
このデンタルフロスはネットでしか購入できないらしい。毎日やってくださいとのこと。
舌ブラシ
毎日やってくださいとのこと。
ジェル
虫歯防止のためのジェル。歯磨きが終わった後に一通り歯に塗って2~3分後うがいするといいらしい。
ドラッグストアやスーパーには売っておらず、アポテケに行く必要があるとのこと。※ DOUGLASでも販売されてました
■着色除去
日本と同様でした。
機械を使って歯の表面の着色汚れを取ります。
■フッ素コーティング
歯全体をコーティングします。
施術後1時間は飲食しないようにと言われました。
※ 私の場合この後にナイトガードの作成があったので、型取りが終わった後にやりました。
4.ナイトガードの型取り
ナイトガードを作成するための型取りをしました。
作成には1週間前後かかるらしく、また取りに来る必要があるとのこと。
次回の予約を取ってその日は帰宅しました。
また歯医者に行って、完成したナイトガードをはめてみて削ってもらったり微調整をして、受取りました。
つづきは・・・
続きは以下の記事でご紹介します^^