見出し画像

外部の大学院を受験した話(電気通信大学情報学専攻博士前期課程)

皆さん、こんにちは。
N-Sanzoと申します。現在(2024.2.17)、静岡大学工学部電気電子工学科の学部4年生です。先日卒業論文を提出し無事卒業が決まりました。
私は外部から電気通信大学の情報学専攻を受験し、合格しました。
他大学から電通大の大学院に進学する人のnoteの投稿を見て、私も筆を執りました。
外部の大学院入試を考えている方の参考になれば幸いです。

以下の概要でお話します。


外部の大学院を考えたきっかけ

東工大への憧れ

私は幼い頃から東京工業大学に進学することを夢見ていました。
2020年2月、私は東京工業大学を受験したものの、残念ながら不合格となり後期合格した静岡大学工学部電気電子工学科に進学しました。

しかし私は東工大に進学する夢を諦めきれませんでした。

悪あがき

諦めの悪い私は大学院で東工大に行こうと考え、東工大の研究室を調べました。
そこで、私はある研究分野E(個人情報保護のため、伏せておきます)に出会い、大学院では研究分野Eを専攻しようと考えました。
しかしその分野を研究している研究室が私の所属学科(電気電子工学科)に無かったため、外部の大学院の受験を決断しました。

電通大を選んだ理由

私が電通大を選んだ理由は以下の3つです。

  • 自分が希望する研究分野を扱っている

  • 国公立大学である

  • 東京~大阪間にある

学費の観点から国公立にしました。
また、私は静岡に住んでいるので新幹線で気軽に行ける範囲である東京~大阪間に絞って探しました。

筆記試験の内容

情報学専攻の一般入試には筆記試験があります。
科目は必須科目の微積分学と線形代数学に加え

  1. アルゴリズムとデータ構造

  2. 確率・オペレーションズリサーチ

  3. 離散数学

  4. 計算機工学

と4つ選択科目があり、この中から3つを選びます。
さらに、4.計算機工学を選んだ場合は

4.1.形式言語理論
4.2.計算機アーキテクチャ

から1つ選ぶ必要があります。

私はアルゴリズムとデータ構造、離散数学、形式言語理論(計算機工学)の3つを選びました。

しかしここでトラブルが発生します。

なんと大学の授業でこれらの科目を全く履修したことがありませんでした。
私は腹を括って全て独学で勉強しました。
研究室訪問で現地の先輩方に勉強法を教えてもらい、何とか入試までに間に合わせることができました。
次節で具体的な勉強法を教えます。

勉強法

電通大のホームページに過去4年間の過去問があるので、アクセスしてみてください。

過去の入試問題│電気通信大学 (uec.ac.jp)

これより昔の過去問が欲しい場合は研究室訪問で頼みましょう。
もしかしたら受験科目のデータをもらえるかもしれません。
(ただここ最近の大学院入試は難化している傾向があるのであまりにも昔の過去問だと参考にならないと思うので注意が必要です)

最後に

今回は大まかに外部の大学院入試の全般をお伝えしました。春休みに入り卒業後の進路についている新4年生もいるかと思いますが、この記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
私にとって大学院とは「学生時代に自分がやりたいことをできる最後の砦」だと思っております。大学院入試は大学入試と違い「何を研究するか」が重要になります。就活ではよく自己分析が大事になると言われますが大学院入試でも同じだと思います。
後悔のないようにしっかり考えて進路を決めてください。ただし授業や卒業研究を疎かにして留年しないように。

おまけ

大学院入試関連でいくつか印象的なエピソードをご紹介します。

①電通大のオープンラボを午前中だけサボり願書を取り損ねる

5月下旬に電通大のオープンラボがありました。
14:00~というポスターの文字しか見なかったので、午前中に新宿のミステリーサーカスで脱出ゲームを1プレイして調布に向かいました。(脱出成功したのでめちゃくちゃ気持ち良かったです)
良い気分で電通大に行ったら、指導教員に「願書をもらいましたか?」と聞かれました。
そこで初めて説明会が午前中にあったことを知りました。
そのせいで、出願する際に少し手間をかけてしまったので少し申し訳ないと感じています。

②入試の前日に大雨で新幹線が止まる

入試の前日にホテルで前泊しようと思いましたが、清水あたりで大雨が降り東海道新幹線が止まりました。
そこでまず実家の母にお願いし名古屋まで送迎してもらいました。次に特急しなので松本まで行き、最後にJR中央本線で八王子まで大回りして東京に着きました。
家を出てから10時間以上かかって大変でしたが、その日のうちに大学周辺のホテルに到着して本当に良かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?