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宿題をする意味

Mタローは面白い。
小学3年生の時、担任の先生に質問した。
「勉強がどのくらい分かっているか分かっていないか人によって違うのに、
どうしてみんな同じ宿題をしないといけないんですか?」
先生は取り合ってくれなかった。
きっと面倒くさい子どもだなと思ったことだろう。
 
Mタローのお母さんは素晴らしかった。
個人面談で先生に「宿題をさせるようにして下さい」と言われたお母さんは、「本人に任せていますから」と返したらしい。
きっとMタローが生まれて此の方の数年間で、それが一番だと悟られたのだろう。
結局Mタローは宿題をせずに小学校時代を過ごした。
 
後に大人になってから、
元大リーガーのイチローの発言を聞いたMタローは深く同意したらしい。
中学生に向けての講演会で、イチローは一人の生徒から質問を受けた。
「宿題をする意味って何ですか?宿題はしないといけないんですか?」
イチローの答えはこういうものだったそうだ。
「社会に出ると色んな約束事を守ることが要求される。
期日までに与えられた課題を提出することも出来ないようでは、
社会で認めてもらうことなど出来ない。
僕は宿題はやっていました」
 
私がお世話になった先生もおっしゃられていた。
「宿題では勉強は身に付きません。
宿題は期日までに提出するという練習をするためのものです」
 
宿題をしなかったMタローも、今や立派なルーティンワーカーだ。
Mタローは一体どこで、期日までに課題を仕上げて提出するという訓練をしたのだろうか?
今度確認してみようと思う。