『日プに沼ったドルヲタの経過観察』#4「最終pickで四苦八苦」
「シンプルに計画性の無さが敗因です!」
そう白旗を上げる他ない状況の今である。
何を隠そうホントは番組と同時進行で書き進めたかった日プ女子の感想および私見まとめブログ。
気付けば#3を最後に更新通知は消息を絶ち、日付変わって本編の最終回当日に大慌てで8割言い訳の#4をアップしているご覧の有り様である。
まぁいうて「出せない100点より出す60点」マインドの人間なので、今更ジタバタしてもしょうがないかと開き直り、すっかりユルんだ腹を括りながらこの前書きを書いておるわけですハイ。
空白期間の興味スパーク
この期に及んでアレだが言い訳ついでに更新が空いた期間の興味の動きについて語らせてほしい。
もともとTWICEが結成されたサバ番「SIXTEEN」を放送後の2015~16年頃に友人間の流行りでチョロっと観た他は一切のKポ知識がなかった不肖アラサー。
それこそ「ニジュー」とか「ブラピン」とか「ニュージーンズ」等の固有名詞はギリ風の噂で名前だけ聞いてた程度で、それぞれどんなメンバーがどんな曲を歌っているのかはまるで知らなかった。
それが今回の日プ女子をキッカケに爆発し、今まさに第四世代と呼ばれているKドルカルチャーの売れ線からそれらに伴う専門用語を貪るように調べ、日本アイドルとの違いについて考察し、果ては歌詞を理解したい一心でハングルを勉強し始めたりと、派生派生で広がって各方面への興味がスパークしている。
なお上記K-POPカルチャーの説明は田中絵里菜さん著『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』がとても分かりやすかったので、印象に残った箇所について近々感想を別記事にまとめようと思う。
加えて、#1で言及した過去シリーズ「プデュ48」も完走し、番組内で結成された「IZ*ONE」がどれだけ凄いメンバーで活動していたかを周回遅れで理解した(好き曲はPanorama)
そして「プデュ48」を完走したことで「プデュ」シリーズのデビューまでの大まかな傾向が見えたり、「日プの○○ちゃんはプデュ48でいう○○ちゃんポジだな」と重ねて見る視点も持てたので、このタイミングで履修できて本当に良かった(作文)
ついでに言うとプデュ48における2018年当時の千葉恵里(AKB48)の国境を超えた愛されっぷりを見て、昨2022年に彼女が初センターを務めた「久しぶりのリップグロス」が韓国でも話題になったという現象に深く頷けた。
それ以外にも放送当時にネットニュース等で遠巻きに見た「日本アイドル、韓国勢の圧倒的スキルの前に大敗!」みたいな大味な印象が覆され、むしろ「デビューまで日の目を浴びず、ひたすらスキルを磨き続ける韓国練習生」と「満足にレッスンを受けられないまま活動を始めるも、日々のステージや握手会を通してスター性への理解度が高い日本勢」という異なる長所を持つ両者が言語の壁を越えて高め合う構図は凄く興味深かったし、レッスン期間を通して日本と韓国の練習生が仲睦まじくなっていく様子は見ていて心温まるものを感じた。
さぁ猛ダッシュで日プを振り返ろう
さていつも通り長くなった前書きも終わったし本題へ入ろう。
いよいよ最終回を迎える日プを個人的な推しポイントをpickしつつ大急ぎで振り返ってみる。
前回の#3では、練習生およびトレーナー陣によるクラス分け評価が終わり、続いて番組テーマ曲の収録に向けたクラス分け再評価のレッスンが始まったところまでを書いたと思う。
お察しの通り詳細に振り返る余裕はないのでザックリ言うと、この再評価で気になったのは「与えられたランクをどう捉えて今後に繋げるか」という部分だった。
というのも、この再評価では最上位Aクラスにいた者が下のクラスに落ちたり、逆に最下位のFクラスから上位クラスへ上がった者もいた。
この辺りの流れを振り返ると、セルフプロデュースで準備したクラス分け評価時のパフォーマンスに対して、全員一律に同じ曲と振付を課して個々人の実力をフラットに見つめ直す再評価では、さらに同じ環境と練習期間という同条件の中で周囲から抜きんでる為に各自がどう動くのかを見る狙いがあったのではと思う。
そしてもう一つ強く思ったのは「クラス評価自体は大して重要なものではない」ということ。
重要なのはどの評価を貰ったかよりも、各練習生が与えられた評価に対して何を思うかだと感じた。
それこそDを貰った時に落胆する反面どこかその評価に納得してしまい、成長や変化への意欲を失ってしまう者もいれば、Fを貰って「納得いかない!」という反骨心から努力し、成長してランクアップできる者もいる。
そうして他人からの評価に影響されて自分の可能性を閉ざしてしまうことなく、自分で自分を信じて天井を突き破れる根本的な強さ。
自身の現状を謙虚に受け止め、そこから理想の自分とのギャップを埋める為にどう動くか。
かくしてA以外のクラス評価を「自信を失わせる足枷」と見てしまうか「自分を高めるためのガソリン」と見るかに、この評価の要点が集約されているように思った。
結果、個人パフォーマンスの一発RECという形で比較されたこの再評価では、自信を持てず不完全なパフォーマンスになった者もいれば、自分を信じてランクアップを果たした者もいた。
この点、歌やダンス経験の有無を問わず、他人の評価に関係なく自分を信じて努力できるかを見る意味では、第一関門にしてデビュー後の活動の姿勢すら予見しているようで、課題として非常に良く出来ているなと感心した。
グループ評価
クラス再評価の次に与えられた課題はグループ評価。
これは各班に分かれて課題曲をパフォーマンスし、観客投票でグループおよび個人の優劣を決めるという評価だったのだが、いま振り返ってみて強烈に印象に残っているのはそのグループ分けの方法だった。
それはクジで選ばれた練習生が自分のチームに加えたいメンバーを自由に取っていくというもの。
このルールにより、下位クラスの練習生が最後まで選ばれなかったメンバー同士でチームを組むというあまりに残酷な展開があった。
この流れはプデュ48でも見ていたので「恒例のシステムなんだろうな」と思う反面、年頃の女の子の心に大きなトラウマを残しかねないのでは、と心配な気持ちにもなった。
ただクラス再評価のとき同様、ピンチの時も自分を憐れんだりせず、自らを奮い立たせられるハートの強さを試す意図があるのかと推測すると、こうした残酷さにも一部頷ける部分はある。
それこそ先の「AクラスかFクラスか」と同じ話で、たとえドリームチームだろうと余り物チームだろうと、周囲からの評価や期待値に関係なく自分の理想を追い求められるかどうかの意志力を試しているようにも見えた。
ステージの魔法とビハインドの追い風
かくしてメンバーおよび歌唱曲が決まったグループ評価は練習期間を経ていよいよステージ本番へ。
ところで、Kポ界隈では舞台裏映像のことを「ビハインド」と呼ぶらしい。
プデュのようなオーディション番組ではパフォーマンス自体はもちろん、そこに至るまでの練習過程にどんなドラマがあったかを描く「ビハインド」に重きが置かれているようだ。
しかしこのビハインド、当然ながら番組の編集によって大きく印象が変わる。
実際に練習生の印象が悪くなるような編集を指して「悪編(悪魔の編集)」という言葉もあるらしい。
それこそ膨大な撮影映像の中から誰の振る舞いをどう切り取るかでビハインドの印象はまるで変わるし、それが今後の投票にも大きく影響することは明らかだ。
しかし同時に、努力する姿を一番近くで見ているスタッフ陣にすら愛されない練習生が、ステージやカメラを挟んで遠く離れたファン達に愛されるだろうかとも思う。
加えて、制作陣がビハインドの中心にしたくなるようなドラマと容姿を持ち合わせた練習生の存在は、完全に運と人間性の成せる業だと感じる。
ゆえにカメラが映した映像の全てを信じも疑いもしない反面、少なくともポジティブに注目された練習生については、ビハインド制作に関わったスタッフに「この子の頑張りを映像で伝えたい!」と思わせるだけの何かがあったのだろうと思う。
続いて印象に残ったグループをいくつか紹介したい。
Body&Soul 1組
このグループ評価で最もヒロインの座に躍り出たのがこの「Body & Soul」1組を引っ張った会田凛ちゃんだったと思う。
メンバーを引き抜かれたチーム同士が最後に合体してできたグループかつ、対戦相手は櫻井美羽率いるアベンジャーズチーム、更にメンバーの半数以上が体調不良によりレッスンへの参加が遅れるなど、絵に描いたような逆境が続いたボディソー1組。
そんな大ピンチをチームの中心となって支えた会田凛ちゃんと栗原果乃ちゃんの奮起に注目が集まり、その中で楽曲の歌詞に絡めて印象的なフレーズを残すなど、よりビハインドによる追い風を味方につけた会田凛ちゃんの人気がここで一気に高まった。
またボディソー1組は飯田栞月ちゃんのクラシック歌唱も話題となり、勝負の上ではアベンジャーズチームに敗北したものの、実際は勝ったといってもいいほど得るものがあったのではと思う。
Body&Soul 2組
上記1組と同曲で,、高まった期待値を超える圧倒的なクオリティを見せつけたアベンジャーズチームことボディソー2組。
ただステージが強かっただけでなく、実力者が集まったからこその難しさや、そこを克服していく過程で個々人の人間性が見えてくるビハインドも印象的で良かった。
今振り返ってみると、このステージはシリーズの序盤を代表するパフォーマンスだったと思う。
TOKYO GIRL 2組
先述の通り番組センターとしてドリームチームを結成した櫻井美羽同様、上位ランカーにしてクジ引きでメンバーを選ぶ権利も得た強運の石井蘭。
その彼女によって結成されたのがこのTOKYO GIRL2組で、個人的には裏アベンジャーズといってもいいぐらい実力者揃いのチームだったと思う。
そしてこのグループについては、単に「チームワークが良く完成度の高いステージになった」だけでなく、曲終盤で石井蘭が魅せた圧巻のキリングパートに、どこか櫻井美羽への対抗心を感じたのがとてつもなく良かった。
そして清水恵子がどこにいても清水恵子でいてくれることの多幸感を噛み締めた。
制服のマネキン 1組
グループ分け時、最後までどのチームにも選ばれず「余り物チーム」として結成することとなったマネキン1組。
更には人数不足を補うため他グループから1名を引き抜く形で完成した経緯もあり、最初の雰囲気はとにかく暗かった。
そこから藤本 彩花を中心にグループは前向きに立て直しを図り、最終的に本番では堂々たるパフォーマンスを披露するまでに成長した。
その少女然とした強さに、Jアイドル楽曲らしい内省的な凛々しさがこれ以上なくマッチして、観ていて涙が溢れた。
自分は元々80点だった人が90点を取るより、むしろ60点だった人が62点になるまでの努力と変化に強く心惹かれてしまうタイプなので、この逆境に逃げずに真っ向から立ち向かい、見事自分に打ち勝って見せたマネキン1組のパフォーマンスには技術的な上手い下手を超越した眩しさを感じて仕方なかった。
Hype Boy1組
現時点で日本語版が出ていないため歌詞が韓国語となるHype Boy。
そんなHype Boyだからこそ同曲1組は表情管理の完成度が際立っていて、本家New Jeansを彷彿とさせるストーリー性あるパフォーマンスが目を引いた。
特に田中優希と村上璃杏については、この後に見せる劇的な成長の前日譚のようなステージだったと思う。
……………………………………………
以上、グループ評価について特に印象に残った箇所でした。
また最初にこのグループ評価を見た時は「メインボーカル」「サブボーカル①②」「ラッパー①②③」といった個人単位のポジションがチームの6人全員に割り振られていることに新鮮な驚きがあった。
日本のアイドルの場合、漠然と「リーダー」「センター」「歌姫」「ダンスマシーン」のような形式的な役割こそあれ、そこまで明確に分担が決まっている事は少ない。
対してメンバーの得意分野に応じた役割が最初から割り振られているKドルの考え方は非常に合理的かつシステマティックで、グループのカラーを総力戦で魅せる日本式アイドルグループをラグビーに喩えるなら、対する韓国は個々人が専門職で魅せるアメフトのようだと思った。
初めての脱落、そして次なる評価へ
グループ評価終了後、勝者が獲得したベネフィットと国民プロデューサーの投票ポイントの合算より、第一回目の順位発表式が開催され、ここで上位50位以内に入れなかった練習生51名が脱落となった。
(なお余談だが、余興的に開催されたランダムプレイダンス企画で、ハロプロ出身の笠原桃奈がモーニング娘。の楽曲に参加しなかったことに「元ハロプロの肩書に甘えたくない」という決意を垣間見てハロカスは密かに熱いものを感じたとさ)
ポジション評価
そして残った50名の練習生が次に挑んだのはポジション評価。
グループ別にパフォーマンスを披露した先のグループ評価と違い、「ボーカル」「ダンス」「ラップ&ボーカル」の3部門に分け、より細かく個人技を見るこの評価。
上記の通りグループ内での役割分担がはっきりしているKポ式に則ってか、各自が互いの得意分野で競って、どれだけ他の練習生より輝けるかを見る意図を感じたこの課題。
ただ課題曲の選択権は先の発表式での順位の上位から与えられるという厳しいもので、このルールによって自分の得意なジャンルの楽曲を選べなかった練習生もいた。
しかし再三書いた通り「逆境がスターを生む」というドラマ性はここでも健在で、置かれた場所で咲くことを目指して懸命に努力を重ねた末に思わぬ覚醒を見せた者もいた。
全てを紹介できなくて申し訳ないが、グループ評価同様、特に印象に残っている楽曲をいくつか引用する。
RUN RUN
ダンス分野の課題曲にして、勝利時のベネフィットが2倍になるWチャンスの対象とされた「RUN RUN」には、現時点で下位ランクにいる練習生が一発逆転を賭けて多く集まった。
そうした緊迫感と楽曲の持つ雰囲気が見事に噛み合い、そこで生まれた静かな情熱が高難易度の振付の妙を際立たせ、素晴らしいステージを作り上げた。
特にセンターを務めた荒巻深愛の流麗かつ荒々しいキレのあるダンスと、突き刺すような鋭利な目線に釘付けになった。
美人
ラップ&ボーカルの課題曲の一つ、ちゃんみなの『美人』には3名がエントリー。
思えばラップは音程の概念がクリアされていたり、基本的にユニゾンではなく一人ずつ歌唱するため、リズム感および言葉に乗せる熱量が際立つ個人技のジャンルだと思う。
また最も言葉に熱が乗るのは、借り物ではない本人の生々しい感情を込めた時だとすると、まさしくラップこそ「歌は心で歌うもの」を地でいく分野ではないか。
そしてこのラップで目覚ましい活躍を見せたのが過去記事でも紹介した清水恵子。
これまで見せてきた唯一無二のキャラクターの魅力はそのままに、決して見せずにいた明るさの裏の脆さと苦しさを見事にラップ表現として昇華して圧巻のステージを見せつけた。
対して「Hype Boy」でも触れた村上璃杏は、本家ちゃんみなの特別指導にヒントを得て、付け焼刃の技術より自分らしさを追求する方向にスキルを磨き、パフォーマンスの中で自身のキャラクターを完璧に確立して見せた。
この点、元々ラップが好きでスキルの地盤があった清水恵子が、ある種王道のアプローチで『美人』を解釈して見せたのに対し、全くの未経験でラップに挑んだ村上璃杏が対照的な自然体で同曲を乗りこなしたことの面白さ。
この「同じ曲の中に真逆のアプローチが交錯する」という自由度の高さにラップの妙を見た気がしたし、楽曲テーマのガルクラ的世界観とも相まって「歌い手の数だけ違う『美人』があっていい」という説得力にブッ叩かれた。
おもかげ
ボーカル課題曲の『おもかげ』。
練習生の一人、髙畠百加は元々ラップ希望だったものの、その希望が叶わずこの楽曲に参加することとなった。
そのため最初こそ気落ちしていたものの、敬愛するちゃんみなからの激励も力に本曲でのボーカル力向上にひたむきに取り組み、本番で新たな魅力を見せて観衆の心を撃ち抜いた。
また同グループの桜庭遥花についても自身のコンプレックスだった細い声を克服し、個で聞かせるボーカル表現の技術を一気に高め、その成長ぶりで周囲を驚かせた。
そしてこの髙畠・桜庭両者のケミはビジュといい声質といい噛み合いが良すぎるので、どうか2人ともデビューして晴れて同グループのメンバーとして今後もその微笑ましい並びを見せてくれと願わずにいられない。
Hero
ボーカル課題曲、安室奈美恵の「Hero」には練習生4名が参加。
その中で個人的に注目したのが飯田栞月。
彼女は先のグループ評価時に話題になったクラシック歌唱のクセをこの短期間で完璧に修正してみせた。
というのも、以前は宝塚を目指していたということで、幼少期から深く深く染み付いているであろう歌唱法を一気に変えた凄さは元より、「クラシック=古典、伝統」といった型の強さを自ら捨てて、より自分らしさを出せる歌い方を自分の力で手に入れて変貌して見せた経緯に心打たれた。
またそんな「脱クラシック」に合わせて髪を金髪にするイメージチェンジを図り、Kポの女性アイドルに求められる楽曲コンセプトに合わせて別人のようにコロコロ変貌できる柔軟性ある強さを感じた。
今回の日プでは海老原鼓と高見文寧という両極端なカラーの2大ボーカリストが目立っているが、一見天才型に見えるこの2人に努力型として追随してメボの第三極になりうるのは飯田栞月以外にいないと思っているので、どうかデビューして欲しい。
Rocketeer
ダンス課題曲の「Rocketeer」で注目したのは、先ほども書いた「Body&Soul」の会田凛ちゃん。
ここでの会田さんについての感想はただ一言「人は自信が付くとこんなにも顔が変わるのか」ということ。
というのも先述の通り「Body&Soul」で逆境のなか奮闘する姿を見せたことで多くのファンを獲得した会田さんは、一気にデビュー圏内までランクが上昇した。
すると前回ビハインドであんだけ泣きべそかいてた子が、いまや上位ランクの実力者に囲まれても一歩も引かないどころかむしろ余裕すら感じるパフォーマンスを堂々と披露してることに度肝を抜かれる。
仮にこの急浮上がマグレだろうがラッキーだろうが「立場が人を作る」じゃないけれど、ふとした拍子に手に入れた自信をこうしてモノにして、それをステージ上で成長として見せてくれることのなんと誠実なことかと思う。
こうした目に見えないアンサーがあってこそファン側も応援のしがいがあるなと密かに感激してしまった。
ちなみに一人だけ呼び方が定まらない時点で軽くバレてるでしょうが現状1pickです(同率1位は栞月ちゃん!)
コンセプト評価
ポジション評価が終わった後は再び順位発表があり、練習生は50人から35人までに絞られた。
そして残った35人に与えられた次なる課題はコンセプト評価。
これまでグループ評価、ポジション評価とポイントを変えて既存楽曲を披露してきたのに対し、このコンセプト評価では今回のために制作されたオリジナル楽曲をパフォーマンスすることに。
既存楽曲の場合はオリジナルを参考にしつつ、どう自分の色を入れていくかを模索してきたが、今回の課題は原型がない楽曲に自分なりの解を示すことが求められた。
また各練習生がそれぞれカラーの違う5つの課題曲のどれを歌うかは視聴者である国民プロデューサーの投票で選ばれたものの、例によって例のごとく、先の順位発表での脱落による人数調整が入り、本来割り当てられた楽曲からの移動を余儀なくされた練習生もいた。
またその先の展開はお察しの通り「ピンチをチャンスに変えられるか」である。
さて、いよいよ終わりが近づいてきて名残惜しいが、懲りずに刺さったパフォーマンスを紹介させてほしい。
&ME
デモ楽曲の公開時から「主人公曲」というか、正義の味方の変身・登場シーンで流れそうな眩しいオーラを感じていた『&ME』。
参加メンバーはランク上位者が集まり、自然とグループ評価時のアベンジャーズチームのような座組が実現した。
それでいて、ここに来て改めて目を見張ったのが圧倒的ディーバ海老原鼓の歌唱力で、向かうところ敵なしといった雰囲気を纏ってこれ以上なく存在感を発揮していた。
ちなみに「お馴染み漏れの1pick」こと会田凛さんもこのチームに属していたのだが、より一層の神々しさを纏っていて控えめに言って天女のイキフンでした(暗黒微笑)
TOXIC
中毒系ガルクラテイストの『TOXIC』
単純にパフォ込みで見て、今回のオリ曲5つの中で一番好きになったこの曲。
注目メンバーも正直全員で、やはり国プの投票で参加者を決めた事もありメンバーのカラーが楽曲に合っていてパフォに統一感があった。
個人レベルでの印象は「持ち前のラップで魅せたチャーミング×ガルクラなつくし©」「ギャルでホットで男前、女剣士かよ髙畠」「美と明朗キャラのギャップが最高なナノ©」「最後のピースがハマって覚醒した感のある心菜」「気づけばいつもいい位置にいる石井蘭ねえさま」「低音火傷スマイルの三白眼ディーバ文寧©」「脱2番手への躍進、田中優希さん」と、この世にチッケムあって良かったと3,000回思うレベルには見所の嵐だった。
思うに「&ME」組のステージが各自の個性や強味を束ねて作り上げた良さだとしたら、「TOXIC」組はここに来て各自が更に殻を破って見せた魅力というか、これまでに見つけてきた各自の強味を相乗効果で交換・増幅して、より中毒性の高いエゴイスティックな一面を各々が魅せてくれたと思う。
だからこそこの「TOXIC」のパフォーマンスは本当に惹かれたし、マジで「そんなんできたの!?」という驚きが人数分あって終始堪らない仕上がりだった。
なので楽曲単位の評価では「&ME」組に負けた「TOXIC」組ながら、天邪鬼の自分的にはむしろ居心地よくTOXIC派だと大声で言って回ろうと思う。
そして予想外すぎた文寧©のエンディング妖精があまりにも良くて永遠に見ていられるなと思いました(作文)(再提出)
さいごに
こうしてコンセプト評価も終わり、そして恒例の順位発表を経て最終的に上位20人がファイナルへ進んだ、というのがここまでのあらすじ(滝汗)。
あとは2グループに分かれてのオリ曲の披露と、リアタイ投票を踏まえた最終順位およびデビューメンバー発表を残すのみである。
思えば自分はサバ番をリアタイでちゃんと追うのは初めてで、もっと脱落者が出る度にキンタマをもぎ取られるような苦しみを伴うのかと思っていたが、根がミーハーなのか単に幸運なのか、自分が応援していたメンバーはほとんどがこのファイナルまで残ってくれたので、目立ったダメージもなく最終回当日を迎えられてしまった。
そして気づけばこうして一万字近く書いてしまった当記事なので、願掛けを込めて今の自分がデビューして欲しい11人を最後に書くと、
・会田凛
・飯田栞月
・海老原鼓
・高見文寧
・笠原桃奈
・髙畠百加
・田中優希
・清水恵子
・桜庭遥花
・釼持菜乃
・村上璃杏
…以上である。
正直11連複で的中する可能性はほぼ無いので、明日的な今日にはこの中で誰かしらと一旦のお別れとなってしまうのは悲しい限りだが、ここまで残った時点で充分輝かしい経歴になっているだろうし、また違った場所で会えるだろうという期待もある。
改めて最終回目前のいま思うのは、本当にこれまで毎週楽しませて貰ったし、元気や笑顔をくれただけでなく最新K-POPへの興味まで持たせてくれて心から感謝している、ということ。
あとはとにかく、どんなメンバー構成になったとしても日本に素晴らしいガールズグループが誕生することには変わりないので、そこは純粋に楽しみにしながら今後の展開を追えたらと思う。
本当はもっと細かく色々書きたかったが、書き出しの通り計画性が終わってるため、相も変わらずの突貫キーボード叩き逃げの拙文乱文にて失礼いたします。
最後まで長々とお付き合いくださった方、もしいたらありがとうございました。
貴方と貴方の1pickに幸運がありますように。
ほなまたそのうち!