moumoon FULLMOON LIVE SPECIAL 2024 〜中秋の名月〜 MASAKI 復活の話と YUKA の声
2024/10/19 東京国際フォーラム ホールC 公演に行ってきました。
MASAKI がステージに戻ってきた
moumoon としては FULLMOON LIVE TOUR 2024 ~FELT SENSE~ レコ発ライブが5年ぶりのバンド入りのライブとなったものの、2019年5月以来 MASAKI がステージにはあがらない宣言のまま、本人は PA側にいて O-EAST の時は挨拶で手を振ってくれました。一番後ろで観ていたのですぐ後ろにご本人がいてびっくり。
続く Acoustic Trio Tour 2024 「mmm!!!」の全国ツアーからフルタイムで MASAKI が復活し、東京はチケットが取れず京都の紫明会館で観ることができましたが、今回の mc でそのあたりの心境の変化を語ってくれました。
5年前は創作活動に専念してフロントに立たないと宣言したが、PA席で演奏を喜ぶ観客をみているうちに、いつまでもこうやってライブを続けられるわけじゃないから、まだステージに立てるうちにみんなが喜んでくれるならばやりたいと考えるようになった (意訳であり、言葉通りではありません)、といった話をしてくれました。冒頭やラストの二人だけでの演奏を観るにつけ、やはり二人が並んで演奏するのがしっくり来ますね。
ライブの流れ
1曲目「Tiny Star」は歌とギターだけで静かに始まり、ホールに広がる声の力強さにライブに来て良かったと早くも感じ、続く「pride」からサポートメンバーのギター、ベース、キーボード、ドラムを加えたバンド編成 (だったはず)。3曲目にヒット曲「Sunshine Girl」で盛り上がり、4曲目は「トモダチ/コイビト」で心地良いリズムの中を流されていく素敵な時間がスタート。
5曲目「Flyways」、「マカロン」とその流れが続き、moumoon らしさが好きな「follow me」で流れが変わりじっくり聴かせる路線の曲。分厚い音作りで最新アルバムから「ブルーアワー」。さらに「Never look back」を挟んで moumoon らしさの光る大好きな「トモシビ」。
続いてとても美しい曲「声」、あらためて良い曲だなぁと思った「PAIN」、Acoustic Trio Tour 2024 でもやった「ヒライス」は新海誠の「君の名は。」の風景を思い出す名曲。「愛は続くよどこまでも」「Will you?」と続いて目玉となった「ハレルヤ」。
「ハレルヤ」はバンドと歌の一体感が最高でホールの音響とも合っていて観客の拍手も力強い熱狂になりました。アルバムと違うバンドサウンドの良さが生きるアレンジと、YUKA の声は力強くロックなバンドアレンジと溶け合う様が見事。この日一番のテイクでは、という印象でした。
その勢いのまま終盤に「Yes」を挟んでライブの定番で力強い「Triangle」、しっとりと歌い上げる「Everyday」で終了。アンコールには、大好きな「青い月とアンビバレンスな愛」。やはり名曲ですね。物販紹介とメンバー紹介コーナーを経て、今日誕生日の人? という mc で二人ほど名乗りをあげる中「HAPPY UNBIRTHDAY」。ここでバンドが引き上げ最後は moumoon 2人だけでのアコースティックな「good night」。爽やかな余韻と後味を残してライブ終演。
moumoon の魅力
暖かい人柄を感じさせる moumoon の二人と、サポートメンバーを加えての爽やかで心温まる音楽。そこに毒はなく、心を整える癒しと、静かな情熱の炎を灯してくれる感じです。
YUKA のライブでの歌声は、エレキギターの少しノイズの混ざったアルペジオの上で伸びるような音の時とても気持ちが良い響きで飛翔し、さらに歌とギターのロングトーンが重なる時、ユニゾンの気持ち良さと、軽い detune あるいはギターの chorus effect のようなゆらぎが発生して、波模様のように美しい瞬間が素晴らしいですね。
こういう気持ち良い音の空間を体験できるのはライブならでは。この体験を得るために、また行きたいな、と思いました。