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Ado JAPAN TOUR 2024「モナ・リザの横顔」千秋楽 ギター演奏と自作曲
10/13 横浜 Kアリーナでの千秋楽公演後なので、コンサート中身ネタが解禁。一番の驚きはアンコールで Ado がギターを抱えて4曲演奏。「Hello Signals」、「ぼっち・ざ・ろっく」の結束バンド「あのバンド」や、なんと「向日葵」のアコースティックヴァージョンは本日のみとか。(「0」も千秋楽のみらしい)
ラストは本人が 17歳の時、買ってもらったギターで当時作詞・作曲したものを今回仕上げた初オリジナル曲「初夏」を披露。自己肯定できない自分を歌いつつ、そこからもがくエネルギーに溢れ、メロディやアレンジ的にもこれまでの楽曲に引けを取らない多様な展開で、バラード系から絶叫系まで行き来する力作。
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今回は主に2ndアルバム「残夢」中心のツアーでしたが、残念ながら大好きな「DIGNITY」はやってくれず (武道館と国立競技場で聴けたのでよし)。 しかし予習でこの1ヶ月毎日聴き続けて、あらためて楽曲の良さと振り幅の広さに驚いてます。
その中からは、80年代シティーポップな「オールナイトレディオ」やライブ映像も相まって幻惑的で大人な世界の「MIRROR」、ユーモラスで耳に残って離れない「アタシは問題作」やちょっとクレージーな「ルル」、SPYxFAMILY 主題歌の「クラクラ」とロッテCM曲「ショコラカダブラ」のノリノリなポップス、ドラマ主題歌の名バラード「向日葵」と最新の音作りと言える大ヒットしたインド風アレンジのキラーチューン「唱」などなどを披露。
いずれもジャンルと時代を越えたブレンドのカラフルさが半端なく、それらをすべて違和感なく Ado 色に染めてしまう歌い手としての懐の深さと、声音の多彩な使い分けにはいつも驚嘆するばかり。曲集めや選曲、アレンジの人たちのプロデュースも素晴らしく、感謝です。
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これまで、さいたまスーパーアリーナの「カムパネルラ」、日本武道館の「マーズ」、国立競技場の「心臓」と行きましたが、都度、新しい驚きがあり、本人もスタッフも挑戦し続けていて凄いですね。特に「心臓」公演のドローンと花火と映像演出が融合した場面は気合の入った唯一無二のものでした。
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今回は、ギターを弾きながら歌い、自作曲まで披露するという、これだけ次々とコラボ新曲を出しつつツアーやファンクラブ企画の活動をする中よく準備できるなと驚きつつ、頑張りすぎて倒れたり、燃え尽きたりしないかと心配です。若いうちは大丈夫かもしれませんが、末長く、自分のペースで Ado らしさを追求し続けて欲しいですね。