Arepos 人間ボカロと1人バンドのようなデュオのライブ (241108 MANDA-LA2)
前回行ったのが 2022年8月だっので、2年ぶりくらいで、その前は今堀恒雄などゲスト3人の 2019年12月。新曲も増えてました。
何より良かったのがグランドピアノの音がプリペアド・ピアノのようなコツーンと響く打楽器のような音色になっていて、音源系サンプリングピアノや調律したばかりの整音された本物のピアノに真似のできない音だったこと。(単に調律が狂ってるだけとも言えますが、船の上のジャズピアノと通じる楽曲には最適)
これが、清水一登の個性でもあるピアノだけの1人バンドに最適で、ベースラインのアタックのヘビーさやリズムのエッジに効果的。この低域と、中域のコード担当部分とが異なるミュージシャン同士の対決かの如きアンサンブルとして炸裂し、さらに中・高域の細かいアルペジオがタメを入れたり、ツッコミ気味のタイミングで木琴の如く高速フレーズで合いの手を入れる心地よさが絶品。
この上に歌を乗せるれいちは、さらに高域の美しさが以前より増し、ロングトーン末尾にかけるモジュレーションの如きビブラート (以前から言ってますが、初音ミクのボーカロイドのようなテイスト) に磨きをかけ、超絶技巧な半音階を多用した音の跳躍の多いフレーズを歌いこなす、曲芸の連続に酔いしれます。まさにボカロレベルの人間業ではない演奏。
それなのに、ポップで変化に富み、リズミックな曲はグルーヴたっぶり、ラグタイムや、セロニアス・モンクののようなタイミングを崩したジャズのカッコよさ、予想のできないメロディの動きが楽しい。
また、バラード曲のメロディの美しさと切なさ、天体や自然を感じさせるノスタルジックさは、良いものを聴いたなと温かい気持ちで家路に着く後味を残してくれる音楽。
次回は来年の 2/6 木曜日に吉祥寺 MANDA-LA2 とのこと。また行きたいですね。
セトリ
[1st Set]
バルトークを夢見て
Welcome
えんそく
SERENADE
忘れたうた
ことば
ひとみ
それそれ
古いブランコ
収容所
[2nd Set]
ミネラルズ
月下
BEREALIS
青いフラスコ
ヘンなダンス
深海のワルツ
すこし、ツイてて
HOMEWARD
Mayonaca (まよなか)
[Encore]
お・や・す・み
音源サンプル
最近の演奏のがないですが、これより進化しています。
「お・や・す・み」 2011/1/26 ライブ
「深海のワルツ」2009/08/26 ライブ
「えんそく」2009/08/27 ライブ
「ヘンなダンス」アルバムより
「えんそく」アルバムより
「BEREALIS」アルバムより