節分クリエイション 棍棒と虹色の鬼で迫るハイテンション豆まき
確か去年の節分はインフルエンザの療養中だった。
1月末の息子こだぬきの発熱から始まり、娘、私とバトンリレーしたような。主人だけがいつもかからないか、時期がズレている。
自分たちは元気になったが、続けてこだぬきずのクラスが学級閉鎖になったはず。
学校には行けず、有り余るパワーを込めてせっせと新聞紙を丸めて、鬼にぶつける豆、ならぬ玉を作っていた。
昨年は主人、こだぬきずの父が鬼役であったが、今年はこだぬきずが鬼になりたいと言い出した。
今年の節分は、なんの準備もしていなかったので、鬼の面もない。
今年の節分も息子は風邪をひいている。喘息持ちなので、ちょっと風邪をひくと咳が止まらない。
鬼の面がないから作るよう提案し、ダンボールを渡す。慣れた手つきでダンボールを芯にして、周りに紙を巻き付け、セロテープを止めて形ができてくる。
あれよあれよと棍棒が完成した。
面じゃないんや。
面より棍棒の方がかっこいい。
さすがだな。まさか棍棒を用意するとは思わなかった。節分=鬼=面なんて言う想像力のない大人とは違う。
節分=鬼=棍棒
出来上がった棍棒は妙に頑丈で、肩を叩かれると、マッサージ効果も期待できる。
外出していた娘も帰宅し、豆まきの鬼役の準備に取り掛かった。彼女はせっせと鬼の面を作っている。
面に赤いマジックで色を塗り始める。
あー赤鬼ね。豆まき=赤鬼よね。
なんて思っていると、赤いペンを青いペンに持ち替え、その後も緑、黄色とペンの色を変え、虹色の鬼が完成した。
豆まき≠赤鬼
豆まき=虹色鬼
鬼は赤なんて決まってない。赤い時点でもう、常識を超えているんだから、虹色だって全く問題ない。
たしかに鬼は何色だっていい。
虹色の鬼がいたって不思議じゃない。
型にはまった、決められた、既成概念にガチガチに囚われた大人達よ。
ご覧なさい。
子供の自由な発想を。
豆まきのために棍棒を用意し、虹色の鬼の面を作る子供のクリエイションを。
あー面白い。
私もそんな発想力が欲しい。
そんな風にクリエイトしていきたい。
なんだか、真四角な箱の中で窮屈そうに創作していたたぬきちのクリエイションの箱がミシミシと音を立てて、囲いが裂けて行く。
近くに影響を与えてくれる人間がいることの幸福よ。
さて、今回のエピソードにどんなタイトルをつけるべきか悩み、AIに知恵を借りることにする。
AIが提案したタイトルは以下の通り
子供の発想力が冴える!節分の豆まきに虹色の鬼を登場させました!
⇒登場させましたってなんや。節分の鬼も時代に合わせて進化!ダンボール棍棒で迫る新感覚豆まき!
⇒ダンボール棍棒で迫る新感覚豆まきってどういうこと?!節分でも風邪が流行中?!家族みんなで鬼キャラで豆まき!
⇒節分でもって平凡な節分はもう飽きた!クリエイティブな鬼と豆まきで一気に盛り上がろう!
⇒平凡な節分はもう飽きた?虹色で魅了する節分の鬼!驚きの発想力で春を迎えよう!
⇒虹色で魅了する?
どれも意味不明じゃねーか。
わかりやすいタイトルをつけるのが読まれるコツとあったがどれも意味不明なタイトルしか提案してくれなかった。
そして立春も過ぎた。
春が始まる。
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