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気仙沼バルの中の人に聞く(2)

気仙沼バルは2013年から「食でつながる 街がつながる 笑顔がつながる」をテーマに宮城県気仙沼市で開催されているイベントです。バルのチケットを購入することで、バル参加店舗の提供する自慢の一品とワンドリンクのセットや物販商品を楽しめます。
そんな気仙沼バルは今回で10回目の節目を迎えます(開催期間:2023年7月7日から9日まで(3日間))。「気仙沼バルの中の人に聞く」をモットーにバルに関わる人たちにお話を伺います。第2回は小野寺由美子さん(山長 小野寺商店)に伺いました。

小野寺由美子さん



気仙沼バルへ出店されたきっかけを教えてください。

 2012年に気仙沼出身の小野寺亮子さん(株式会社気仙沼波止場 代表取締役)と川居宗則さん(経営デザインコンサルティングオフィス 代表、中小企業診断士)とで、気仙沼が被災し忸怩たる思いがあり何かしたいということを聞き、そこで一緒に話しているうちに気仙沼バルをやってみようとなったことです。仮設商店街3ヶ所をバスで周遊するという形で、参加したお客様にはこういったお店が仮設商店街にあることを知っていただく、そんな気仙沼バルでした。

 当時は被災後で、自分がこれから頑張らなきゃいけないという肩肘を張っている時でした。また、まだまだ明かりが少なく、仮設商店街は明るいけれど周りの町はまだ暗いところが多いため、本当にバスを周遊させて皆さんが楽しんでくれるだろうかと、悩ましい気持ちでした。

 気仙沼バル当日は、中小企業診断士の方々が気仙沼へ来てくれて、バルでとても楽しそうに笑顔で参加してくださったのを見て、被災地にいてもこうやって笑顔で過ごして良いんだなということに気づき、すごく元気づけられました。

 気仙沼バルは店舗にとっても楽しいイベントのため、初回からずっと参加させてもらっています。当初、仮設商店街から出店していましたが、仮設商店街での営業は期限が決まっていましたので、10回目のバルに至る間には仮設商店街がなくなり、銀行や海の市の駐車場など会場を変えながら、気仙沼バルに参加させてもらいました。

気仙沼バルにはどのような魅力がありますか。

 参加してくださるお客様と、中小企業診断士の皆さん、気仙沼に店舗を持つ店主、これら三方が楽しめるイベントになっていることだと思います。

 例えば、気仙沼バルのスタッフの皆さんとは、1年また1年と顔を合わせる回数が増えていくにつれ、繋がりが太くなってきています。お互いに名前を覚えて名前で呼び合い、気心が知れて親しくなっていきます。そして気仙沼バルに参加することで、また皆さんにお会いできるという楽しみに変わってきています。

 もう一つはバルに参加する中小企業診断士には、最初から参加されている方たちと途中から参加されている方たちとがいらっしゃいますが、気仙沼バルへの参加年数や回数、気仙沼に何回足を運んだといったことに関係なく、皆さんが仲の良いことがこちらからみるとすごい魅力だと考えています。

気仙沼バルの楽しみ方を教えていただけますか。

 バルの参加店舗、特にこれまで行く機会のなかったお店へ足を運んでいただき、新しいお店を開拓してもらえたら嬉しいです。このバルをきっかけにたくさんある気仙沼の魅力に気づいてもらえたらと思います。参加店舗ごとにバルの期間でしか味わえない特別メニューを用意しています。参加店舗の店主さんが一生懸命考えたメニューをぜひ味わって欲しいです。

 気仙沼を訪れる中小企業診断士の皆さんからは、気仙沼の海の幸が本当に美味しいよね、コスパ最高だとか価格が安すぎるとか、お酒が美味しい等言ってくださいました。私達はそれに慣れてしまって当たり前になっているんですけど、皆さんが喜んでくださると私達もすごく嬉しいんです。


気仙沼バルのスタッフ、中小企業診断士の皆様のおかげで、気がついたら10回目の参加になりました。これからもこの繋がりを続けてほしいと思っています。


次回は、小松志大さん(気仙沼地域戦略 専務理事、中小企業診断士)にお話を伺います。

気仙沼バル特設ページ https://kesennuma-kanko.jp/kesennumabar/


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