【殿堂/ナーフ解除選手権】連珠の精霊アガピトス
先日、デュエプレの公式生放送にて、衝撃の新カードが発表されました。
聖霊龍王 アガピトス。
元がオリカなのにさらにそのオリカって意味わかんねーだろとか、精霊と聖霊で字が違うじゃねーかとか、色々突っ込みたいところはありますが、ついに我々アガピファンが待ち望んだアガピリメイクが実装されます。
そこで、待望のリメイクを記念して、アガピトスのナーフ解除選手権について考察し、noteに残そうと思い立ちました。
この連珠の精霊アガピトスというカードは、デュエプレ第8弾で登場し、当時の環境で猛威をふるいました。こいつの恐ろしいところはその汎用性の高さで、9弾環境の途中でナーフされるまでかなりの数の環境デッキに採用されてきました。ざっと挙げると、
・ゲオルグ天門
・トリーヴァパンダ
・4Cアガピトス
・アークセラフィム
・アメージングビート
・5Cカチュア
・5Cコントロール
等々…えげつない…
この8弾~8弾EXの環境は、とにかくランクマが一面アガピトスに埋め尽くされ、ある意味で多様性が失われていた環境でした。
そして、そのアガピトスの性能を支えていたのがこれらの優秀な3コスクリーチャーたち。
全員当時のカードプールでは一線級のスペックを持ち、アガピが採用されないデッキに単体で入ることもしばしばありました。
ナーフ後に実装されたカードだと、こいつらなんかが踏み倒し先候補になるでしょうか。
このように、アガピトスは「光のコスト3以下」という一見かなり大きな制約があるにも関わらず、多くのカードを踏み倒しの選択肢にすることができます。そして、その踏み倒し先は今後もカードプールが増えるにつれてどんどん進化していくわけです。
じゃあアガピトスのナーフを解除するのはダメなのかといわれると、実はそうでもないんじゃないかなーって筆者は考えています。
主に理由は3つ。
①強化されると抜けていくジレンマ
先ほど、アガピトスはカードプールが広がるほど強化されるというようなことを書きましたが、申し訳ありません。あれは半分嘘です。実際は、「強化はされるけどまわりから見れば相対的に弱くなる」です。アガピトスの踏み倒し先が増えていってカードパワーもインフレすると、確かにアガピトス自体のバリューは高くなります。しかし、低コストカードがインフレするとはつまりゲームスピードが速くなるということです。そういった環境では、素で6コストのアガピトスは重すぎるのではないでしょうか。
リメイクアガピや同日に発表されたサザンを見てみると、きちんと環境の高速化に備えシンパシーを持っていますね。
②超次元の存在
ナーフ前アガピトスの最大の魅力はなんといっても汎用性の高さだとお話してきましたが、現環境にはそれに待ったをかけるギミックが存在します。それが超次元です。
この超次元についてはあえて説明するまでもないでしょうが、1枚のカードから超次元8枠分の選択肢を生み出すことができ、実質的にデッキスロットを拡張させるとんでもないギミックです。さらに、よく選択肢に挙がる超次元クリーチャーたちはどれも高いスペックを誇り、素晴らしいコストパフォーマンスを見せます。
一方のアガピトスはというと、アガピ自身+踏み倒し先でかなりデッキの枠を圧迫します。
カードパワー的にも超次元に一歩遅れをとっており、デッキのエンジンとして搭載するのは少々難しいのではないかと考えます。
③当時とは全く異なるデュエプレのゲーム性
アガピトスのナーフ前後は、まだ除去コンやトリガービートといったフェアデッキが多く活躍する、いわば「健全な」環境でした。そこではアガピトスの展開力や盤面処理が機能しやすく、過労死寸前まで使われたのものも当然といえば当然です。
しかし、今はそういった盤面で対話するフェアデッキたちが姿を大きく減少し、とにかく自分の動きを通したもん勝ちのアンフェアなゲームになりつつあります。これはすなわち、アガピトスが活躍できる環境ではなくなってきたということです。実際、当時のゲオルグ天門の数少ない不利対面のひとつが、アンフェアの先駆け青単テクノロジーでした。
ここまでさんざんアガピトスをネガキャンしてきましたが、総括としては
・今後のカードプールによっては強化されうる
・今のデュエプレに合ってない
・超次元orz
ということで、弱くはないけど環境に大きな影響を与えるほど強いカードではないと判断しランクはCとさせていただきます。(ランクはS~Eの6段階)
デュエプレではナーフされたカードが元に戻った前例はありませんが、もし万が一アガピトスが解除されるなら筆者は青白のメタ寄せ天門を組んで遊んでみたいと思います。皆さんも来る日に備えてデッキを考えておくとよいかもしれません。