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金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい


賃貸よりも持ち家が有利。住宅ローンを借りるなら、固定金利よりも変動金利が有利。借入期間はできるだけ長くする。繰り上げ返済や頭金はNG。

今後は緩やかなインフレが基本になると考えられる

インフレの時代になると、現金の価値はどんどん下がっていくので、できるだけ早く資産を買う、ということが基本戦略になっていく

インフレ=不動産の価格が上がる、に加えて、インフレで借金の実質的な負担が軽減される、ということも抑えておきたい

金利とは、一言でわかりやすく言えば、お金を借りるためのコスト。表現を変えれば、お金が今どれくらい必要とされているか、を示す尺度とも言える。お金の人気が高まれば、借りるための金利は上がり、そうでなければ下がっていく。もっと簡単に言えば、金利はお金の値段、みたいなものである

みんながお金を欲しい(借りたい)と思う状況では、借りるためのコスト(金利)は上がる。逆に、みんながお金は要らない(借りるつもりがない)と考えるなら、金利は下がり場合によってはマイナス金利になったりする。

金利が上昇、不動産価格は下がる。金利が下落、不動産価格は上がる。

日本はインフレに向かい、不景気を抜け出しつつあるため、金利は徐々に上がる可能性あるものの、大幅な上昇は無いだろう

持ち家がお得

持ち家のメリット①資産形成になる②高齢期の生活の基盤になる③住宅ローン減税や団体信用生命保険を使える

今を生きる私たちは次のように意識を切り替える必要がある。①現金をできるだけ持っておくべき→現金は必要最低限にすべき②投資よりも貯蓄→貯蓄よりも投資③借金はできるだけしない→借金を積極的に活用する

繰り上げ返済のメリット、①金利の支払い総額を減らせる②定年退職後の家計が楽になる③精神的に借金から解放される。

繰り上げ返済をしないメリットは、手元に現金を残しておくことができる、ということ。現金は王様、という格言があるように、現金は家計を守るための生命線であり、いわば酸素のようなもの。会社経営をしている方は、このことを強く意識していて、積極的に銀行からお金を借りて資金が枯渇しないようにしているし、そもそも繰り上げ返済をする事はまずない。繰り上げ返済をする事は、手元の資金を失うことにつながる。後から、家計が厳しいのでやっぱりお金を戻してください、と銀行に言っても不可能。

変動金利→半年ごとに金利が見直される。固定金利→完済まで同じ金利。10年固定→ 10年間は固定、11年目から変動か固定を選べる。

変動金利は、変動という名称なので、常に変動しているように思われがちだが、実際はそうではなく、よくあるのは、4月1日と、10月1日の半年ごとに見直されるケース。もし金利が変動した場合、3ヶ月後の7月または翌年、1月から新金利が適用される。

変動金利の決まり方。実際に私たちが支払う金利を、適用金利、と言うが、適用金利は金融機関が定める、基準金利、から一定の引き下げ幅(優遇幅)を差し引いて決まる

インフレ時代は、現金の価値が毎年確実に下落していく。むしろ、現金(貯金)の方がリスク

住宅ローンはできるだけ長く借り続けることでメリットが大きくなる。繰り上げ返済はお得な住宅ローン減税や団信のメリットを手放す行為であり、そして家計を守るためのお金や投資の収益機会を失ってしまうことでもあるので、メリットよりもデメリットの方が大きい

日銀は、日本経済に好循環が生まれているのか、判断基準として金利の上げ下げをしている

変動金利は、6ヶ月ごとに金利が見直される

前の黒田氏が、バリバリの低金利派、であったのに対して、植田氏は、低金利派だけれども中立より、と考えて差し支えない

適用金利=基準金利−引き下げ幅
0.475% = 2.475% − 2%

短期プライムレート(短プラ)とは、最も返済能力の高い法人顧客(プライム顧客)に対して短期間(1年未満)に貸し出しする金利を意味する

人口減によるデフレ懸念や低成長回避するためにお金を借りやすくして経済を刺激する低金利政策が続く、が中長期的な金利見通し

固定と変動がひっくり返るには、利上げが6回必要

今後の日本も基本的には高金利と低金利が周期的に繰り返され、しかも高金利の時期はあまり長くないことが想定できる。分析では、高金利の時代は1から2年程度で、約10年の周期

8.5%の高金利が住宅ローン返済中に3回も来る、という状況になって初めて変動金利が固定金利を上回る

住宅ローン返済中にバブル並の好景気がやってくると思うなら、固定金利にする。そうでなければ、変動金利が有利!

変動金利で低金利のメリットを活かしつつ、資産運用でパフォーマンスを高めるのが、今を生きる日本人の最強の武器

金利が上昇するリスクはゼロではないが、日銀植田総裁の発言及び緩やかなインフレ見通しを踏まえると大幅な調子は無いと考えられる。だから、むしろリスクを心配しすぎて固定金利を選択する方が不合理。だが変動金利に全く心配がないと、決めつけるの危険であり、都合の良い解釈。そこでぜひ意識してほしいのは、変動金利のリスクをコントロールしながらリターンを得る、ということである。そのためには、まずは、お金の出を減らし入りを増やす、ということが大切である。また、資産運用を忘れてはいけない。

金利が上がり始めたときに備えての5つのアドバイス
①金利上昇は永遠に続くわけではない。景気サイクルと連動し、下がることもある
②日本の金利は、米国のような急上昇にはならない
③低金利で浮いたお金を運用していれば、リスクを軽減できる
④住宅ローンは借り続けるメリットが大きい(低金利、住宅ローン減税、団信)
⑤「金利が上がる=賃金が上がる」なので、金利上昇は決して悪いことではない

現在の日本では「利息制限法」と言う法律で、元本1,000,000円以上の場合、上限金利は15%までと定められている。だから、住宅ローン返済中に急激な金利上昇が続いたとしても、16.3%や27.1%という金利はそもそも適用されない。

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