「懲らしめのムチがある家で育った私たち」第3話+おまけ

翌朝、彩花は重い気持ちで目覚めます。昨夜の会話が頭の中でぐるぐると回っています。

朝食の席で、明美が彩花に声をかけます。「彩花、今日の放課後は伝道活動があるわ。忘れないでね」

彩花は一瞬躊躇しますが、「はい」と小さく答えます。しかし、彼女の心の中では別の計画が芽生えていました。

学校に着くと、美香が笑顔で近づいてきます。「彩花、今日の演劇部の練習、来れる?」

彩花は周りを見回してから、小声で答えます。「うん、行くわ」

授業中、彩花は落ち着かない様子でした。放課後の選択に、彼女の心は激しく揺れ動いています。

最後のベルが鳴り、彩花は決意を固めます。演劇部の部室に向かう彩花の足取りは、不安と期待が入り混じったものでした。

部室に入ると、仲間たちが温かく彩花を迎えます。

「彩花、来てくれてありがとう!」美香が嬉しそうに言います。

台本を手に取りながら、彩花は思います。「これが本当の私なの?それとも...」

練習が始まり、彩花は徐々に役になりきっていきます。演技をしている間だけは、すべての悩みを忘れることができました。

しかし、練習が終わり、家路につく頃には、現実が彩花を待ち受けていました。母にどう説明するか、そしてこの選択の結果がどうなるか、彩花の心は不安で一杯でした。


練習が終わり、彩花が帰宅すると、玄関で母・明美が厳しい表情で待っていました。

「お帰りなさい、彩花」明美の声は冷たく響きます。「今日はどこにいたの?」

彩花は一瞬躊躇しますが、「図書館で勉強していました」と嘘をつきます。心臓が激しく鼓動します。

明美はため息をつき、リビングのテーブルの上に置かれた紙を指さします。それは演劇部の練習スケジュールでした。彩花の名前が出席者として記載されています。

「これは何?」明美の声が震えます。「また嘘をついたのね」

彩花は血の気が引くのを感じます。言葉が出ません。

「前回の懲らしめは足りなかったようね」明美は冷静に言います。「書斎に来なさい」

彩花は震える足で母の後について書斎へ向かいます。再び懲らしめを受けることへの恐怖と、演劇への情熱の間で彩花の心は引き裂かれそうでした。

書斎のドアが閉まる音が、彩花の運命を封印するかのように響きます。

「スカートをめくって、お尻を出しなさい」明美の声に容赦はありません。

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