夏の終わりの懲らしめ
蒸し暑い八月の午後、奈々は自分の部屋で制服を着替えていた。中学2年生の夏服は、まだ体に馴染んでいない。白いブラウスの生地が、背中の汗を吸っている。
「奈々、もういい加減にしなさい」 階下から母の声。その声の調子を聞いただけで、奈々の体が小さく震えた。
今朝の集会で、確かに居眠りをしてしまった。暑さのせいだけじゃない。最近の奈々には、集中力が続かなくなっていた。14歳の心に、様々な疑問が芽生え始めているから。
「今行きます...」 鏡に映る自分の顔が、既に真っ赤になっている。これから始まることへの恥ずかしさで。
階段を一段一段降りる足音が、自分の心臓の鼓動のように響く。居間のドアを開けると、そこには母が立っていた。手には革ベルト。椅子の上には、見慣れた木箱。中には様々な「道具」が収められているのを、奈々は知っていた。
「今日は特別よ」 母が静かに言う。 「長老の奥様から、新しい指導の方法を教えていただいたの」
奈々は俯く。でも、それは許されない。
「顔を上げて。目を合わせなさい」 母の声には感情が無い。 「今日は全部脱ぐのよ」
「え...」 奈々の声が震える。 「全部って...」
「そう。制服も、下着も」 母は冷静に言う。 「罪深い体には、直接指導が必要なのよ」
奈々の指が制服のボタンに触れる。でも、うまく外せない。
「早くしなさい」 母の声が厳しくなる。 「恥ずかしがることなんて、この年齢には似合わないわ」
一つ、また一つとボタンを外していく。白いブラウスが床に落ちる。スカートのファスナーに手をかけた時、奈々は思わず躊躇う。
「手を止めないで」
スカートが床に落ちる音。下着だけの姿になった奈々は、本能的に体を隠そうとする。
「手を放して」 母が命じる。 「全部脱ぎなさい」
薄い生地が肌から離れていく。14歳の夏の日に、少女の尊厳が一枚一枚剥ぎ取られていく。
全てを脱ぎ終えた奈々は、両手で必死に体を隠そうとする。
「手を前で組みなさい」 母の声が冷たく響く。 「これから始まる指導を、真っ直ぐに受け止めるのよ」
「こちらを向きなさい」 母の声に、全裸の奈々は震える足で向き直る。両手は本能的に体の前で交差している。
「手を放して」 母が冷たく命じる。 「恥ずかしがることは、反省の妨げになるのよ」
ゆっくりと手を下ろす。でも、体は小刻みに揺れ、何とか露出を避けようとする。
「まっすぐ立ちなさい」 母がベルトで奈々の肩を軽く叩く。 「背筋を伸ばして。お尻を突き出すのよ」
蒸し暑い居間の空気が、少女の裸体を包み込む。エアコンの冷気が肌を撫で、思わずぞくっとする。
「四十回よ。しっかり数えなさい」 母が革ベルトを二つ折りにする音。
「お願いします...」 震える声で、決められた言葉を紡ぐ。
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