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クラシヲくんのみんなの暮らしを楽にする物語②住宅購入

【クラシヲくん奮闘記②】

〜マイホーム購入を検討するサラリーマン家族の場合〜

1. 出会い


ピンポーン。
「お届けものです!」

「はーい、ありがとうございます!いつもご苦労さまです!」

玄関先に出てきたのは、高橋亮太さん(38歳)。
妻・美穂さん(36歳)、6歳と3歳の子どもと4人暮らし。
築30年のアパートで手狭になり、「そろそろ家を…」と考え始めていた。

そんな折、いつものクラシヲくんが荷物を届けにきた。

「最近どうですか?」

「いや~、うちも子ども大きくなってきたし、いよいよ家を買おうかって」

「おぉ、マイホーム計画!いいですね!」

でも亮太さんは、不安げな表情で続ける。

「でも、ローンって怖いじゃないですか。金利上がるってニュースでも見たし…
 頭金もあんまり貯められてないし、どう進めればいいか分からなくて…」

「なるほど…実は僕、FPもやってまして!
 休みの日で良ければ、一度ご夫婦でお話しませんか?」

「えっ!?
 クラシヲさん、そんな凄い人だったんですか!?」

「いえいえ、暮らしのお役に立てるのが一番嬉しいんですよ!」
いつもの笑顔で答えるクラシヲくん。

こうして、日曜日に相談の約束をした。

2. 相談の日


「こんにちは、今日はよろしくお願いします!」

作業着ではなく、ジャケット姿のクラシヲくん。

「本当に来てくれた!今日はプロですね!」

亮太さん夫婦は笑顔で迎え入れる。

リビングで、「お家決算書」をもとに、
収入・支出・貯蓄、そして理想の住まいについて整理していく。

「じゃあ、まずお聞きしたいんですが、
 今回マイホームのご予算って、どのくらいをお考えですか?」

「あ、まだざっくりですけど…4,000万円以内で収められたらなぁって」

「なるほど、4,000万円ですね。
 じゃあ、今日はそのご予算で無理なく払っていけるか、
 あと見落としがちな住宅購入時の費用についても一緒に整理していきましょう!」

「助かります…!」

■ ① まず「月々いくらなら無理なく払えるか」を確認


「マイホーム購入で一番大切なのは、
 借りられる額じゃなく、無理なく払える額を知ることなんです!」

「無理なく…ですか?」

「はい。例えば、銀行に『5,000万円借りられます』と言われても、
 毎月ギリギリで生活苦しくなるなら意味がないですよね」

「確かに…」

■ ② 月々の住宅費の目安


「手取り月収の25%以内が、無理なく払える目安と言われています」

「うちは手取り月40万円だから、25%だと月10万円くらい?」

「そうですね!
 ただ、住宅ローン以外にもいろいろ出費があるので注意です!」

【住宅費に含まれるもの(参考金額)】
☑️ 住宅ローン返済 → 月8万~12万円(借入額・金利による)
☑️ 管理費・修繕積立金(マンションの場合) → 月1万~2万円
☑️ 固定資産税・都市計画税 → 年10万~15万円(月換算すると8,000円〜1.2万円)
☑️ 火災保険・地震保険 → 月3,000円〜4,000円程度
☑️ 家具・家電購入費 → 50万円以上かかるケースも多い

「例えば、住宅ローンだけじゃなく、
 固定資産税や保険料も毎月積み立てるつもりで考えると安心です!」

「なるほど…家買った後にも、結構かかるんですね」

「そうなんです!
 さらに、家具や家電も買い替える方が多いので、そこも忘れずに!」

■ ③ ローン金利は上昇傾向!現実的なラインは?


「最近、金利上がってますよね?」

「はい。
 変動金利でも、今は0.8%前後が一般的なラインです」

「0.8%でも安い方なんですね…」

「そうですね。
 ただ、今後さらに上がる可能性もあるので、
 金利変動のリスクも頭に入れておく必要があります」

■ ④ 団信(団体信用生命保険)加入で生命保険見直しも!


「それと、住宅ローンを組むと団信に入ります。
 万が一ご主人に何かあっても、ローンがゼロになる保険ですね」

「えっ、そうなんですか!?」

「はい。
 なので、今加入している生命保険を見直して、一部解約する人も多いですよ!」

「なるほど…保険も見直さなきゃですね」

■ ⑤ 住宅ローン控除で節税も!初年度は確定申告が必要


「あとですね、住宅ローン控除っていう制度もあって、
 年末時点のローン残高の0.7%分が所得税・住民税から控除されるんです!」

「え、戻ってくるんですか?」

「そうです!例えば4,000万円借りたら初年度は28万円戻ってくるイメージです」

「そんなに!?知らなかった…」

「ただし、初年度は確定申告が必要になります」

「確定申告…やったことないです」

「最初だけちょっと面倒ですが、
 2年目以降は年末調整で済むようになるので安心してください」

「そういう流れなんですね!」


■ ⑥固定費見直しで住宅費の負担を軽く!


・スマホ → ワイモバイルで夫婦で月1万円節約
・電気・ガス → セット割で年間7,000円安
・保険 → 生命保険一部解約で月5,000円節約


「固定費を抑えておけば、
 ローン返済後も余裕を持って暮らせます!」

「おぉ~、具体的に分かると安心しますね!」

3. 家族の未来へ


「いやぁ、こんなに丁寧に教えてもらえて…」
「不安だったけど、具体的に数字が見えたら、落ち着きました!」

亮太さん夫婦は笑顔になった。

「クラシヲさん、本当にありがとうございます!」

「いえ、僕もお役に立てて嬉しいです!
 家を買うって、夢のあることですからね!」

亮太さんは、その夜、奥さんと改めて話し合った。

「無理のない範囲で、良い家探そうな」

「うん!クラシヲさんに相談して良かった!」

クラシヲくんも、また一つ、大切な家族の暮らしを守ることができた。

——
『暮らしを、守る。FPクラシヲくん』

次回、「50代夫婦の老後資金準備編」へ続く…?

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