ウォルマートの3Q決算にみるアメリカの消費者動向

ウォルマートが公開した7-9月期の3Q決算は、売上高が昨対比+8.7%の1528億ドル、営業利益はオピオイドの和解金により損失が発生し、-53%の27億ドルとなった。インフレ圧力は高く、消費者の節約志向はあるものの、食品や季節性商品の需要は堅調だった。しかし、仕入れコストの上昇や消費者の節約志向によって値上げでカバーしきることはできず、粗利率は0.89%ポイント悪化した。経営陣は消費者の節約志向を注視しており、今後は昨年から積み上げた在庫の解消と、売上数量を確保するため一部商品の値下げを余儀なくされるだろう。

株価は市場のコンセンサスを上回り、通期業績を上方修正したこともあって6.5%上昇している。

ウォルマートの株価は市況の弱さにも関わらず最高値圏を維持(Google Finance)

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