半導体ETFのSMH:ラムリサーチの決算

参考


ラムリサーチの10-12月決算が公表された。半導体製造装置の中で、エッチング機械のトップシェアを持つ同社はこれまでメモリ・ロジック両方の需要増にけん引されて増収増益トレンドを歩んできた。
12月までは最後の需要増をとらえることができたものの、同社のガイダンスでは23年1-3月は大幅な減収を予想している。これはサプライチェーンの緩和により各社の在庫積み増し圧力が和らいできたことや、IT大手のサーバ投資の減少、PCやスマホの需要減が響いている。

四半期売上高(百万ドル)

同日インテルも決算を発表し、同社は最終赤字に陥ったことが明らかになった。インテルが得意とするPC向けCPUだけでなく、サーバ用AIチップも需要減とAMDやNVIDIAとの競争激化が続いている。

既に半導体各社は業績悪化のフェーズに入っているものの、インフレの緩和とFRBの年後半からの利下げ期待(FRBは利下げするとは全く表明していない)から半導体ETFであるSMHの価格は上げトレンドにある。金融相場の可能性は否定できないが、FRBの動向を踏まえるならば、一時的な楽観である可能性とそのペイオフの方が大きいだろう。

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