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なぜ、梶田琴理だったのか/私の7p

先日、うちのイベントの参加者さんから質問を頂いた。

「今は人気ある女流ですけど、新人の頃にイベントに呼んでましたよね?」
「どうして、梶田琴理さんを呼ばれたのですか?」

なるほど、言われてみればそのように思うのも分からないではない。
なぜなら、私が梶田プロをイベントに呼んだのは今から4年位前で、当時の彼女はほぼ無名といっても良い状態だったからだ。

実際、初めてイベントにお呼びしてお会いした時も

「なぜ、私だったのですか?」

と、目を丸くして聞かれたのを覚えている。
それもそのはず、この時のイベントは園田賢プロ、堀慎吾プロ、まつかよさんとMリーグでお馴染みの面子だったからだ。

そこにひとり、新人女流プロが入っているのだから、彼女としても疑問に感じたであろう。
私が彼女を知ったのは、4年前に彼女が立ち上げた自身のyoutubeチャンネルであった。

そのころの梶田プロは、ネット麻雀天鳳の配信を行っていたのだ。
で、私が不意にyoutubeを除くとなんだか綺麗な女流が配信をしていて、覗いたのが私と梶田プロの出会いである。

まあ、美人ですよね。

私も天鳳をしており、当時は5段とかだったかな。
梶田プロは当時4段で私より段位が低かったのは覚えている。

「どれ、先輩がみてやろう」

みたいな感覚で配信を見たのだが、

「これ、何切ればいいんだろう?」
「合ってるのかな?」

とぶつぶつ言いながら打っていた記憶がある。

連日、彼女が配信していたこともあってか、私のyoutubeに頻繁に表示されるようになり、都度見ていたのだが、時には目を覆いたくなるような選択もあり麻雀配信としては微妙で直ぐに飽きた。

(梶田さんごめんね、でも、4年前の話だから!)
5月のスケジュール宣伝しておくから許して!

そして、事件は起こった。
その日も私は梶田プロの配信を見ていたのだが、辛い展開で彼女は直ぐにラス目に落ちたところで、勝負手が入り、リーチ!

頑張れぴっぴ。
その巡目に親が追いかけリーチである。

梶田プロの待ちは47p。
親が一発でペン7pをツモ。

「ラスか。まあ、どんまい」

と、私がブラウザを閉じようとしたその時であった。

「は?意味わかんないんだけど?」

自分の待ちと被っている7pを一発でツモられたことに対して明らかに怪訝な表情を浮かべる梶田プロ。

「まって、それ私の7pなんだけど。意味わからない」

おこである。
ぴっぴ、おこである。
意味わからないというが、私の7pという言葉の方が意味が分からないぞ。
※4年前のことだから記憶があいまいな部分もあるけど、なんとなくこんな感じだった。

この様子を見て私は閉じようとしていたブラウザのボタンからマウスのカーソルを動かして、配信を見続けた。

よほど悔しかったのか、梶田プロは不機嫌モードでぼやいている。
まるで雀荘のおやじである。

ちょっと偏見かもしれないが、女流と言えば、こういう時でも配信者の目を気にして

「もぉ~私両面なのにぃ~」
「親さん、強すぎるぅ~」

と言ってそうなイメージだったのだが、梶田プロはおこだった。

「この人、面白いな」

と思うと同時に、それだけ真剣に麻雀に取り組んでいるのだと私は思った。
これだけ真剣に麻雀に向き合っている人ならプロ活動を応援したいと思い、直ぐにコンタクトを取り、ゲストに至ったというわけだ。

ちなみに、このエピソードを本人にしたが、全く覚えていなかったですね。

つまり、なぜ私が無名だった梶田プロをゲストとして呼んだのかは、彼女が親に一発でツモられた7pにキレたからである。

まあ、それだけ画面越しからでも麻雀にかける熱意が伝わってきたということですね。
リーグ戦での成績が悪く駅のトイレで泣いたエピソードもあるし、本当に真剣なんだと思う。

それから毎年福岡ゲストに来てもらっているが、福岡でもぴっぴファンは多く、今や人を呼べるプロとして活躍されているのは、梶田プロの麻雀への取り組み、ファンへの対応、そして本人の人柄だと思っている。

全国の雀荘オーナー様やBARゲストに麻雀プロを呼んでいるお店さんは、一度梶田プロを呼んでみて欲しいと思う。彼女のファンになる人は本当に多いので、集客を考えても得しかないと思いますよ。

と言ったものの、今年2024年は既にうちのイベントには来てくれているので次の福岡は来年になりそうです。

最後に、FAMリーグのイベント宣伝。


5月19日 11:00~
場所:博多区の雀荘

松ヶ瀬隆弥プロ
村上淳プロ
丸山奏子プロ

残り枠:3名

7月14日 11:00~
場所:博多区の雀荘

松本吉弘プロ
醍醐大プロ
佐藤芽衣プロ

残り枠:9名

ぜひ、近郊の方宜しくお願いします。


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