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RA-YUのいつしか芸人を名乗る人にパクられたら本望なショートコント「音魂にて①」

※「音魂(オンタマ)とは、2005年10月4日から2012年3月31日までテレビ朝日系列で放送されていた音楽番組のことで、週替わりでアーティストが登場して楽曲やアルバムへの想いを語ったり、天の声から、近況やハマっている趣味についてなど様々な質問に答えていくという、どちらかというと出演者の裏側やプライベートの事情を掘るもの。

冒頭は、出演するアーティストがスタジオに登場して着席するまでの映像と同時に、その出演者の人気曲がランダムに流れ、天の声が「〇〇(アーティスト名)のオンタマ」とタイトルコールした後、続けて「au by KDDIが、お送りします。」とスポンサー名がナレーションされて本編が始まっていく。

♪アーティストの曲が流れる。

天の声「〇〇(アーティスト名)の、温玉。」

ナレーション「au by KDDIが、お送りします。」

アーティスト「ん⁇ あれ⁇ 今、タイトルの漢字が違くありませんでした⁇笑」

天の声「というと⁇」

アーティスト「今のは温泉玉子の略ですよね。本来は、音の魂って書いて、略して音魂なんじゃないんですか⁇笑」

天の声「あ。すみません。つい、お腹が空いちゃって...」

アーティスト「し、私情をタイトルコールに挟まないで貰っていいですか⁇笑」

天の声「だって温玉、トロッとしてて美味しいじゃないですか~。」

アーティスト「あの、お気持ちは分かりますがタイトルくらいは正さないと、簡単に料理番組になっちゃうので...笑」

天の声「これはこれは失礼致しました。もう一度やり直しますね。」

アーティスト「分かって貰えればいいんですよ。もっかいやりましょ‼︎」

♪アーティストの曲が流れる。

天の声「〇〇(アーティスト名)の、音魂・唐揚げ丼。」

ナレーション「au by KDDIが、お送りします。」

アーティスト「いや、あの... わ、私のさっきのお話聞いてましたか...⁇笑」

天の声「あれ⁇ でも、私ちゃんと音魂って言いましたよ...⁇」

アーティスト「あの、音魂の漢字は直ってますけど、そこじゃないんですよ。天の声さん余計に一言多いんですよ‼︎笑」

天の声「一言多い...とは⁇」

アーティスト「何ですか、唐揚げ丼ってのは...笑 私、一品料理完成させてるみたいになってるじゃないですか‼︎笑」

天の声「ありがとうございます。」

アーティスト「いや、別に褒めてる訳ではないんですけど...‼︎笑 私が言いたいのは、音魂の後ろに唐揚げ丼を入れちゃうと、音魂の意味合いがさっきの温玉みたいになっちゃって、結局誤解されちゃうよってコトなんです。笑」

天の声「すみません。さっき「温玉」って言ったらより食欲が増しちゃいまして...‼︎」

アーティスト「あの、私情をタイトルコールに挟むのもう抑えませんか⁇笑」

天の声「確かに。承知致しました。」

アーティスト「次はお願いしますよ。番組のコンセプト崩れると、私の存在意義がどこかへ行ってしまうので...‼︎笑」

天の声「申し訳ございません。お手数をお掛けしております。」

アーティスト「いや、いい感じに面白くて緊張感が解れてるので謝る必要はないですけど、タイトルコールくらいは天の声としてバシッと決めちゃいましょ‼︎」

天の声「失礼致しました。もう一度、やり直しますね。」

♪アーティストの曲が流れる

天の声「〇〇(アーティスト名)の、au by KDDI。」

ナレーション「音魂がお送りします。」

アーティスト「いや、番組名とスポンサー名入れ替わっちゃダメでしょ‼︎笑」

ナレーション「入れ替わったというより、auの手によって番組が乗っ取られてしまったんです。うう... 悔しい...」

アーティスト「いやだいぶ深刻そうにしてますけど、ただの自作自演でしょ‼︎笑 被害妄想にも無理がありますよそれは。笑」

天の声「並べ替えただけでしたね。」

アーティスト「すぐ分かるのなら、私の言うコト聞いてくださいよっ‼︎笑 あと、どさくさに紛れてナレーションのお方も天の声さんに続けてボケてノってたでしょ、あれ。笑」

ナレーション「すみません。笑 つい求められてる気がして...笑」

アーティスト「良いんですけど、あの、ナレーションが私達に向けて喋ったらスタジオの世界観壊れちゃいます‼︎笑」

天の声「それでは、今日はこの辺で。」

アーティスト「ここで終わらせるんですか⁇笑 いよいよこの番組は視聴者に何を伝えるものなんですか⁇笑」

天の声「温玉の魅力ですかね。」

アーティスト「何言ってるんですか⁇笑
趣旨を理解してます⁇笑 温玉は一旦置いといて、アーティストの魅力でしょう⁇笑 このままじゃ私の魅力が観ている方々に一向に伝わりません...」

天の声「なるほど。ただ魅力というよりはアーティストの素を引き出したかったんですよね。その人の内面が、より知れて親近感が湧いて来るじゃないですか。」

アーティスト「ほうほう。だから、敢えてボケを入れて私にツッコませてたっていう解釈でいいんですかね⁇」

天の声「そうです。この音楽番組はステージに立つより、トーク中心なので。」

アーティスト「いや、トークというよりこれはもはやただの掛け合い~‼︎笑」

天の声「これが至極真っ当の、音魂漫才(オンタマンザイ)ですね。」

アーティスト「誰が上手いコト言ってくださいって言ったんですか~⁇笑 もうエエわ~‼︎笑(アーティストも最後は流れでネタにノってしまう。)」

ナレーション「au by KDDIの提供で、お送りしました。」

アーティスト「肝心の締め台詞、ナレーションに持って行かれたんだけど~‼︎(「どうもありがとうございました」って言いたかった)」

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