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やめたくないのに 美容師をやめるとき。
以前、美容師だということを隠して美容室に潜入したときのことです。
どういう話の流れか忘れましたが、
「私の美容師の同期はほとんどがやめてしまって、私くらいしか美容師してないんです」と 担当美容師さん(女性)
確かに 男性美容師は生き残りが難しい。
家族を持てば、子供を養える給料ではないという理由から、離職してしまう。
男性美容師は独立しないとその命は短いと言われている。
金銭面でもそうだし、ゆくゆく経営者の立場にならなければ、
一生現役でいるのは不可能に近いそうだ。(現場で 若い女性のお客様に「あの人以外で」と逆指名されてしまうらしい)
その時 担当してくださった美容師さんの周囲の元男性美容師は、ほとんどが工場勤務に転職したそうだ。
そもそも国家試験の美容師がどうしてここまで低所得なのか。
続けたいのに続けられない背景をもっともっと 業界に 国に 考えてほしい。
なりたい人がいるから 美容師は使い捨て?
美容師の平均年齢って 「26歳」なんですって。
せっかく国家資格を持っていても、活かせずにただ所持している人が多すぎる。
かつて人気の職業だった美容師。
今は風前の灯ですかね。寂しいけれど。
人気の職業だったときに志して、続けられている私は、きっと幸せなんだと思う。
続けたくても続けられなかった方の想いも背負って 明日もまた美容師でいよう。
では、また。