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「奇跡の社会科学」(中野剛志著、PHP新書)バーク①
眠いっす💤
ぽんニャンです🐱
今日は、エドマンド・バークです😊
俺っちは、保守もリベラルも関係ない立場ですが、伝統文化の継承も少しやってますので、保守主義も学んでみたいと思います😊
それではどんじょ😊
エドマンド・バークは、イギリスの政治家。「フランス革命の省察」を著し、「保守主義の父」と呼ばれた。
バークは、革命とか抜本的な改革ということに反対している。それは、人間の理性というものが不完全であるから。
フランス革命は「自由・平等・博愛」を旗に、抜本的改革を目指したが、かえって政治は不安定になった。
ロベスピエールの恐怖政治をうみ、ナポレオンという独裁者を誕生させた。
しかしバークは、人間が理性で生み出した原理・原則に基づいて、社会を抜本的に変えることは、傲慢極まりないとわかっていたため、フランス革命の失敗を予見できた。
日本でも、「構造改革」で様々な改革が行われてきた。そして国民はそれを支持してきた。
しかし、その後は衰退の一途を辿り、もはや30年近くになる。
抜本的改革に邁進してきた自民党が「保守」と呼ばれているのは情けない話。
なぜ革命や抜本的改革が失敗するのか。
「社会も人間も複雑微妙だから」
しかし、メディアは出来るだけ単純化して報道する。
国民も単純でわかりやすい主張をする政治家を好む。
「郵政民営化だ!」「痛みを伴う改革だ!」「セクシー…」「自助・共助・公助」などなど。
2大政党制を目指した小選挙区制もそうだが、政治が混乱しただけで、2大政党制にはなっていない。
「前例」
バークは、前例がない新しいことをやる方が安易だと言う。
「前例のないことを試すのは、実は気楽なのだ。うまくいっているかどうかを計る基準がないのだから、問題点を指摘されたところで「これはこういうものなんだ」と開き直ればすむではないか。熱い想いだの、眉唾ものの希望だのを並べ立てて、「とにかく一度やらせてみよう」という雰囲気さえつくることができたら、あとは事実上、誰にも邪魔されることなく、やりたい放題やれることになる」
「とにかく一度やらせてみよう」をやったのが、政治改革であり、革命で、取り返しのつかないことになった。
しかし、バークは改革自体を否定しているわけではなく、改革のやり方について論じている。
抜本的ではなく、慎重に少しずつ改善を積み重ねていくことが重要と言っている。
国家も、伝統を守りつつ、改革を行うべき。この国の伝統を守る姿勢が「保守」である。バークはそう言っている。
「国家のあり方を変えてはならぬと主張しているのではない。だとしても、あらゆる変更の目的は、これまで享受してきた幸福を今後も維持すること、すなわち保守に置かれるべきである」
今はグローバリズムが横行していて、本来保守的な仕事でもある福祉も、多文化共生時代など言われて、革新的な動きが見られます。
また、なにか新しい発想が持て囃されている気もします。
しかし、こうしたラディカルな動きを、バークは警戒し、その後やってくる新たな独裁化を予見したのでした。