走るのか、走らされるのか(2015年12月25、26日アメーバブログ転載)
俺が好きな競馬
馬たちはサラブレッドと呼ばれる、人間により品種改良された生き物や☆
決して其処らの牧場で草を食む『3代以上前の血筋を遡れない』生き物… 正に馬の骨では無い
こっちは大半の人間と同じやな☆
(-。-)y-~
俺や貴方は馬の骨以下さ
現在
主に馬産込みで欧州、アメリカ、日本、オーストラリア等の競馬場で走っている馬の全ては3代どころか300年近く遡れるのはご存知で?
その発祥はイギリスで、18世紀に輸入したアラブ馬(経緯は不明な点が多く、アフリカからという説もあり)や狩猟用イギリス在来品種を競走用に品種改良し、その血統を掛け合わせたのが始まりと謂われとります
その後は競馬で勝つ事を目的とした交配を繰り返し、発展と淘汰が現在まで続いとるのさ!
(・д・)ノ
より速く、より強く…
全てのサラブレッドの父方系統を遡るとゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、ダーレーアラビアン(カーウェンズベイバルブを加えた4頭という説もありまんな!)の何れかの馬に必ず辿り着きやす★
これをもって【三大始祖】という… ウィキペディアな定説どすわ☆
Godolphin Arabian(Godolphin Barb)
1724年~1753年
最も影響力を及ぼした存在で、その生涯は小説(から映画)にもなりやしたが、詳しい事は全て謎だす!
まぁ、堅苦しい説明よりも大事なのは『そういう事』という結果な事実であり、血液分析により彼らの存在は科学的にも証明されとるんやわ!
後世、実質的により大きく発展させたマッチェム、ヘロド、エクリプスという馬たちも同じ様な意味で【三大始祖】と呼ばれとるし、近代ではノーザンダンサーという現役時も種牡馬となってからも驚異的な結果(現在、競走馬の半分以上はノーザンダンサーの血を経由しとると思われやす)を残している馬が居る
ただ、血統力学の基本は父系統(サイアーライン)となっとるが牝系(ファミリーライン)の支えが無けりゃ、どんなに優秀な種牡馬であろうとも産駒の能力が全開とはならん‼︎
日本競馬の歴史を一代で激変させたサンデーサイレンスですら当たり外れがあったからねぇ☆
そういう意味でも、俺は前述したノーザンダンサーの母ナタルマやシュヴァルグランの母ハルーワスウィート(正確にはハルーワの3代母スペシャル)をなんかを高く評価しとりますしとりますが…牝系については他により詳しい方が専門的な内容でブログ展開とかされとるので俺は遠慮し、そちらにお任せします
(´ー`)ノ
餅は餅屋って事で☆
Byerley Turk(Byely Turk)
1679年~1705年
4代孫のヘロド(その母の3代父がダーレーアラビアン)が物凄く大隆盛しやしたが、流石に1980年代頃から衰退しとります
出生は、やっぱ謎★
競馬以外でもよく使用されるダービーという言葉(中心的な創設者はエドワード・スミス・スタンリー=1779年)
優秀である事の証明はダービーを制したか否か?
その為に、速さ強さを求め『結果を出した』優秀な牡馬と、やはり優秀な牝馬の血を掛け合わせ、更に速く強い馬を…
基本はそんな感じで、結果を出せなかった馬から『結果を出した』馬も存在しとりますが、それはあくまで運が向いたとか流れが向いた… まぁ隔世遺伝って事も起こり得ますが、偶然や幸運という不確定要素が多過ぎるんで最初から狙うのは難しい!
だから、目の前のレース一つ一つを大事にせんとな!
(;¬_¬)
競走馬は人間により産み出された経済動物やから『金にも名誉にもならない』と判断されようモンなら…
Darley Arabian
1700年~1730年
4代孫のエクリプスが日本で成功したハイセイコーやタニノムーティエの遠い祖先どすが、その出生はどうにもこうにも謎だらけ★
『何の為に産まれ、何の為に生きているのか?』
賢い人間様は下手したら何千年とこの解答不能な問題を問い続けとりますが、明確な答えを一つも出せとらんわね☆
でもサラブレッドたちには人間による "お仕着せ" ではあるが確実にあるのだよ!
速く、強く… 勝利の為
賛否は兎も角、こんなにシンプルで説得力のある理由が他にあるか?
馬たちは自らの意思で競走などしとらんし、寧ろ基本的には人に馴れ易いぐらい大人しい生き物や(中には物凄いのも居るが☆)
だからこそ、馬たちは素晴らしいし美しい
競走馬の生産(そう… あくまで生産=Breedingや)は春頃に起こる発情期を利用して種付け~受胎させ、翌年(凡そ9~11ヶ月後)の出産で一つのスタートとなる☆
流石に《経済動物》とはいっても、生後の半年ほどは産みの母馬と仔馬は親子水入らずな時間を過ごす…何たって産まれたての小さな子供やからな!
人間も同じ
母から乳を貰い、何の束縛もされる事なく自由に生きる時間は重要や
どうせ成長したら、嫌というほど束縛されるんだからな!
産まれた秋から冬に掛けた時期に仔馬は母馬から離される
理由の一つは母馬の負担を減らし、体をリフレッシュさせ次春の交配=種付けに備えさせる為… タイプの男が当たるのか? キモ男が当たるのか…
理由のもう一つは仔馬を訓致(躾やらの基本的な訓練)し、人間に馴れさせる事で『人間の言う事を聞く』ようにしないと, 競走馬として成功するのは難しいどころかデヴューすら覚束ない"厄介者"になってしまう可能性を孕んでしまうからな!
俺か (°∀°)
阿呆で馬鹿でスカポンタンで金の亡者なJRAは大きい声で発表しとらん、 仔馬の全てがデヴューまで無事に生き永らえるとは限らん★
『速く、強く』なる目的で交配し続けられたサラブレッドたちは人間の願望通り "速く" は成ったが、そのスピードに体の方が追い付いつておらず "強さ" の方はバラつきというか、微妙きわまりない★
中には『怪獣かっ!!!』てなぐらい頑丈なのも居るが、殆どは野性のソレに比較して虚弱か虚弱に近い体質で産まれてくる
しかも…素質があれば良いんやが、ドン臭い仔ともなれば強い調教を課せられる事もあるから坂を駈け上がった瞬間に心臓発作なんてのも少なくない!
そして無事デビューしても安心は出来んんのやけど、最も顕著なのが脚と喉…そう競走に一番必要な部分に一番問題が発生しやすいという《諸刃の剣》で、ゴルゴ13が右手の痺れに襲われたのが正にソレ!
《ギランバレー症候群》と診断されとりましたが☆
喉は喘鳴症(ぜんめいしょう)で、別の呼び方は喉鳴り… 人間で謂う喘息やな!ただ、喉鳴りは治し易いし、放牧とかで環境を変化させたら自然と治癒した例もあるから手術すればほぼ完治する(但し体力が落ちて競走能力に大きな影響を及ぼす例が多い)ダイワメジャーみたいな例もある★
そして問題は脚の方で、一番多いのは屈腱炎というやつで、脚の屈腱という筋(人間なら脹ら脛に相当?)が必要以上に引き伸ばされて炎症を起こした状態なんやが、一度なると完治は難しい★
ブラックタイドやワールドエースがそやったね
しかし…
もっと恐ろしいのは屈腱断裂や繋靭帯断裂なんか★
文字を見ただけでは判り辛いかもやが、人間でも決して軽くないこの症状は馬に高い確率で死を齎す
馬は人間なんかと違い、あまりに長い時間を横になって寝る事は出来んから、半日以上横になれば内臓や心臓に強い負担が掛かかってしまい、それを続ければ大概はいつか死んでしまう
脚の具合が悪いのに脚を休ませる事もままならんとは !!!
余りに具合が悪いと薬物注射により《安楽死》処分させられる(サイレンススズカが日本だと有名やね)
賛否以前にソレが現実だ
競馬は紛う事ないギャンブルやが、競輪や競艇とは少しばかり違う
そっちはそっちで凄いし大変なんやろうけど俺は殆ど興味ないんで… 同じ人間が『乗り物で競走し誰が勝つか負けるかを賭ける』ギャンブルやが… やはり俺は馬に惹かれるな
無敗記録を更新し続け、引退した後に『種牡馬でボロ儲け確実☆』だと思われたアメリカの競走馬シガーが無精子症だったなんて!
これ以上なく痛快な事実や‼︎
(°∀°)
引退したゴールドシップはG1を6勝した馬で日本最強クラスの1頭なのは間違いなかったが、走ったり走らなかったりするムラ馬としても有名どして、俺は其処に競馬のロマンを観る想いがあるんや☆
殆どの人間は競馬のロマンと言えば血統やら何やらを持ち出す(間違いでは無いと思う)が、俺はヒネた人間だから少し違う気持ちが強い!
ゴルシやアグネスデジタル、スイープトウショウみたいに少しヒネた馬が好きなんよ☆
やる時やらん時が極端に違うって、人を喜ばせたかと思うと酷くガッカリさせる…
『そうそうお前等の思う通りにはさせんぞ‼︎』
馬が嘯く(うそぶく)のが聞こえるようだ!
人間が造り出したはずの経済動物が人間に成功や破滅を齎す快事を舞台の袖口から眺める楽しみ…
馬の骨などと謂ったものの、実は下手な人間より出自は確かやし、デビュー戦にまで漕ぎ付け重賞を勝とうモンなら人間以上に金を稼ぐから ”馬の骨” の方が人間よりも遥かに有り難がられるという現実☆
馬たちは自分の意思で走っているのか、走らされているのか…《動物愛護団体》という名の営利目的な偽善者たちの洒落臭い "魂なき叫び" なんか知った事じゃないし、競馬場で勝手に大金を賭けて一喜一憂してる屑なんかmore知った事じゃないわ!
人間だって、完全に自分の意思だけで生きてるとは限らんしな…流れようと流されようと命の往き着く先は既に決定されているし、馬たちは命懸けで走ってる