あの頃からずっと紙ヒコーキにのっている
他人(ヨコ)を見ては 歩幅を合わせるだけで
『楽しい自分』を演じてた・・・
『生きる事に答えなんていらないよ?』・・・なんて
気休め抱いて
ヒトメ(人目)なんてどうでもいいよ
ずっとボクは大切だから
♪ 西暦前進2000年→ ♪
作詞 ナカムラミツル
作曲 岡平健治
中学生の時に、『あの紙ヒコーキ くもり空わって』を聴いてから
私の青春は19で一色だった。
こんなにも誰かに、なにかに夢中になれるなんて思わなかった。
当時吹奏楽部で音楽に目覚め入賞目指し奮闘し、
同時期に19を知り追いかけまわし・・・
今で言うところの推し活?
なんて幸せな青春だろうか。
ナカムラミツルのイラストの世界観が好きで
自分自身もイラストが人より少し得意だったからよく真似をした。
けんじとケイゴ。
私はけんじ派で、あの歌声も顔も表現も
全てにおいて本気で好きだった。
結婚したかった、マジで。
生徒手帳の証明写真はもちろんけんじである。
19の歌詞は私の心に刺さりまくりだ。
上記にあげた曲の歌詞、まさに自分のことだなと。
人と接することが好きで初対面の人とも会話できるし
高校卒業後から接客業を通じて人見知りを克服したので
周りからは元気いっぱい陽キャイメージが強いのだが。
実はお豆腐メンタル代表・自意識過剰ばりに周りの目を気にする・ジェットコースターメンタル・・・
よくこんなんで人前で仕事してたなと、ははは。
こんな人間だけど、頑固で負けず嫌いで意地っ張りな部分が功を奏したのだろう。
短所を長所に無理やり持っていこうとするこの性格のお陰で(?)
ここまでやってこれたのだと思いたい。
吹奏楽部時代から負けず嫌いで
とにかく歯食いしばって誰よりも練習した。
他の子ばかりを可愛がる先輩を、嫌いな顧問の先生を見返したかった
何度も負けそうになったり心折れたりもした。
そんな時はいつも19を聴いていた。
何を聴いてもいつも癒され元気になれた。
それは大人になっても変わらない。
いや、むしろ大人になってからの方が救われているのだ。
歌詞の奥深くを理解していくうちに
当時とは聴き方も変わっていった。
他人(ヨコ)を見ては 歩幅を合わせるだけで
『楽しい自分』を演じてた・・・
ハッとした。
私はどれだけもの長い間こうやって生きてきたのだろう。
自分の気持ちを押し殺して周りに合わせて
違和感なく笑顔を作ることが上手くなって
でも心では泣いていて叫びたくて
気が付けば人前で泣けなくなっていた。
これに気が付いたのがちょうど一年前だ。
うつ一歩手前になり、信じていた人や心許していた人を信じられなくなって
人に会えなくて笑い方も分からなくて
本も読めなくて音楽も聴けなくなった。
長年の自分の癖で自分を苦しめていたことにやっと気が付いたのだ。
旦那を亡くして五年間とにかくがむしゃらに走ってきて
張りつめていた糸が急にプツンと切れてしまった。
私が私に向かって「助けて」と訴えていたことにすら
私は蓋をして聞こえないふりをしていた。
そうすることでしか自分を守れないと
自分を保てないと勝手に思っていたのだ。
一年間の休業を経て今に至るが
必死に積み上げたものが一度ガラガラと音を立てて崩れたら元には戻らない。
去年から私はずっと不安定なのだ。
その時期に離れた人とはそのままだがそれで良かったと思っている。
断捨離、と言っていいものか分からないが。
人生の転機、絶望の次には希望が見える。
そう信じて今の人生を生きて行こうと思う。
新しい事を始めるのは怖いけれど、一度きりの人生やりきろう。
外へ 外へ 逃げてきたけど 今を走る くり返すこと、
前へ 前へ 生きて行くこと そして それを くり返すこと。
生きる力をくれる音楽、自分を支えてくれる音楽。
他にもたくさんあるのでこれからもここで紹介していけたらなと思う。