スペインは夫婦別姓
日本は40年来の選択制夫婦別姓問題がまた話題になっているようですが、スペインではこういう問題は全くありません。制度的に夫婦別姓だからです。
スペイン人は姓をふたつ持ってます。
例えば
Francisco Cano González
Francisco--> 名前 (ふたつ以上あるときもあり)
Cano--->父親の第一姓(今は父母のどちらでもいい)
González--->母親第一姓(今は父母のどちらでもいい)
この人が Ana López Martínez さんと結婚または事実婚をします。二人とも姓名は変わりません。ですから、結婚しているのかいないのか、見た目では全く分かりませんし、二人で長年住んでいても、二人が結婚しているかどうか知らない人も多く、周りもあんまり気にしていません。
この二人に子供が生まれます。名前はMaríaさんです。フルネームは
María Cano López
または
María López Cano
と、なります。
普段は名前と苗字ひとつ使うことが多いです。
スペイン人画家のピカソのフルネームは
Pablo Ruiz Picasso です。
Ruizはわりと平凡な苗字だから、珍しい方の母方の苗字を選んだのかなあ？と、思っています。
年配の女性で「私は○○(夫の苗字)のセニョーラ」という人もたまにいます。自分の立場や夫の名声を言いたいのかな？
ということで、スペイン人には夫婦同姓義務による不便さなど想像できないことでしょう。