見出し画像

実家が太いという悩み

「実家が太い」

皆さんも、最近になってよくこの言葉を見かけることが増えたのではないだろうか。

国内最大級のオンライン辞書、Weblio辞書によると、

「実家が太い

育った家庭裕福である(裕福な家庭生まれ育った)という意味で用いられることのある俗な表現実家両親経済的に豊かな暮らし送っており、子もその恩恵受けて恵まれた暮らしをしている、という状況を指す意味合い色濃い

2018年8月23日更新)」

とある。

2010年代に生まれ、20年代に広まった言葉のようだ。
「太い」の新用法として三省堂国語辞典第8版にも追加された、一般的になりつつある言葉でもある。

さて、なぜ私が「実家が太い」事について執筆しているかというと、かくいう私が「実家が太い」と自覚してるからである。

私が初めてそう思うようになったのは、2022年11月29日である。

Instagramにて、当時知り合い仲良くさせてもらっていた方から次の様に言われたのである。

「小説やツイッターで、多様な差別や理不尽の情報だけはそこそこ得ました

なんとなく、優しいご家庭で大事に育てられた感じがしますね

理不尽はどんどん押し寄せて来るので、覚悟しといてください」

こうした事は初めて言われただけに、私にとってはやや衝撃的であった。

そこから「私は実家が太いのではないか」と考えるようになったのだ。


2022年11月29日のDM

さて、そこから一年後の、2023年11月28日、その疑問に一つの答えが出たのである。

私がそのDMの真意を「この発言の意味は「苦労知らずで温室育ちのお坊ちゃん」ってことですかね?笑」と聞いたところ、「まぁそんな感じですね。経験値か知識が不足している感じです。」と返答されたのだ。




2023年11月28日のDM

「優しい家庭で大事に育てられた」
「経験値か知識が不足している感じ」  

我ながらそう思ったものである。  

そして、こうした私の悩みに対して、的確な答えを与えたのがこの動画である。

インターネットテレビ局「ABEMA Prime」の公式YouTubeチャンネルにて、「【お金持ち】実家が太いと人生イージー?本気 で努力ができない苦悩?金銭感覚がバグっちゃ う?EXITと考える| アベプラ」と題して、「実家が太い」ことをテーマにした動画が2024年3月1日から配信されていたのである。

この動画を見て初めて、「私って実家が太いんだな」と自覚したのである。初めてそうした悩みに共感できる方と巡り合えたと言えよう。

この動画の主役は実業家の井上剛典氏。ご両親ともに社長で、全盛期の年商はお二人合わせて150億円を超えていたという。

しかし、次のような悩みがあったという。

「甘やかされるのに慣れると、本気を出せない。なんでも適当、ダメでもいい、うまくいくはずないと思う。お前らいいよなと言われるけど、金持ちには金持ちの悩みがある」。

「何事も金銭解決で、友達もお金で買うみたいな。学生時代は人気者だと思っていたが、実はお金が目当てだった」

「甘いまま大人になってしまった。本気でやらなくても結局うまくいくということが続き、世の中の当たり前を知らずに生きてきた感じだ」

正しく私の悩みと全く同じではないか。

「実家が太いことでの苦悩」

さて、その井上氏は毎日noteをされていることでも知られるが、また共感できる文章があったので、紹介させてもらう。

「ボンボンにはボンボンなりの悩みが有るんです」と題された文章には、

「ボンボンで良かった点
・数多くの経験をさせていただいた
 これは書き出したらキリがないですが、留学や留学先での起業、新規事業の立ち上げ、多くの方とのご縁など、本当に多くのなかなか出来ない体験をさせていただきました。

・穏やかな性格になった
 金持ち喧嘩せずと言いますが、本当に穏やかな性格でおおらかに過ごすことが出来ています。

・初対面の人の受けが良い
 家系から受け継いだ、せかせかしない性格や、穏やかで裕福に見える外見が、初対面の方とでも信頼関係を築くのにとても役立っています。

・良い仲間が出来た
 類は友を呼ぶのか、同じような境遇の友人が出来ました。

良かったことがあるように、悪かった点もありました。

ボンボンで悪かった点
・何事にも本気で取り組まない
 子供の頃から何でも手に入り、絶対に何とかしようという気持ちが少なく、熱意を持って物事に取り組むのが苦手でした。

・金銭解決で何でも終わらせてしまう
 人間関係も金銭的解決することも多く、人と本気で関わることが苦手でした。

・感謝の気持ちが無い
 何でもあるのがあたりまえなので、感謝の気持ちが少ない人間でした。

上記のように良い面と悪い面のあるボンボンですが、私がこういった人生を送ってきたのは事実で変えられません。

ではこの過去をどのように活かすかと言えば事実を認め、それを活かしていくしかありません。」

とある。

これまた、私と全く同じ悩みで、この悩みに共感できる人がおられたのかと、感動すら覚えたものである。

私が実家が太い事、その事実と悩みは否定できないものである。

私に出来ることは、自分の恵まれた環境に感謝して、日々自分に出来ることを一つずつやっていく、それに尽きるのではないだろうか。

実家が太いという悩みも、一長一短である。




いいなと思ったら応援しよう!