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北京留学日記 其の八
1996年9月6日、泰山留学生国際登山大会が開催されました。
募集の貼り紙には、テレビ放送するため国際感が出ないので韓国人日本人には出場を遠慮してほしいと書かれ、一校一枠の募集でした。
私の学校は体育大学ですので、そんな縛りはありませんでしたが、夏季休暇中だったこともあり、日本人の参加者は私一人でした。
あとは、南アフリカやコートジボワール、東南アジアの国々からの留学生が参加しました。
北京から約17時間、古い大型バスに揺られ、トイレ休憩は道中の何もない所にバスが止められ、その辺でしてこいという旅でした。
到着後はみんなぐったりかと思いきや、若者たちはパーティーをして夜遅くまで騒いでいました。
当日朝、開会式が開かれましたが、そこでひと悶着。
主催者側がコートジボワールからの留学生に、コートジボワールのプラカードがないので、モンゴル(どう見ても無理があるだろ!)ということで入場しろと言ってきたのです。留学生は手書きで作ればいいじゃないかと主張したのですが、ダメだと言われ、国の誇りを傷つけられたと怒って、自腹で帰ってしまいました。
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スタートすると、先頭集団は皆すごい勢いで走って登って行きました。
私は普通に登山しましたが、ずっと石段になっていて、結構斜度がきつく、頂上付近のゴールまで4時間弱かかりました。
優勝はやはりウチの学生で40分弱でゴールしたそうです。余裕でゴールよりまだ上まで行き、下山したらしいです。
ゴール後、その付近でお弁当(といっても、生のリンゴやバナナ)を受け取り食べましたが、疲労でほぼ食欲なしでした。食べ切れずテーブルに置いたら、韓国からの留学生に食べ物を粗末にするなとお説教されている間にすかさず地元の人?に盗って行かれました。
翌日は孔子ゆかりの観光地巡りをして、またバスで長い帰路に就きました。
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