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薬学部を目指す君へ
こんにちは。ごちタンです。
今回は薬学部を目指す方に向けて発信をして行こうと思います。
以前から「薬学部の人気が低迷しているか」について記事を書きましたが、その1については公開していますのでこちらから↓
・現役学生から志望する人に送る言葉
「薬学部で何かしたい」「将来資格を使って現場に行きたい」などはない限り、この業界は諦めるべきだと思います。これくらいの覚悟がないと進級すら怪しいと思います。
最初に言いたいこと言わせてもらいましたが、現在私は6年生の卒業試験に合格できず「卒業留年(=卒留)」になった学生です。私はこの6年間自身の勉強に加え大学の進級率を上げるべく、後輩が持つ情報レベルを上げるため学生生活の質問対応や色々な事にチャレンジしてまいりました。そのチャレンジの中で経験したことなどをここで紹介していこうと思います。
・薬学業界に入る覚悟
「薬学業界に入る覚悟」、私は入学時ありませんでした。
親戚に薬学関係者はいませんし、医療関係者がいるといってもリハ関連で薬が介入する余地が多いところでもないので「薬学」への接点はありませんでした。ではなぜ「薬学部」「薬学業界」に入ろうと思ったのか?その理由は1冊の本と出会ったことがきっかけでした。
この本は医療と医療費に関して書かれた本ですが、医学部のために二浪するか悩んだときにこの本を読んで「医療に多くかかわるもの≒医薬品」ということを考え、この業界を選択しました。本の内容で医薬品について触れられていません。病床数や財政破綻した都市の話が多かったですが、「医療費削減」が当時言われていたこともあり選択肢としては多いこの業界。それがいかに大事かを学んだのが2020年から始まった「コロナ禍」でした。いろいろ話したいのですが、政策の話につながるので今回は割愛します。
色々経緯はありましたが、6年目の今「業界への覚悟」はうまく形成できたのではないかと自負しています。
・巷で言われる「薬学部」のイメージは合ってるようで違う
巷の薬学部のイメージは「薬剤師になる」「将来安泰」などプラスのイメージがあれば「留年が多い」「学費がかかる」などマイナスなイメージもついたりなどしているかと思います。じつはこれらあっているのですが、実は違います。
一番誤解の大きい「将来安泰」から解説していきます。現在、薬剤師は「薬剤師免許」を一度取得すると海外とは異なり”更新がない”というのが特徴です。確かにこれだけ見ても「安定」なイメージはあります。しかし、現場を見ていると話は異なってきます。まず、「なるまでが安定ではない」ということです。なので「いばらの道」であることはここで話しておきます。
次、留年率の話になりますが「大学による」というのが現実です。
文科省の修学状況を見てもらればと思います。
https://www.mext.go.jp/content/20241217_mxt_igaku-100000059_01.pdf
見ていただきたいのは「5年次進級率」です。5年まで留年せずにストレートで進級してきた割合のことを指しますが、令和6年度の調査によると100%の大学は少なく、偏差値の低い大学では50%を下回る大学も見られます。100%のところは必ず進級できるかと言われればその保証はできませんが、100を維持するために学生もですが教員含めて頑張っていますので、「安定的なイメージ」は捨てていただいたほうがリアルかなと思います。
・次高3なら薬学部は勧めない。次高2なら勧める。
タイトルからして「絶対薬学部に勧めない」という意味でとられるかもしれませんが、決してそうではないです。ただ、学年によって考える必要があります。受験生へのメッセージにはなりますが、「薬学部はまじめにやっていれば楽しい学部」であることに変わりはありません。ただし、それは将来性を考えるとになります。
次高3になる人であれば、上記で紹介した進級率を見たほうがいいです。最低でも80%ないと大学にこだわりなければ受験校・受験学部としてみないことを勧めます。次高3でない人の場合偏差値を上げるために勉強しておいた方がいいです。
なぜこんなことを話すかといいますと、「薬学部の新規学生募集停止」という話が出てきます。それを回避するには歴史のある大学、人気のある大学ではないと卒業するまでの不安が残ります。特に実質競争倍率が低い大学があると「生き残る大学」を選択する必要が高まっています。
・悪いことばっかりではない薬学部
「そんな感じでいうのなら、薬学部選ばない方がいい」と思われた方もいるかもしれません。しかし、悪いことばかりでないのもあります。薬学部は理系であり、就職の選択肢はかなり多いと思います。医療機関への就職、製薬企業への就職以外にも研究職や一般企業に就職などほかの理系学部や医療系学部よりも多いです。細々とした部分ではマイナスに見えてしまうかもしれません。それでも6年間薬学部に通った私が言えることは「相対的にみればプラスである」ということは伝えておきます。
・しっかりデータを活用すべき
私が知ってる情報は自分がいる大学やネット上で得られる知識程度でしかありません。それ以外で入手するのであれば「オープンキャンパス」で聞けるだけ聞いておいた方がいです。大学側も教育上のデータをかなり持っていますし、教員の「本音」を聞いてみるのもいいと思います。
情報不足で大学を選ぶと後悔します。
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