海上保安官時代に経験した自然災害について
著者:シャーくん🦈(元海上保安官)
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トルコ大地震-緊急支援-
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困っている方がいます。
少しでも力になれたら嬉しいです。
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今回は海上保安官時代に経験した自然災害についてお話します。
大地震が起こり大変な時だからこそ皆様に知ってほしい内容となります。
1.経験した内容
私自身、どんな災害を経験したのかというところなんですが、
実はあまりなく、他管区の同期などが支援活動を行っている話を聞いていたばかりです。
災害が起こってほしいというわけではないんですが、海上保安官として働いているのに活躍できないもどかしさは常々感じていました。
そんな経験が少ない私ですが、唯一語れる大規模災害と言えば
・台風
での対応になります。
2.何が起きたのか
台風の対応について書いていくんですが、小規模なものは割愛します。
(全ての台風対応を書くとキリがないので。)
正直言うと、今回書いていくような台風に出会うまでこういった自然災害への警戒は皆無でした。
実際に目の当たりにしないとわからないなんて海上保安官失格かもしれませんね・・・
皆様には目の当たりにする前に認知を高めてもらいたいと思います。
それでは、何が起きたのか解説します。
ロープが切れそうになる
船は基本的にロープを使って岸壁に固定します。
船の大きさによって適切な太さのロープを使うので劣化していない限りほぼほぼ切れることはないのですが、
当時の台風は想像を絶するような強風が吹き荒れ、ロープが引っ張り続けれれている状態となっていました。
船乗りとして船を守るためにロープが心配な時は
余分に数本ロープを張り、1本ずつの負担を軽減します。
もちろんその時も余分に張ってはいたのですが、想像以上の風に大惨事となってしまうところでした。
停電
生活していく上で欠かせない電気ですが、当時の台風直撃により、該当地域の世帯は停電状態となっていました。
船で生活する時でも基本的には陸電といって陸上のケーブルを船に繋ぎ、船内でも電気を使えるようにしているのですが、陸電は使用不能となりました。
一般家庭で電気が使えないとなると、暖房冷房などが使えなくなるといったことや、夏場になると食材が腐ってしまうといった色々な大変な出来事がありますが、
海保の場合、電気を使えないと航海する上で必要な計器類は使用不能
また、エンジンを始動することもかなりの手間を要します。
当時は陸電が使えなくなるまえに船に備え付けている発電機を始動したので何とか乗り切ることができましたが、あと少しで大変な事態になるところでした・・・
巡視船が陸に乗揚げそうになる
これが一番恐ろしかった。。。
なぜ乗揚げそうになったのか・・・
その理由は高潮という現象が原因です。
巡視船を停めている岸壁は基本的に満潮時でもそこまで水位があがることはなく、乗り上げる心配なんてしたことがありませんでした。
岸壁に乗り上げたらもう船として行動することは不能となります。
それどころか船底が損傷し、浸水する恐れすらある大変な問題となります。
この時、我々の巡視船は危機一髪で乗り上げずでしたが、周りの小型船やヨットなど、そのほとんどが乗り上げており、地獄のような光景が広がっていました。
(その後の海保の対応が壮絶だったのは言うまでもないでしょう。)
交代要員が出勤不能
当時の勤務体制は少し特殊で、自分の対応時間が終われば次に来る乗組員と交代するといったシステムでした。
2月1日はAさんが担当で2月2日にはBさんが来てAさんが家に帰る
といった流れですね
なので私は1日分の食料しか用意しておらず・・・
翌日船長に連絡があり、
「道路が大変な状態で車が走れません。信号も倒れたりでやばいです。」
そこで私たちは大変なことになっているんだと実感しました。
交代は来ない。
しかし、、、
そういった特殊勤務体制でしたので食料が足りない
という深刻な問題が発生しました。
3.まとめ
文章で伝えるのは難しいですね。
真面目に当時の状況を書いていきましたので面白くはなかったかも知れませんが、災害に備える。
そういった気持ちに少しでもなって頂けると幸いです。
それではまた次回の記事をお楽しみに('◇')ゞ
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