【この歌詞がイイ!】『中央フリーウェイ』より「愛してるって言ってもきこえない 風が強くて」

 自動車や道路が歌詞に出てくる曲は名曲ばかり、という偏見があるのですが、そんな「ドライブもの」の代表格と言えば、中央自動車道を舞台にした荒井由実(松任谷由実)の楽曲「中央フリーウェイ」! 
夫の松任谷正隆に車で送ってもらった思い出をもとに書いたといわれるこの曲。しかし歌詞の語り手(女性?)は、一緒にいる時間が積もっていくにしたがって態度がそっけなくなる相手に物足りなさを感じている様子。そんな二人の関係を一文で表現しているのが、この歌詞。

愛してるって言ってもきこえない 風が強くて

 語り手の肩を抱きながら、ハンドルを操る相手。そんな相手に語り手は「愛してる」と言うのですが、風が強くて言葉はかき消されてしまう。もちろんこの歌詞を、文字通り「強風によって愛の言葉が消された」と読むこともできるでしょうが、ちょっと深読みをして、「語り手は相手を愛していて色々メッセージを送っているのに、相手はというとそれに全然反応してくれない。まるで強風が語り手の言葉を消しているかのように」と解釈することもできるのではないでしょうか。
 まあ、これは私の解釈なので答えではありません。みなさんもみなさん流の解釈をしてみてください!
 それではまた次回お会いしましょう、ぐーばい!

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