良い人ではなく、サッカー選手になりなさい。
私が今滞在しているニューヨークのチームは、11カ国から選手が集まった、国際色超豊かなチームです。
今日は、サマーリーグの第2節目の試合でした。
試合開始30分前、私たちが乗っていたバンが遅れて会場に到着。
ロッカールームではコーチとドミニカ共和国の選手達がユニフォームを返せだの返さないだので言い合い。
とりあえず、みんなを置いて先にフィールドに入ってストレッチ。
試合開始15分前、ポツポツと他の選手がフィールドに入ってくる。
なんのアップをするかで喧嘩してる間に、あっという間にキックオフの笛。
その笛と同時にノーアップのキャプテン登場。
前に並んでる人見たら全然スパイクじゃないアップシューズみたいなの履いてる。
このチーム大丈夫か、、、
そんな感じで試合がスタートしました。
試合中、ディフェンスの子は守備が軽いとミッドフィールダーにブチ切れ
コーチは、蹴るな!とディフェンダーにブチ切れ
髪の毛がピンクとオレンジ半分半分の超足速いサイドハーフがぶっちぎって先制点。1-0。
約5分後、コーナーキックから失点。1-1。
ミッドフィールダーは、ファールとらなかった審判にブチ切れ
ディフェンダーは相変わらずミッドフィールダーにブチ切れ
1-1で前半終了。
ハーフタイムはコーチとディフェンダーの言い合いで終了。
後半スタート。
後半早めに失点。1-2。
後半の最後、フォワードがクロスに合わせてスーパーゴール。2-2!
後半アディショナルタイム、前半決めた髪の毛半々足速サイドハーフがまたぶっちぎって逆転ゴール!
3-2で逆転勝利!!!!!!!
さっきまでめちゃめちゃ喧嘩してたチームメイトが笑顔で抱き合う。
よく分からないけど涙出ました。
日本、スウェーデン、アメリカ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、セントラルアメリカのどこか、などなどなどなどなど
11ヶ国、違う国から集まった仲間。
今まで15年間サッカーをプレーしてきて、
こんなに主張激しくて、文化がばらばらで、全然まとまってないチームは初めてでした。
でもここで感じたのは、
自分から見たらただ喧嘩してるようにしか見えなかったチームメイトたちも、その子たちからしたら喧嘩してるんじゃなくてサッカーで言いたいことをはっきり言うは当たり前なのかもしれない。
コーチにも、審判にも、相手にも、味方にも、自分が思ったことを主張するって大事かもしれない。
試合のあと、イタリア人のコーチにこう言われました。
″don't be a nice person, be a soccer player.″
良い人になるな、サッカー選手になれ
いま自分に必要なのは、味方の意見に合わせることでも、審判の言うことをただ聞くことでも、いつでも誠実にプレーすることでもなくて、
自分の意見を味方に主張すること、違うと思ったことは審判にしっかり話すこと、相手にとって嫌な選手になること。
なりたいのは、その場所に染まるのではなくてそのチームを変えていける、引っ張っていける選手。
ここでチームメイトのいい部分を吸収して、夏休み後に大学に戻った時、自分のチームを勝たせられる強いサッカー選手になります。
めちゃくちゃで、まとまりなくて、驚くことばっかりだけど、こんな貴重な経験ができることに感謝して、あと2ヶ月楽しみます⚽️
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