コーヒーと銀河鉄道
ストーリー:全銀河に支払い出来るクリスタル製ICカードもらい、銀河鉄道に乗り込むコメヤ珈琲店の女子高校生アルバイトが全宇宙の旅をする。
第1話、カフェ・オレで休もう
令和元年が改元してから間もない頃、戦後異例中の10日間のゴールデンウィークのせいで、人気カフェチェーン店『コメヤ珈琲店』に働き詰めの女子高生の小倉染幸は朝の学校からの眠気の香りダダ酔わせていた。
「コクラソメユキ、小倉染幸さん!」担当の先生が生徒の出席数を数えて指名されたソメユキは「ハイ!」と声を張り上げ、少々寝ぼけ気味だった。
座ろうとすると後ろの席の男子の郷野始域(ごうのしいき)から「今日のソメちゃん、寝てたぜ」心配に小声でからかう。
彼女は「うん、うち働いてたから……ふぁ〜。ゴールデンウィーク楽しめずに疲れてんよ。」と溢れるアクビをしながら反論する。
郷野は「それはそうか…。休み時間に話そうかな」ジロジロ見て、副担当の先生が廊下で通りかかるのが見えた。
「う~ん分かったから、先生に見つかるばい!」と郷野と彼女はお互い口閉じて黒板を観た。
休み時間のチャイムが鳴り出し、先生たちは立ち去り、男女生徒らは開放された。
小倉と郷野との談話中から割り込んだ女子高校生の丘馬(おかば)から「小倉さん、郷野さん、話しかけてすいません、SNSで人気のリニューアルオープンした山々裏見亭に行けれる?!」と誘われた。
郷野は「おお!!いいぜ!!ソメユキも、帰りがけに行かんかばい?!」、「えーっと、うん、わからんけど、行ってみるけん」と戸惑う小倉染幸。
郷野は「おっし!ソメユキが言うなら、じゃ、何人かで行こうぜ!!その『山々裏見亭』っていう新しい店ってところばっさ!!」
障害者たちが働く「山々裏見亭(やまやまうらみてい)」は、就労支援移行B型事業所の雑貨喫茶店。
5、60年の老舗で、店舗の老朽化の改修工事を終えてから、自社のSNSに投稿され、最近リニューアルオープンしたことにより、新聞、雑誌や地元のテレビニュースにも取り上げたほどの人気店となり、色んな鉱物や利用者さんの作品、出版物を本屋業したり、他の事業所のお手製の雑貨類と衣類を販売してる部所が隣にあり、チャリチャリンと自動ドアが開き、だだっ広い改装された新店舗の香りに包まれる。
お客様や利用者は老若男女問わず、お子様のお客としておもてなし、日光アレルギーの利用者のために深夜まで泊まり込みで営業している。
精神薬を飲まれる方や運転免許の人や未成年には渡されないお酒の提供も有るらしい。
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