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【連載小説】恋愛 #9

マジカは真っ直ぐに家に帰った。帰り道にある弁当屋が開いてるぐらい早く帰り着いた。
マジカはそこで大好物のメンチカツ弁当とグリーンサラダとカップの味噌汁を買って帰った。
部屋に帰り着くと、まだ9時前だった。
マジカは、弁当が入った袋をリビングテーブルに置き、エアコンを最大出力で付けてから、シャワーを浴びた。シャワーから出てくると、弁当をレンジで温め、お湯を沸かした。
弁当が温まり、味噌汁に湯を入れると、TVをつけた。
地上波では何も面白そうな番組がなかったので、ネットにつなぎ、ゲーム実況の番組を見る事にした。
冷蔵庫へ行くと、発泡酒が切れてる事に気づいた。
しかも、デカいペットボトルの焼酎もあと1/5ぐらいしかなかった。
足りない…
マジカは、Tシャツに短パンのままで、部屋を出て、すぐ近くにあるコンビニへ行き、発泡酒とハイボールの500mℓ缶を3本ずつ買った。
 
部屋に戻ると、発泡酒の缶を一本だけテーブルに置き、後は冷蔵庫にしまった。
ゲーム実況の番組は次のものになっていた。
マジカは、発泡酒を開けると、大きく一口飲んだ。
弁当も味噌汁も冷めていたが、マジカは気にせずに食べた。しかし、グリーンサラダだけは冷蔵庫で冷やしておくべきだったと思った。
食べ終わると、マジカは弁当箱などをごみ箱に捨て、新しい発泡酒を冷蔵庫から出した。
 
ずっと、スマホは鳴らなかった。
 
マジカはさっきコンビニへ行った時に、ジャーキーと氷を買うのを忘れた事を後悔した。
でも、そんな後悔より、もっと心の中はもっと大きなもので埋め尽くされていた。
 
ゲームの実況は、頭に入ってこなかった。
 
他のチャンネルをスクロールしていると、開運ものに行き当たった。
神社や寺に遠隔参拝できる番組を見た。
マジカは一生懸命祈った。
どうかご利益がありますように…
祈り続けた。

発泡酒を三本とも飲んでしまい、氷がないので、残っている焼酎を飲むのは止めて、ハイボールを飲む事にした。
一本目のハイボールは、すぐに飲み切ってしまった。

未だにスマホは鳴らなかった。

もうすぐ12時になる。
明日も早いので、マジカは寝ようと思った。
気になって寝れない気がした。
だから、もうハイボールをもう一缶飲んだ。
身体の熱は上がった。
このまま寝てしまうしかない。
 
マジカは歯を磨いて、寝た。
 
スマホは充電ケーブルに繋いで、枕元に置いた。
 


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