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msyaan
【連載小説】サキヨミ #1
新年ムードが過ぎた深夜。
寝る時間だが、まだ眠くない僕は、焼酎のお湯割りをちびちびと飲みながら、ネットサーフィンをしていた。
今年がどんな年になるのかを調べようと占いのサイトを検索していると、「あなたの未来を教えます。」というサイトに行き当たった。
こんなの大体がいい加減なものだと決めつけて、普段なら絶対に開いたりしないのだが、今日に限って、何となく開いてみた。
トップページには、「あなたの未来を教えます。」と独特のフォントで書いてあり、無料だと教えていた。
僕の名前、生年月日、住んでいる都道府県と次の自治体までを記入しろとある。
個人情報を記入する事も普段ならしないのだが、無料という事だし、焼酎の勢いもあって、普通ならやらない事を僕はやってみた。
記入を済ませ、Enterを押す。
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何となく文字ずらが気味が悪い。急に怖くなって、サイトを閉じようとした。
閉じれない…
どうやってもムリだ…
強制終了しようとした。
できない…
PCの電源を落とそうとしたが、それもできなかった。
それで、やっても仕方ないのだが、コンセントを抜いてみた。
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変わらない…
次の瞬間、僕は夜の街灯がぼんやりと明るい公園のベンチにいた。