ギフテッドが通る積極的分離を分かりやすく（後編）
こんにちはSt.Mです。この記事では前回に続いてギフテッドが通ると言われる積極的分離について書きたいと思います。ヒトの人格成長には5段階あり、ギフテッドは普通の人とは違う段階を踏んでしまい、行き詰って1段階目からやり直すことが積極的分離だと僕は思っています。前回記事はこちら。
そもそも人格成長って何？
積極的分離理論でいう
ヒトの人格成長５段階というのは
物事をより多くの視点から見る能力の獲得
と僕は解釈しています
1段階目：「自分」
2段階目：「他者」
3段階目：「社会」
4段階目：「上記3軸を統合」し
5段階目：「その上で行動」していく
というのが普通の道ですが
ギフテッドは
人生経験も能力も身につけていない時に
視点が「社会（世界）」に向いてしまいます
世の中にひそむリスクに気がつき
多くのヒトが何も考えずに生きていること
世の中が矛盾を抱えながら進んでいること
に絶望し 未来を変えていこうとしてしまいます
特殊な行動をしてしまうことで孤独になりやすく
他者との関係作りをしないままに
第1段階→第3段階に進んでしまいます
ですが社会を変えていくには
周囲との関係構築が必要不可欠であること
第2段階を飛ばしていたことで
第3段階で行き詰っていることに気がつき
第1段階に戻ってやり直す必要があることを
自覚した瞬間にこれまでの自分が崩壊し
脳がバラバラに崩れるような衝撃を受けます
ロールプレイングゲームで例えると
レベル１からレベル２を飛ばしてレベル3に挑んだ結果
全滅してレベル１からやり直すイメージです
自分の人生を組みなおすことは
不可能だと絶望し 命を絶つ人もいると思います
ギフテッドはなぜ第２段階を飛ばしてしまうの？
これは僕自身の体験であり
一般化できないのかもしれませんが
悪い意味で思考が深くて
行動しない状態で
思考だけが先に進んでしまい
空想や机上の理論に縛られて
実際の行動がなかなかできない
にもかかわらず
世界の中における自分という
視点を持ってしまっていたことでしょうか
悪い意味で視野が広いんですよね、、
もう一つの理由は
人間に絶望していたこと
ですね
みんな口で言っていることと
やっていることは違う
誰しもが人類の未来なんて考えず
ただただ利己的に行動するばかり
そうした矛盾を抱えた人間を許せず
そうした人間の一員である
自分自身のことも憎んでいました
対人関係のリスクを過大評価して
怯えていて（HSP気質）
孤立して生きていたこと
孤立していたので自分の価値観が広がらず
ますます周囲から浮いてしまう
他者との関わり合いをすることなく
「社会（世界）」を変えようと
してしまっていました
これが第2段階「他者との関わり」を飛ばして
第3段階「社会（世界）」に進んでしまった理由です
ギフテッドを孤立させないことが大事
「孤独」にならないこと
「孤立」させないこと
がギフテッドの支援においては
最優先だと思います
華々しい才能を発揮していたとしても
その成果を社会に還元しようとした時に
積極的分離を起こしてしまう可能性があります
才能を認められて傲慢になっていたり
完全に自己満足な空想（理論）の世界の
住人になっていたり、、
あれ？
自分はなんて無力なんだと
気がついてしまうと人格が崩壊します
崩壊したところから立て直すことは
非常に難しいです
ロールプレイングゲームで
何十時間もプレイしてきたのに
全滅して最初の村からやり直し
ってなったら
もう1回プレイする気になりますか？
もういいやってプレイしなくなる
（命を絶つ・自暴自棄になる）
のではないでしょうか？
支援が必要なのは「みんなが渡っているから青信号だろう」という多数派
若いギフテッドの人に伝えたいことは
「才能を伸ばすこと」よりも
「人の輪の中に生きるチカラ」が大事であること
人の輪の中で生きるチカラが伴ってはじめて
才能を伸ばす意味があること
を理解し
第2段階を飛ばさないように
してほしいです
ギフテッドでない人に伝えたいことは
「ギフテッドの才能を伸ばす」というのは
聞こえがいいのですが
変えなければならないのは
少数派であるギフテッドではなくて
自分とは違う考えの人間を
排除しようとする
多数派の人たちの方ではないでしょうか？
みんなが渡っているから青信号だろう と
考えることを放棄して
赤信号だから渡らない
と言い放つギフテッドを排除する
支援が必要なのは
果たしてギフテッドでしょうか？
一度問い直してほしいですね
自分とは違う考え方を尊重していける
そういう社会に変えていくためにも
まずはギフテッドである自分自身が
どのように感じているのかを伝えていきたいですね
今回はここまで ではまた！
いいなと思ったら応援しよう！
