こしスマFESを手伝ってきました
~以下、会場で若干落ち込んだときに書いた文章~
秩父でスマブラSPオフライン大会の主催をしています。グルコースです。
今回は埼玉県越谷市で令和6年1月28日に行われた「こしスマFES」に行ってきましたが、この文章はまだ会場内にいるときに書いています。
後で書くと大変だからというのもありますが、記憶、そして何よりこの感情が新鮮なうちに形にしておかなくてはと思い書き始めているのでした。
人間の脳は記号的な情報を記憶することはギリギリ得意なようなのですが、感情の記憶はどうにも長持ちしないようで、こうして文字として残しておかないとすぐに忘れてしまうのですよね。
スマブラ面白いんですけど、自分のせいで面白さを引き出し切れていないのが本当に辛い。パックマンを使っていて、操作ミスで負けてしまったとき、相手の攻撃に当たってしまったとき、本当に辛い。
努力しないとどんどん下手になっていく。努力し続けないと、どんどん下手になっていく。
機会費用というものがありまして、例えば映画を2時間見るとして、その2時間の使い道は映画を見ること以外にもあったわけです。勉強をするでも、バイトをするでも、何もしないということをすること(ややこしい)でも、使い道があったのです。何かを得るときは必ず何かを失っているという考え方ですね。
スマブラをするというときも、この機会費用という考え方が私を縛って、中々スマブラに時間を使おうと踏ん切りがつかないのです。これは完全に言い訳であって、良いわけありません。
といっても、スマブラをしなかった時間で他の有意義なことができているかというとそういうこともなく、私の一日のスケジュールには無駄がたくさんあります。
用もなくスマホを見たり、なんとなく寝転がったり、こういう時間を、どうにかスマブラに充てられたら、どんなに楽しくなるのか、これは前々から思っていたことですが、こんなに強く思ったのは初めてです。少しだけ泣きたくなってきます。
しかし泣いている時間というのも機会費用的に考えたらもったいないことこの上ない。そんな暇があったらトレモをしろと、冷静になればそう言えるのですけど、そうもいかないのが難しいところ。
~以上、会場で書いた文章~
モニター輸送ドライバー
私の拠点としている地である秩父市から、今回は越谷市までモニターを運んだわけですが、埼玉横断小旅行といっても差し支えないのではないでしょうか。
距離にして実に片道108km!
大変に聞こえるかもしれませんが、私的には案外楽しめたのではないかと思っています。
普段、ほとんど車に乗らない私。ほとんどとまで言ったら言い過ぎかもしれないですけど、遠くに行くときはできるだけ電車を使うようにしています。
電車を使えば本が読めますからね。本当にそれだけの理由です。
近場は自転車に乗って行くことが多いし。運動は嫌いではないので。
そんなこんなで高速道路を使うというのも私にとっては年単位でご無沙汰な体験だった訳です。
行く前はちょっと緊張してましたけど、一番安全な道路は高速道路だという説もあるみたいだしそこの緊張は結構落ち着いて当日を迎えられたと思います。普段やらない事をする楽しさから来る良い意味でのドキドキも多分に含まれていた訳です。
とはいえ遠い。遠いのは変わりない。
Googleマップによれば早朝に出発した時の移動時間は1時間半強といったところでした。
参加者の人たちに話を聞いてみるともっと時間をかけて来ている人も大勢いたみたいなのですが、それを聞いたからと言って私が遠いのは変わりません。相対評価では困るのです。時代はとっくに絶対評価がルールになっているのですよ。
あなたたちが「遠すぎる」だけで、私もちゃんと「遠い」 のです。
で、高速道路は問題なく通過できて(実際は途中で少し事故渋滞があって2時間くらいかかったので全く無問題ではなかったのですが)それはシンプルに楽しかったでしょうなのですが、一つ書き残しておきたいことが、
運転のお供として私は音楽をかけることにしていました。
それもアーティストのアルバムとかではなく、ボカロの自作メドレーです。
しかもその選曲は私ではなく友人です。
普段走らない高速道路で普段聴かない音楽を聴くという、やるなら徹底的にの精神で非日常を作ることを心がけていました。
新旧織り交ぜて色々な曲を入れてくれていたのですが、高速道路を走っているときに「れるりり」さんの曲がバチっとハマっていまして、めちゃめちゃ楽しかったのです。
これとか
これとか
ちょっと昔の曲だし有名な曲なので私くらいの世代で認知度は高いのでしょう。
私も何度も聴いたことあったのですが高速道路で聴くのは初めての経験で、それぞれの相乗効果により過去最高にこの曲で盛り上がれました。
楽しい人たちと未熟な自分
最初に書いたことの続きですね。
自分を卑下するのは好きではないので必要以上に自分を下げずに話を進めていきたいところなのですが、そうは言っても私自身に伸びしろがありすぎる、まだまだ未熟だと思ってしまうのです。
スマブラだって運営だって実況解説だってコミュ力だって、まだまだ私の上にいる人たちばっかり。
でも日ごろ、社会人として仕事して、家に帰って家事をやって、そういう人たちから離れて生きている時間が長いと、そういう人たちがいるんだってことをついつい忘れてしまうのです。
私だってさっき挙げた事は、それぞれ平均値以上にできる能力はあると思っています。
でもそれだけの事。そこまでの事です。
まだできます。まだ練習する余地はあるし、楽しむ余地はあるのです。足りてないのは努力だけ。
人と関わる事に対して元来かなり消極的な性格なので、今後「もっと人脈を作ろう!仲間を増やそう!」とはならないのだと思いますが、良い人たちと会うのは素直に刺激になりました。
もっと頑張ろう。もっと頑張りたいと思えたのは久しぶりでした。
私の一番の収穫はそれでした。
GFの裏の裏の裏側
えー、この話は、非常に書くのが難しい話であることを先に断っておきます。
内容自体は簡単です。ただ、それを誤解なく伝えるのは非常に難しい。
幾重にも丁寧な前提条件の理解を促したうえでやっとスタートラインに立ち、あくまで客観的に、冷静に、これを読んでいただけるのだと、私はそう考えています。
ですからこれから書く内容は、一見そこだけ切り取ると文句の様に聞こえるかもしれませんし、ともすれば誹謗中傷的な意味合いに受け取られてしまうかもしれない、そんなデンジャラスな内容なのです。
しかしオフ大会の運営という立場でしか書けない正直な感想を書く責務があると考え、これを真摯に受け止め、勇気を持って文字を紡いでいこうと思います。
あえてくどく書きましたが要はGFの試合が長かったという話です。
ではその説明をしていきましょう。
今回の大会のタイムスケジュールは
9:00 設営開始
11:00 トナメ開始
18:00 トナメ終了
20:00 完全撤収
間を端折るとこんな感じでした。
で、GFの対戦カードは「(W)ヤマナクション vs (L)たいけい」でした。
この時点でほぼ18:00。
それまでの対戦から推測される使用キャラは
ヤマナクション→スティーブ
たいけい→ソニック
だった訳です。
オフラインイベントをするということは会場が必要で、その会場は借りることがほとんどで、借りたということは返さなくてはいけないし、帰らなくてはいけないのです。
帰る前には片づけをするので、時間が必要で、それはイベント後の時間が必要です。
つまり、イベントが予定より長引けばロケット鉛筆的に後ろに押し出される形になるのですが、会場の終わり時間はそうやって押し出されてくれません。どんどん窮屈になっていきます。
こうした前提を、運営側の目線でなんとなくイメージできたでしょうか。
ではGFの予想対戦カードが何だったか思い出してみましょう。
スティーブvsソニック
この文字列がなんとなく怖く見えたら合格です。そうでなければ今一度文章を読み直してみるか、もっとスマブラをしましょう。
二段階認証的にチェックをするなら
ドンキーコングvsガノンドロフ
この文字列を見たとき心の中の小人がガッツポーズを取ったなと感じられたらそれも合格です。
そんなこんなで対戦カードが決まった時、スタッフ達には非常になんというか言葉にしにくい雰囲気が流れていたと思います。私は確かにそれを感じていました。当たり前ですが、プレイヤーが何のキャラを使おうと何も悪くないのです。誰が勝っても誰が負けても何も悪くないし、大会の運営だって悪くないのです。誰かが悪かったらまだどうにかしようがあったのに、誰も悪くないから、だから、ただ時間が押すという事実だけが自分たちの目の前に立ちふさがって、どうにも行き場がなくなるのです。
実際のところ、ヤマナクションさんが1試合目に出撃させたキャラはルイージだったのですけども。
それが判明したとき、控室で何とも言えない雰囲気をどんどん煮詰めていたスタッフ達へまるで伝書鳩のように鰯さんが走ってその情報を伝えに来ました。
さっきまで煮詰まっていた空気は一瞬で吹き飛び、来ているスーツが喪服に見えるような顔をしていたスタッフ達が「YEAH!!Wash Win!!!」状態でした。"本当に"ダメ。
でも分かってあげてください。誰だってそうなります。オフラインの運営をするというのは、きっとそういうことなのです。
すでに予定していた時間をオーバーしている状態で行われる対戦。心の中に現れた「早く試合が終わってほしい」という魔物を完全に払い去ることは絶対にできないのです。だからこそ、そんな極限状態で上位プレーヤー同士の勝つか負けるかのハイレベルな攻防を見ていたら一般の参加者が感じる見ていて息が詰まるほどの緊張感が3割くらい増幅して襲い掛かってくるのです。
勝者側優勝者が勝てば、敗者側優勝者が勝った場合に比べて丸々1試合分時間が短くなりますから、どうしても勝者側を優勝したヤマナクションさんを応援してしまうのです。これももう、避けられません。逃げられません。人間って愚かなのです。
しかし運営陣のそうした思いを"破壊"するかのようにBO5で2-2のフルセットの末、敗者側優勝者のたいけいさんが3つ目の白星を獲得し、GFはリセットされたのでした。
私たちだって喜びたかった。LFで表でのリベンジを成し遂げてエンジンがフルスロットルになっていたたいけいさんが接戦の末ヤマナクションさんの壁をひっくり返したドラマをみんなと一緒に騒ぎたかった。
でも、こうなっちゃうんだよね…
ただ、それを加味しても試合内容は最高of最高で、最後の最後はめちゃくちゃ盛り上がっていました。
あまりよくないタイプの笑いなのですが、私は適度に他人事なので大笑いしながらGF見てました。本当に二つの面白さを最大限摂取できてドラゴンボールのヤコンみたいになるところでした。
重大発表?????
トーナメントが終わってから大澤の発表がありました。
これまた随分かっこいい名前のオフ大会を始めるみたいで。
こしスマの主催を引退します!
って文面を見たときは思わず「羨ましい」って言ってしまいましたが、その後に新たな大会の主催をすることが明らかに…
凄い、まだデカくなる気なんだこの人は。
より上に上にと動いていくその姿勢は素直に尊敬します。ただ、ちょっと怖くもありました。
私も一応埼玉でオフをやってる人ですから「負けてられない」と思ったのです。
こしスマの活動、というか大澤の活動のレベルがどんどん上がっていくのはとても良いことなのですが、そいつだけが孤高のようになっていくのは、あまり良くないことなのではないかと思います。
極端に考えすぎではあるのですが、大澤の行うイベントのレベルが上がっていくのにこっちのレベルが上がらず差が開いていくような事態になれば、こしスマ一極集中のような状態になりかねないのでは、そんなところまで考えてしまいます。私はそういう環境は嫌なのです。
物理的にも心理的にも、コミュニティは多様であった方が面白いだろうと考えていますので、一つ強いやつが出てきて、他がそれに淘汰されてはそうした多様性は実現できないのではないでしょうか。淘汰されるのではなく、切磋琢磨しなくては。
規模のデカさは向こうに任せますが、私は規模の大きさ以外のところでもっとレベルを上げていきたい、上げていかなくては、と思いました。そうしてあえてライバルのように捉えて、こっちが大澤を倒すつもりなくらいで運営していきたいと感じさせる発表でした。
スマ界の裏の裏の裏
打ち上げがあったので、参加しようかどうしようか迷ってたのですが結局参加させてもらいました。
まー話が尽きないこと。主に悪口の。
スマ界隈の闇深しと聞いてはいましたが、話がどれもこれも生々しい。
井の中から出ず、平和なスマブラ世界で生きてきた私にはいささか刺激が強すぎた飲み会でした。
がんばった
お疲れさまでした。楽しかったです。
私のこしスマFESはこれにて終了。
このnoteで書いたありとあらゆる感情を燃やし続けて生きていきます。
きっと次に会うときは、もっと面白い人間になってお目にかかれればと、そう思います。
ありがとうございました。
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