スキンセラピーで思考をチェンジした私
40歳を過ぎ、今が一番、自分の肌を大事にできている気がします。
それは、肌への触れ方と食習慣が、美肌作りのために大きな役割を担っているということを教えてもらったから。
大学時代から、メイクやスキンケアには興味を持ち続けていました。
自分自身の肌トラブルは今振り返ってもあまり思い出せないけれど、かといって、肌が綺麗でじょうぶ、というわけではありませんでした。
スキンケアに関して勉強を始めたきっかけは、私が大学生の時です。二つ年上の姉が、ひどい肌荒れを起こし、それが一年近く続きました。当時、離れて暮らしていたので、帰省のたび、大好きな、高校時代から地元では可愛くて有名だった姉の肌が目を覆いたくなるほどの有様でした。本人の気持ちを考えると、胸が苦しくなったことを今でも覚えています。それでも仕事や用事のため外出する姉は、ファンデーションを塗るものの、その見た目は、見るからに硬く、岩のような質感、、、自分だったら辛くて外に出られないと思ったほどでした。
あきらかに、中、高生時代に、ニキビや肌荒れに使っていたステロイド剤の影響でした。私が子どもの頃、そのお薬は母のもので、母は強いお薬だから使っちゃダメと言っていたのですが、姉は一度使ってみたら、ニキビに効果的面!それ以来、母の目を盗んで頻繁に塗っていました。薬がすごく減っているのを母が気づき、珍しく姉に注意していたのを子ども心に覚えています。でもその注意は姉の薬使用を止めるほどの脅威でもなかったことも感じました。母もまさか数年後、薬の副反応があんな形で出ると思わなかったのでしょう。
姉の肌がひどいことになり、母も自分を責めていました。
私はなんとかして姉の肌に刺激のない化粧品を探したい、少しでも肌がよくなるスキンケアはないかと、美容雑誌を読みあさり、ある日には覚悟を決めて、自然派化粧品を扱っているという会社を訪ねたこともありました。当時大学生だった私は、そこで半分アルバイトのような形で肌のことを勉強し、姉の肌に良さそうなスキンケアを実践したりしていました。
もちろんその会社はそこで作っている化粧品ありきのスキンケアをするわけなのですが、肌を擦らないことや、きめ細やかな泡での洗顔、保湿の大切さなどを二十歳そこそこから学べたことは私にとって大いに意味があることでした。
その後は姉の肌も時間と共に回復してきました。ちょうどその頃から私はあるエステティシャンの方に出会うこととなり、かれこれ20年、そちらに通っています。
そして今回はその方から、スキンセラピーについて考えるきっかけをもらい、このノートに今の私の思いを綴らせてもらうこととなりました。
20年間通い続けている、とサラッと書きましたが、それってすごいことですよね。
彼女には一番初めは、ネイルケアをしてもらいました。そこからフェイシャル、ボディとなり、毎回、彼女自身に新しい学びがあることを聞いたり、それを家に持ち帰って実践しよう!と前向きな気持ちになれるため、施術してもらうためだけでなく、彼女に会いに行く、そんな感じだからこそ、通い続けているのだと思います。もともと健康であること+美しくあることを伝えてくれていたので、彼女自身の進化を間近で見させてもらって、特にここ数年のスキンケアに関する考え(5つの習慣なんてまさに目から鱗!)は、私の中で驚くほどクリアで目が覚めるようなものでした。20年もスキンケアをしてきて、時には悩むこともあり、この先、お肌は老化する一方なのかなぁ、と思っていたところ、それをきっかけに、自分の肌をよく知ろうと思えて、肌を大事にすることで心地良さを感じられるようになりました。肌への触れ方と、食べるものを意識することで、こんなにも肌が、そして気持ちが明るくなるなんて!
これだけ美容に関する多くの情報が溢れる時代に、目の前の肌に向き合い、気持ちよくふれることで得られる幸せを知り、肌への不安から解放されました。また同じように、食に関しても溢れる情報や物の豊かさの中、体に必要なもの、健康でいるために必要とするものを知り、体感して、思考もシンプルになり、心が軽くなりました。
私自身が幸せでいられることはもちろんですが、周りの人を幸せにしたいという思いがあります。セラピーの力にはずっと魅力を感じてきたし、自分が本当にやりたいことは、スキンセラピストとして、周りの人を幸せにすることだと思うようになりました。
一度きりの人生、自分らしく、健康と美しさを目指し、私自身の手で、家族や大切に思う周りの人達のサポートができたら、、、
転職するには勇気がいるけれど、私には憧れ、目標とするスキンセラピストがいること、これからの時代に必ず求められる仕事であると信じ、実現に向け、勉強をしていきたいと思っています。