豊哲のアニメ吟行記 〜ふたりでトワイライト〜
皆様、五月も中旬になりました。
土佐藩俳句百姓豊哲です。
今回も『響け!ユーフォニアム3』第五話から思い付いた俳句並びに(今週の秀久美の俳句)そして(豊哲の〆の一句)を紹介していきます🙇
(思い付いた俳句)
三色のメトロノームや夏日影
教室に幹部会議や夏日影
少年の頭へチョップ若葉風
夏空にユーフォの音色ありにけり
教室に進路相談蜘蛛の糸
設計のやうにいかない皐月かな
教室にフィルムカメラや若葉風
シャッターの前に集合祭笛
(今週の秀久美の俳句)
先週は土屋神葉さんが演じる月永求の話がメイン並びに秀一と久美子の場面がなかったためお休みとさせていただきました。
今週は筆ペンで二句紹介させていただきます🙇
まずは一句目。
一句目は二人で校舎裏にいた場面からのシーンです。
校舎裏といえば久美子がユーフォニアムを一人で吹く場面としてよく出てきます。
この一句である季語「あいの風」は日本界沿岸の北または北東から吹くおだやかな風で、秀一を呼ぶ久美子の言葉は優しく、穏やかだったためこの季語に託しました。
しかし、盆地である宇治にあいの風は届くのか、または「やっちまったー」と思っています。
その理由としては『NHK俳句』第一週から考えさせられました。
『NHK俳句』第一週の選者は堀田季何先生、そしてアンタッチャブル柴田英嗣さんと庄司浩平さんが出演していました。
堀田季何先生の年間テーマである「俳句の凝りをほぐします」から取り合わせについて考えさせれたぐらいです。
↓
俳句における取り合わせの三パターンから・・・
一、同じ情景
二、物と心
三、二物衝撃
特に一と二は参考になります。
(同じ情景)
この凝りを解消するには「同時に知覚できる二物を描く」こと。
自分の俳句の例として・・・
一、揚花火テトラポットに紙コップ
二、春夕焼渡り廊下に譜面台
一句目は季語「揚花火」(視覚、聴覚、触覚)と紙コップ(視覚)。
二句目は季語「春夕焼」(視覚、触覚)と譜面台(視覚)。
こう思っていただければよろしいかと思ってください🙇
(物と心)
物=具象(知覚が出来る事物)と心=抽象(気持ち、思考、哲学、幻想など)の組み合わせでどちらかに季語が入ります。
この取り合わせのポイントは物と心が「つかず離れずの距離」であることです。
プレバトでもこの言葉が出てきました。
物と心がつきすぎ(近すぎ)ると、季語の説明になりつまらなくなる。
逆に物と心が遠すぎると意味が分からなくなるということです。
ちなみに、私の例句では・・・
星の恋トロンボーンのストラップ
心は季語である「星の恋」
物は中七下五の「トロンボーンのストラップ」
ということになります。
この一句をどう読むかはご想像にお任せ致します🙇
二句目は季語である県祭の時、真由が写真を撮ろうという場面からです。
シャッターの前にいる秀一が久美子を探すような仕草からこの一句が出てきました。
(豊哲の〆の一句)
麗奈のセリフを中七下五のフレーズにして作句しました。
それではまた!