豊哲のSAO吟行記 〜姉と弟は相談する〜
皆様、もうすぐバレンタインですね。
土佐藩俳句百姓豊哲です。
今回も『ソードアート・オンラインオルタナティブ グルメ・シーカーズ』の第三話から思い付いた俳句並びに「食の探求団」に是非食べに行ってほしいお店を紹介します🙇
しかし作句した中で一句しか紹介できず、なぜ一句しか作れなかった理由をご紹介します🙇
(思い付いた俳句)
霜月の怒号の外にいる二人
はじまりの街の中央広場では茅場晶彦の衝撃の告白の後、多くのプレイヤーが大騒ぎをしていました。
しかし不慮の事故で両親を亡くしたユズとヒナの姉弟は広場の端っこで冷静に相談をしていた場面を一句にしました。
そしてこの一句はある人物の一句を取り入れて作りました。
一月の笑いの外に一人いた(春風亭昇吉)
先月放送されたプレバト冬の三時間スペシャルの俳句タイトル戦「冬麗戦」で初優勝を果たした春風亭昇吉さんの一句をお借りして先程の一句を作りました。
俳句では「本歌取り」という技法があります。
「本歌取り」とは、著名な古歌の一部を取り入れてイメージや情趣を深め、余韻を豊かにする和歌の技法。
(引用:『俳句のための基礎用語事典』、角川ソフィア文庫、角川書店編)
昇吉さんの一句は物凄く印象に残ったため、こんな一句を作ってみたいと思いました。
(なぜ一句しか紹介出来なかったのか)
ここではなぜ自分が「姉と弟は相談する」という話を読んで紹介する俳句が一句だけなのかを紹介していきます。
プレバトでおなじみの夏井いつき先生がよく言っているように感想や説明ではなく、映像化することが大切だと言うことです。
そのことを大切にしながら私は俳句を作っています。
映像化するためには季語と材料となる「モノ」に目を向けて作句しています。
この話を読み進めていくと、材料となる「モノ」が少なかったです。
ここで昨日SNSで紹介した一句を掲載します。
春夕焼渡り廊下に譜面台
↑ ↑ ↑
季語 場所 モノ
季語である「春夕焼」、場所である「渡り廊下」そしてモノである「譜面台」から読み手の想像に任せてもらうのが俳句の本質だと思っています。
もし俳句を作りたいと思っているなら、このことを意識して下さい。
そして上達するためにはとにかく沢山俳句を作るということも大切にして下さい。
(「食の探求団」に食べに行ってほしいお店のコーナー)
かなり長くなりましたが、ここでユズたち「食の探求団」に是非食べに行ってほしいお店を紹介します。
今回は松山三越の一階『坊っちゃんフードホール』の中にある「てっぺん寿司」の松山鮓です。
松山鮓とは愛媛の郷土料理です。
小魚の出汁と甘めの合わせ酢で調理されたすし飯に、エビや穴子そして季節の野菜などが入ったちらし寿司です。
夏目漱石や正岡子規も好んだとされています。
俳句甲子園全国大会初日、大街道で予選が行われた時に訪れました。
食べてみたら本当に美味しかったです。
穴子や海老を噛んだ時のふわふわ感やコリコリ感、錦糸卵のほのかな甘みそしてすし飯の旨味と甘みが堪りませんでした。
「食の探求団」のメンバーには是非食べに行ってほしいです✨
(余談とこれからの予定)
いかがでしたか。
一句しか紹介出来なかった理由に重点を置かれましたが、俳句作りにはこういうキッカケがあったことを理解していただければ幸いです。
そして今後の予定としては・・・
・映画『スパイファミリー』を観て思い付いた俳句の紹介。
・豊哲の「肉の日」俳句集
・豊哲のSAO吟行記 〜グルメ・シーカーズの第四話〜
となっております🙇