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はじめての大和ミュージック

今年の始め
アタミ銀座劇場からの帰り、大和ミュージックへとはしごした。
ちなみに大和の1頭の香盤は(敬称略)
1. 相田 樹音
2. 花森 沙知
3. 小倉るるこ
4. 凛
5. 伊東 紅蘭
6. 山口 桃華
以上の6人。
はじめての劇場にして全員が初見ではなかったが、同時に見たい踊り子さんばかりでもあった。
そして目的はもうひとつ、それはあわよくば相田樹音さんのお話を直々に聴けたらと思っていた。

・世間からの認識、芸術か?わいせつか?
昨年は東洋ショー劇場が摘発された。
その事について、相田さんは「ストリップの将来のために」とネット番組のインタビューに答えられていた。
ここではその内容は割愛させていただくが
リンクを貼るので、ぜひともご視聴いただきたい。

法律など完璧なものではないだろうし、法律で国民を守るには限界があるのも事実だ。それでも日本は法治国家である。
繰り返しにはなるが、ストリップとは我々の代が生きているうちに潰えてしまうかも分からない文化の一つなのである。

・大和ミュージックってどんな劇場?
ここで少し、大和ミュージックのオリジナリティを書かせてもらおう。
大和ミュージックには客席の奥に小さな扉がある。
実はこの扉、行き来が自由な「大和売店」という名のBARなのだ。
踊り子とは違う専属のお姉さんがカウンターで勤務しているが、踊り子さんが休憩時間に直々にカウンターに現れたり、われわれ客側から店員や踊り子さんにごちそうする事だってできる。
それこそ、お気に入りの踊り子さんとは直々に会話だってできるし、常連さんとも楽しく会話ができる。大和ミュージックとは、そんな憩いの場を併設した劇場なのだ。
ちなみにその日は、相田樹音さんお手製のカレーが限定メニューとして食べられた。
さっそく注文したが、ダンスのみならず料理の腕もピカイチであることが伺えた。
そしてその本人も、BARに来てくれた。

・相田樹音さん直々のお話
相田さんはほかのお客と話をしていたが、それは福井の「あわらミュージック劇場」についてだった。
私は途中からだったが、お客たちの感情に寄り添うように事細かにあわらミュージック劇場の現状や存続のために為されていることを語られた。
その劇場もまた、存続の危機に瀕しているというのだ。
実のところ、屋根がいつ落ちてしまってもおかしくないそうだ。
それこそ、老朽化によって何度も廃館の話が持ち上がったという。
そのたびに、何とかしようと様々な対策が練られていたのだ。
東洋ショー劇場や新宿ニューアートの件はストリップ客の間では言わずと知れた惨劇だが、あわらミュージック劇場の深刻な状況はおそらくストリップファンの間でもほとんど知られていないだろう。
そんな中で経営者たちに配慮しながら何とかしようと歩まれた道のりを事細かに教えてくれた。
さらにはまだまだ若い踊り子さんたちにかける想い。
募金活動も行っていること。
そういったことの数々を語ってくださった。
もちろんこの話は許可をいただいたうえで書かせてもらっている。
最も今の私の器量では全てを綴りきることは難しいし、
募金にしても蕨ミニ劇場の復活にほとんど使ってしまった私には、もう十分な余力は無かった。
だが、驚いたのは相田さんがそのことを、そして金額までもを知っていたことだ。
確かに相田さんには初対面の時に蕨ミニ劇場への投資は打ち明けたと思う。
しかし、具体的な額までは言った覚えは無いので、おそらく星乃結子さんの周年イベントのときに言い放った内容が、回りに回って相田さんの耳にも入ったのだろう。
事の詳細は、興味があれば

を見ていただきたい。

・ストリップ劇場に通う意義
今回は初めて行った劇場だったが、これほどに胸が熱くなったことはなかった。
相田さんは後輩である踊り子のみならず、熱心な客たちに対しても想いを寄せてくださることが伺えた。
「ミシマ君(私)はもう十分に尽くしてくれたと思うよ。だから是非とも劇場には足を運んで。それだけでも大きな支援になるから。」
相田さん直々のこの言葉には本当に感銘を受けた次第だ。
もし叶うものならば、この先何度だって相田さんのお話は繰り返し伺いたい。
改めて、少しでも長くこの国に残していきたい文化である。
存続のためにも、今後とも私にもできることをぜひとも続けていきたく思う。


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