駅伝日記#2:怪我の原因
高校に入学し
駅伝部に入部して3週間ほど経ったころ
練習で肉離れのような怪我をした。
「肉離れのような」と曖昧なのは
病院や治療院で診てもらっても
よく分からないという診断だったからなのだが
何らかの筋肉の損傷であったと思う。
中学生のときも
たまに脚が痛くなることはあったが
長期間走れなくなるということはなく
そのときが、初めての大きな怪我であった。
このときから
怪我と付き合っていく生活が始まった。
その日々を話していく前に
なぜ長距離選手が怪我をしてしまうのか
よくあるケースを紹介したいと思う。
長距離選手が怪我をする理由
1.練習量が多い
シンプルにこれ。
例えば、高校生で
比較的強豪校に所属していると
月の平均走行距離が5~600km
夏はさらに、8~900kmくらい
走りこむこともある。
単純に練習量が多いので
どうしてもリスクは高くなる。
2.身体へのケアが足りない
練習量の増加や強度の高い練習をすれば
当然、疲労が蓄積されていく。
ストレッチやセルフマッサージ
お風呂にしっかりつかる
筋力が弱い部分の補強運動をするなど
日頃から身体のメンテナンスを
意識して行わないといずれ壊れる。
また、高校、大学生の場合
金銭的に厳しい部分もあるかもしれないが
ご両親から支援をいただけるのなら
定期的に専門のトレーナーさんから
マッサージや鍼、超音波治療などを
受けてもらった方が良い。
3.栄養不足
食べてもそれほど太らない選手以外は
程度の差こそあれ
食事制限をしている方が多いと思う。
短期的なものであればまだ良いが
長期間続くと栄養不足状態に陥るので
怪我のリスクはもちろんのこと
貧血などにもつながりやすい。
もし、怪我をしてしまったとき
その種類にもよるが
基本的には、いち早く回復に努めるべく
栄養のある食事を摂ることが大切である。
しかし、長距離選手は
怪我をしている間は特に
体重をなるべく増やさないように
食事制限をしている方も多いと思う。
そのため、栄養のある食事を
とらなければいけないのに
それができないという
逆行した行動をとる結果
さらに怪我が長引いてしまう。
4.睡眠不足
睡眠時間が
6時間の選手と8時間の選手では
前者の方が、怪我のリスクが高まるという
研究結果が報告されている。
必ずしもそうではないとしても
慢性的な睡眠不足は
身体に溜まった疲労が取れなかったり
調子を落としてしまったりするから
なるべくちゃんと寝た方がいい。
高校、大学生は
学業が本分なので大変なのは百も承知だが
それでも寝ることも大切と伝えたい。
3と4番は
身体のメンテナンスに該当すると思ったが
特に大事なことだと思ったので
分けてお話させていただいた。
5.ランニングフォームの癖
速く走れるのであれば
強制的にフォームを
いじる必要もないと思うが
それでも怪我をしやすい
走り方というのはあるし
人それぞれフォームの癖があるので
それが原因になることもある。
私の同級生は、選手の走り方を見て
あぁ、この選手は
こういう怪我をしやすいだろうな
というのが分かるらしい。(すごい)
もし、怪我をしたら
なぜ自分がそうなってしまったのか
原因を分析するとともに
今後、再発させないための
予防に努める必要がある。
と、口では偉そうに言っても
私は一度怪我をしてから
そのループから抜け出せないまま引退した。
どうしてそのループから
抜け出せなかったかと言うと
単純に顧問の先生が怖かったり
部の雰囲気が悪くなる感じに
耐えられないというものが影響していた。
だから、本当は脚が痛くても
我慢して走っていたことが
度重なる怪我の一番の原因だったと思う。
自分のペースで練習ができていれば
怪我ばかりすることはなかったと思うが
部活に所属していて
決められた練習メニューをしなければいけない以上
そのあたりが難しかった。
もしかすると
こういった悩みを持っているのは
スポーツ選手あるあるなのかなとも思う。
もし、あの時の自分に声をかけるとするならば
先生に怒られたとしても
無理して走るのはやめなと伝えたいと思う。
だって、それで体をぼろぼろにしても
誰も責任を取ってくれないのだから。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。