
とくし丸と手荒れ。
きたきたきた
夏が終わったらすぐ来た
速攻で来た
手荒れのシーズンが
とくし丸は出発準備の商品ピックアップや
夕方お店に戻ってきてからの商品戻し作業で
けっこうな量の商品に毎日触れるので、手荒れが必死。
ついこの前まで湿気が多くて
手荒れなんて全く影も形も見えなかったのに
いつのまにか指先がガッサガサに。
乾燥して紙が全然めくれない。
お札が数えられない。
なのに色んな所を拭いているダスターなんかは毛羽だっているせいでむしろ指にくっついてきてイラっとする。
ビニール袋もこれでもかってぐらい広げられない。
嗚呼…あんなにクソ暑くて二度とくるなって思っていた夏にも
乾燥しない、という意外と良い所があったんだなぁ
すごく嫌なヤツでも、探してみると実は1個くらい良いところがあるんだよ
という教訓的な話ですか?
いやいや、1個ぐらい良い所あったって
嫌なヤツはやっぱり嫌なヤツだからな!
1個ぐらいで調子に乗ってるんじゃないよ!
だから、やっぱり夏は嫌いです。
そしてなにより
ささくれが痛い。
ポケットから物を出し入れしたり
服を脱いだり着たりしたときにささくれが引っかかって、地味に痛い。
そしてひどくなると
ささくれごと皮膚を持っていかれて流血事件にもなる。
これはもう超痛い。
そんなささくれには
『液体ばんそうこう』
が良いというのを、とくし丸を始めてから知った。
ささくれを、まるごとコーティングしてくれるのでとても良い。
以前はハケで塗るタイプを使っていたが
けっこうすぐに剥がれてしまうので
最近は『メンソレータム』が出している液体ばんそうこうを使っている。
これはチューブタイプで、ささくれにチューブから直接ブリリリと塗りたくれる。
面倒が無いし、一気に大量に塗れるので1日しっかり剥がれずに維持できるところがとても良い。
ただ、液体ばんそうこうは
匂いがプラモデルを作るときの塗料と全く同じ匂いがしていて
最初は『え…これ、人体に塗って大丈夫なやつなの?自分、ガンプラとは違うんですけど…』と、とても心配になる。
そして意を決してささくれに塗ってみると、劇的にしみる。
しみる…!痛い…!痛すぎる…!
いや、痛みを消したいんですけど!?ささくれの!
痛みを無くすために塗ってるんですけど!?
まさか、このしみ痛みの方が痛み度で上回ることで
ささくれの痛みが気にならなくなるだろうという超理論ですか!?
と思うけど、実はそれも数秒のこと。
少し待てばすぐに固まって痛みも無くなる
そうなればもう、ささくれが引っかかる心配をしなくてすむ日常が訪れる
ハレルヤ!
そんなわけで
水ばんそうこうは素晴らしいんだけど最初に劇的しみるのが苦手だった。
だった
今までは
それはもう、過去のこと。
最近では
こちらも水ばんそうこう上級者になったのか
あの塗ったときのしみる感じが、むしろちょっと気持ち良くなってきた。
イタ気持ち良い感じ。
『これは安全な痛みだ』という認識があるからかもしれない
痛みの後に天国が待っているという経験もあるからかもしれない。
この前なんか今シーズン初のささくれができたのを見て
少し嬉しくなってしまった
水ばんそうこうが塗れるから。
そして今シーズン初の水ばんそうこう。
塗った時のエタノールの刺激臭とソリッドな痛み
『…きた、きたきた!これこれこれ!』
痛いのと気持ち良いのが混ざり合って
不思議な快感が広がっていく。
痛い…気持ち良い…痛い…嬉しい(ささくれが無害化したことに)
ああ、なんでこんな大人になってしまったのか。
あと、作業用手袋しろ。